NTTとパーソルが身体性コミュニケーション技術を活用した “はたらくWell-being”に関する共同実験を開始


~コミュニケーションと人材の視点からハイブリッドワーク時代のWell-being実現に貢献~

 日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:島田 明、以下「NTT」)と、 パーソルホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO:和田 孝雄、以下「パーソル」)は、ハイブリッドワーク時代において従業員一人ひとりが自分らしい働き方を実現していくために、”はたらくWell-being” (はたらくことを通して、その人自身が感じる幸せや満足感)に関する共同実験を開始しました。
 本共同実験では、NTTの、遠隔でも触れる感覚を通して感情を伝えあう身体性コミュニケーション技術(※1)及びお互いの価値観を大切にしたチームを作ることができるWell-being価値観共有技術(※2)と、パーソルの、総合人材サービスにおける人事・人材開発の知見及びアセスメントスキルを持ち寄り、共感や信頼を育むチームビルディングプログラムの開発や人事・人材開発視点からの評価、従来のオフィス勤務とリモートワークという二択にとどまらない新しいはたらき方の検討を行い、図1のようにハイブリッドワーク時代の“はたらくWell-being” (※3)の実現に取り組んでまいります。


リンク

図1. ハイブリッドワーク時代の”はたらくWell-being”の実現

1.背景
 2019年末からの新型コロナウイルス感染症の蔓延をきっかけに、多くの企業でリモートワークが導入されました。5類感染症への移行後も、リモートワークは一定の割合で継続され、はたらく環境のハイブリッド化が進んでいます。一方で、リモートワーク環境下では、同僚との人間関係の質やコミュニケーションの量が変化し、従業員のWell-beingが損なわれてしまう可能性も指摘されています(※4)。そこで、その負の側面を減らしつつ、対面コミュニケーションの柔軟さや親密さとリモートワークの利便性を両立させた新しいコミュニケーションのあり方を検討すること、そして、それらを適切に組み合わせて、はたらく人それぞれにあったWell-beingを実現することが求められています。
 NTTグループでは2021年9月に、分散型ネットワーク社会に対応した「新たな経営スタイル」を発表(※5)し、その中で、社員のはたらき方はリモートワークを基本とし、はたらき方を自由に選択・設計可能とすることでワークインライフ(健康経営)を推進する方向性を示しました。 また、NTTは、新たな価値の創造とグローバルサステナブル社会を支える企業であるために、その一つの柱として、「従業員体験(EX)の高度化」を進めています。その実現に向けて、個人の自律と集団の調和が利他的に共存している状態として「Social Well-being」(※6)のコンセプトを提唱し、これを可能にする社会をめざした研究開発を行っています。
 パーソルグループは、グループビジョン「はたらいて、笑おう。」の実現に向け「“はたらくWell-being”創造カンパニー」として、多様なはたらき方や学びの機会の提供を通じて、一人ひとりの選択肢やはたらく自由を広げ、個人と社会の幸せを広げることを目指しています。そのためにグループ各社の事業を通じて、個人や職場の“はたらくWell-being”を向上させる支援を行っています。その中でパーソルでは、「ADVANCED HR SHOWCASE」(※7)を人事ポリシーとして掲げ、パーソルではたらく社員自らもこの世界観を実現できるよう、先進的な人事制度・人事施策に取り組んでいます。
 この度の共同実験は、ハイブリッドワークの中でも従業員同士の豊かな心のつながりによって、いきいきとはたらくことのできる場を実現したいという両社の想いが合致し、実施にいたったものです。

2.取り組みの概要と各社の役割
 本共同実験では、NTTとパーソルがリソースを持ち寄り、ハイブリッドワークにおいて、共感や信頼を育むチームビルディングプログラム(例えば、新入社員向けオンボーディングプログラム)の開発や、対面か遠隔かの二択にとどまらない新しいはたらき方の実施と評価を行います。
 図2は、Well-beingの要因の書かれたカード(※8、「わたしたちのウェルビーイングカード」)をメタバース空間内に用意し、そこでお互いのWell-beingの価値観を共有する体験のイメージです。さらに、振動等を触覚を通じて提示する身体性コミュニケーション技術と組み合わせることで、遠隔にいても、相手の存在を感じながら、自由にコミュニケーションができる、対面とも遠隔とも異なる新しいコミュニケーション環境が実現されます。


リンク

図2. メタバース空間内でのWell-being価値観共有ワークショップの実施イメージ


 図3は、自身や相手の心臓の鼓動を、手の上の触感として感じられるツール(※9、図3-A)、触覚素材とその素材の感覚が想起させる性格傾向の関係性を名刺サイズの台紙で表現する触感を通じた自己紹介(図3-B)、Well-beingの要因が書かれたカード(図3-C)を利用してチームビルディングのワークショップを行うイメージです。対面で会って話をするだけでなく、普段感じられないその人の生きているという生々しい感覚を感じたり、その人の性格という見えないものを実感する体験が可能になります。
図3. 対面でのチームビルディングワークショップの実施イメージ

 図2や図3で示したイメージにあるように、リモートや対面での新しい体験を実現するとともに、これらを組み合わせて、はたらく人それぞれにあったWell-beingを実現する新しいはたらき方を検討していきます。本共同実験内で各社が持ち寄るリソースと役割は表1の通りです。

表1. 各社が持ち寄るリソースと役割

リンク


3.今後の予定
身体性コミュニケーション技術やWell-being価値観共有技術を利用した、共感や信頼を育むチームビルディングプログラムの開発を行い、新入社員向けオンボーディングプログラムといった場で実践し、人事・人材開発視点からの評価を行います。また、オフィス勤務かリモートワークかの二択にとどまらない新しい環境を、ワーケーションといった制度と組み合わせ、一人ひとりが自らのWell-beingに合わせた形でいきいきと、豊かなつながりの中ではたらくことのできる、“はたらくWell-being”を実現していきます。

<用語解説>
※1  “身体性コミュニケーション技術“は、遠隔との通信を含むコミュニケーションの中に、視覚や聴覚にくわえて触覚の要素を適切なかたちで与えることで、コミュニケーションを活性化し、共感や信頼を醸成する技術です。  
NTT社会情報研究所 Social Well-being研究サイト”身体性コミュニケーション技術”
リンク

※2  “Well-being価値観共有技術”は、“わたしたちのウェルビーイングカード”(※8)を利用した Well-beingの価値観の可視化と共有により、お互いのWell-beingを尊重できる関係性を構築し、合意形成・成果創出の質の向上を行う技術です。
NTT社会情報研究所 Social Well-being研究サイト”Well-being価値観共有技術”
リンク

※3  はたらくWell-being
リンク

※4 赤堀ら「在宅勤務が職場の関係性及びメンタルヘルスに及ぼす影響」 情報処理学会インタラクション2021、リンク

※5 新たな経営スタイルへの変革について
リンク

※6 Social Well-beingについて
リンク

※7 Advanced HR Showcaseついて
リンク

※8 わたしたちのウェルビーイングカード
リンク

※9 心臓ピクニック
リンク

本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]