KLab株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:森田英克、以下「KLab」)は、生成AIを含むAI技術の研究と活用によって培った技術とノウハウを基に、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援し競争力を高めるためのAIソリューション事業を展開します。
AIソリューション事業第1弾として、モバイルアプリの開発を効率化する自動UIテストツール「ゴリラテスト」の提供を開始することをお知らせいたします。
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AIソリューション提供の背景
2022年後半に「ChatGPT」が公開され、生成AIが急速に普及しました。
この技術のインパクトは非常に大きく、産業全体を変革する可能性を秘めています。
KLabでは生成AIを含むAI技術にいち早く着目し、業務に取り入れてきました。
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この過程で培われた技術とノウハウを基にして、AIソリューションを広く提供していきます。
「ゴリラテスト」の概要
AIソリューション事業の第1弾としてリリースするのは、自動UIテストツール「ゴリラテスト」です。
近年のモバイルアプリは、Wi-Fiや5Gなど多様なネットワーク環境の中で、様々なOSおよび端末上で利用されることが一般的です。特にゲーム分野においては、グラフィックスのリッチ化が進み、テストケースも複雑化しています。その結果、従来のシナリオテストだけでは品質を保証するのが難しくなっています。
さらに、モバイルアプリは頻繁な機能改変があるため、シナリオテストのためのスクリプトもすぐに古くなるという問題も顕在化しています。
これらの課題を踏まえ、AI技術を利用してUIパーツを自動的に認識、タップさせることでスクリプトを不要にし、網羅的に画面テストを行うツール「ゴリラテスト」を開発しました。
主に次のような利用ケースが考えられます。
・シナリオテストではカバーできない不具合を検出する
・モバイルアプリのビルド後に自動でゴリラテストを実行し、不具合を早期発見する(シフトレフト化)
・モバイルアプリが長期間使用された場合の性能や安定性を評価するエージングテストの実施
「ゴリラテスト」の特徴
「ゴリラテスト」は、テストのためにアプリにスクリプトを埋め込む必要がありません。UIの位置や操作方法、アプリの内部データ等を提供しなくても、自動的にUIを認識してテストすることができます。
1. UIパーツの高い認識率
AI技術により画面内のUIパーツ(ボタンなど)を高精度で認識しタップを行います。
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ボタン・スライダ・プルダウンなどの多様なUIパーツを認識
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様々なパーツから構成された画面でも高精度で認識
2. 画面の高い網羅性
カバレッジ率の高いテストを実施するためには、進行画面を偏りなく増やし、効率的にタップを行う必要があります。そのために、AI技術を利用した次の仕組みが導入されています。
・押されていないボタンを優先的にタップする機能
・同種ボタンを認識しタップの優先度を下げる機能
・画面の一部で動きがあっても同一画面かどうか判定する機能
・ボタンを押した際の画面遷移結果を記録し効率的に画面探索する機能
3. エラー発生個所の可視化機能
通常、エラーが発生した場合は、発生個所の調査に時間がかかります。「ゴリラテスト」では、エラーが発生した箇所の前後の画面のスクリーンショットを提供することで、エラー調査を容易にします。
また、画面の遷移グラフにより、特定の画面での滞留状況を把握することができます。
「ゴリラテスト」導入効果
ゴリラテストは当社の複数タイトルに組み込まれており、モバイルアプリのビルド後に自動実行し不具合を検出します。開発・運営中の大型タイトルにおいては、テスト工程で発見された全エラーのうち約25%を「ゴリラテスト」が発見しました。
今後の取り組み
KLabは「ゴリラテスト」の機能をさらに強化するなど、今後も多様化するモバイルアプリのテストニーズに応えてまいります。
また、AIなどの先進技術の研究開発に継続的に取り組み、積極的にサービス化を目指します。
「ゴリラテスト」及びAIソリューション提供に関するお問合せ
AIソリューション事業担当
E-MAIL:info-aisolution@klab.com
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