生産性の向上は、建設・設備業者にとって喫緊の課題であり、その実現に向けては、ITの効果的な活用が不可欠と言える。そんな中、近年では「IT導入補助金」を始めとする公的支援拡充の流れもあり、「DX化」というキーワードの下で中小事業者にとっても全社的な業務システムの導入が現実的な選択肢となりつつある。
長野市・須坂市・千曲市を中心に水道・リフォーム・エアコン等、各種工事を手掛ける、新設工業リンクでは、かねてから年間1,700本を超える工事案件の効率的な管理と経理事務作業の省力化を実現するための業務ソフトを調査していたが、市販のパッケージの中では自社の業務に適合させられそうなものが見つからなかったため、ソフトの自社開発を決断。建設業計理士の資格を持つ工藤英貴社長を中心に、ソフトウェア開発のオープンマインドリンクの協力を得て、「工事台帳」を中心とした業務フローの標準化・情報の一元管理を実現する、中小水道・設備事業者向けに特化したシステム作りを進めてきた。
昨年5月から全社導入されたシステムは、順調に稼働中。従来バラバラに実施されてきた、見積から経理資料作成までのデータの流れが一本化され、業務の省力化・可視化の観点から予想以上の効果が得られたという。また、このシステムを広げることで業界のDX化を進めたいという工藤社長の思いもあり、現在オープンマインドを中心に、体験版の作成や操作マニュアルの拡充など、外販に向けた準備が進められている。今後は、両社協力の下、イベントへの出展なども積極的に行っていく考えだ。
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