サウンドロゴが含まれたCMは指名検索に強い！7～8月度にランクインした企業が引き続き上位に

～2023年9月 視聴者が検索したテレビCMランキング～

マーケティング情報の発信拠点となる「ノバセル オープンラボ」を運営するノバセル株式会社（本社：東京都品川区、代表取締役社長：田部正樹、以下ノバセル）は、テレビCM効果の分析サービス「ノバセル トレンド」を活用し、2023年9月に放映されたテレビCMの指名検索スコアランキングを発表いたします。
（ノバセル オープンラボ： リンク）



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ノバセルにてマーケティングの効果として重要指標としている「指名検索」。CM放映の前後数分間に増えた指名検索数をCMの放映量で割ったスコアを「指名検索スコア」と設定し、理論上はこのスコアが高いほどCMによってブランド名がより効果的に検索されたと計測しています。
あらゆるテレビCMの指名検索スコアが可視化できる「ノバセルトレンド」にて、2023年9月の指名検索スコア順テレビランキングをご紹介します。

2023年9月 指名検索スコアの高いテレビCMランキング


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■指名検索スコアについて
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ノバセルでは、テレビCMインプレッション100万回あたりの分間指名検索ポイントを「指名検索スコア」と命名。スコアが高いほど検索獲得効率が良い傾向にあるとして、クリエイティブや放映枠を相対比較する際に、この値を用います。

2023年9月1日～9月30日の期間に放送されたテレビCMのうち、高い指名検索スコアを獲得したCM上位5件のランキングと、CM内容をご紹介します。

1位：MENT RECORDING「Snow Man」
9月6日に発売されたSnow Man 9枚目のシングル「Dangerholic」発売告知CMです。
当楽曲はメンバーの目黒蓮さんが主演を務めたTBS系金曜ドラマ『トリリオンゲーム』の主題歌にも選ばれており、ポップで華やかなミュージックビデオを切り抜いたCMが、見事ランキング1位に輝きました。

2位：タマホーム「タマホーム」
（出所 TamaHome19980603「【タマホーム公式】ハッピーソング 松平健　サンバ篇１.」2022/10/01　リンク）

先月は1位に輝いた「タマホーム」のCMが、今月も上位にランクイン。以前からも放映されているクリエイティブのうち、松平健さんが歌う「ハッピーソング サンバ６.」篇が、特に指名検索スコアを伸ばしました。

3位：RIZAP「chocoZAP」
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（出所 chocoZAP「プレゼン前夜篇」2023/09/28　リンク）

7月度ランキングでは1位を獲得した「chocoZAP」。今月は、歯のホワイトニングを訴求したクリエイティブがハイスコアという結果に。CMの各所で「ちょこっとchocoZAP」「スキマ時間ジム　chocoZAP」といったサウンドロゴが入り、ブランド名をしっかり耳に残す工夫が施されています。

4位：大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ「大江戸温泉物語」
（出所 大江戸温泉物語グループ【公式】「【関東】女性２人旅篇（TVCM）２３年１０月」2023/09/25　リンク）

女性二人が、大江戸温泉物語の宿を紹介する内容。前半部分は毎月同じクリエイティブを使用し、後半のキャンペーン情報を時期に応じて更新している点が特徴的です。CM冒頭で「大江戸温泉物語、“の宿！”」というアテンションを加え、視聴者に気付きを与えています。

5位：池の平ホテル＆リゾーツ「白樺リゾート 池の平ホテル」
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（出所 ikenotairahotel TV「TV-CM2023白樺リゾート池の平ホテル2023新本館夏編」2023/07/07　リンク）

2023年4月にリニューアルオープンした、新本館の魅力を伝えるクリエイティブです。夏休み直前のレジャーCMランキングでは1位に輝いており、時期によりクリエイティブを変えてはいるものの、安定してハイスコアを獲得。CM終盤に流れる、「白樺リゾート　池の平ホテル」といったサウンドロゴも印象的です。

今月のランキングでは、2位～5位すべてのクリエイティブに、サウンドロゴや耳に残るキーワードが含まれているという共通点がありました。今回の記事では、これらのサウンドロゴや印象的なキーワードが指名検索に与える影響について、分析・解説していきます。

クリエイティブ分析


ランキング結果を踏まえて、ノバセルでは以下のような仮説を立てました。
・印象的なキーワードが耳に残ることで共起語として検索される
・サウンドロゴがサービスや企業の知名度を上げて指名検索につながる
2023年9月度における共起語（キーワードと一緒に検索された単語）ランキングをもとに、各キーワードについて分析を進めていきましょう。
なお、表のうち一番右の列には、各キーワードが指名検索ランキング上位にランクインした月(レジャー関連ランキングの場合は7月)をもとにした検索数比率を記載しています。

2位：タマホーム


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俳優・中川大志さんを新しく起用した2023年8月度と比べると「タマホーム cm」の検索ボリュームは35％に落ち着いたものの、9月も高い検索ボリュームを継続しました。

同時に、社名でもある「タマホーム」も毎月安定して高い検索ボリュームを獲得。「ハッピーライフ ハッピーホーム タマホーム」でお馴染みのCM曲（ハッピーソング）や、CMの最後に必ず入るサウンドロゴが視聴者の耳に残ることで認知度向上に貢献し、毎月の指名検索につながっていると予想されます。

タマホームでは、ラスト数秒間で伝えるメッセージを変えた複数パターンのクリエイティブを作成。このうち、今月は「QUOカード1万円ぶんプレゼント」「3連休はタマホームへ」「お近くのタマホームへ」というメッセージを伝えたCMがスコアを伸ばしました。

決して大きなボリュームではないものの「佐世保/札幌/沖縄/大分/仙台/熊本/広島/福岡」など、全国の各地域も共起語として検索されています。視聴者に「近所のタマホームはどこにあるのだろう？」と考えさせる形で、興味付けができていると言えるでしょう。

3位：ChocoZAP


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2023年7月度ランキングで1位を獲得したchocoZAP。ブランドキーワードである「チョコザップ」は、毎月の検索ボリュームが15万人前後で安定しており、ジムや各種サービスに興味を持つユーザーの多さが伺えます。

9月に放映されたクリエイティブは、全22パターン。これらのほとんどに「ちょこっとchocoZAP」「スキマ時間ジム　chocoZAP」といったサウンドロゴが含まれており、ブランド名に加えてサービスの特徴も耳に残す工夫が施されています。サービス開始1年で会員数国内1位を達成し、飛ぶ鳥を落とす勢いのchocoZAPですが、テレビCMによる認知度向上もサービスの急成長に貢献していると言えるでしょう。

また、10月からはホワイトニングやネイルなど、新たなサービスも提供開始。リリースに先駆けてテレビCMでも「ホワイトニング篇」「ネイル篇」を放映しました。検索ボリュームを7月と比較したところ「ネイル」は1030％、「ホワイトニング」は1200％比となり、非常に高い効果を収めています。

他にも、長期間に渡ってクリエイティブ内で言及・放映されている「スターター(夏)キット」「(入会金無料)キャンペーン」なども順調に検索ボリュームを伸ばしており、PDCAサイクルとABテストを重要視するRIZAP社の施策効果が現れていると言えます。

4位：大江戸温泉物語


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2023年6～7月に放映されたレジャー部門CMランキングでは、2位にランクインした大江戸温泉物語。夏休み直前の7月と比べても検索ボリュームが減少していない点から、ユーザーは時期に左右されることなく高い興味・関心を抱いていることがわかります。

CM内のサウンドロゴでは「大江戸温泉物語、“の宿！”」とアテンションを加えて、日帰り温泉施設のみではなく宿泊ができることを強調。「大江戸温泉って、お台場だけじゃないの？」という女性の発言によりユーザーの固定観念を払拭し、すかさず地図とともに各地域の主要施設を紹介するクリエイティブです。

ビジュアルとサウンドの両方から訴求した効果があり、CM内で紹介されていたエリアの検索ボリューム(7月比)は、大部分が増加しました。

また、9月から一部店舗で始まったカニ食べ放題を、全クリエイティブの終盤で告知。共起語「カニ食べ放題」も7月比421％となり、CMで強調されたキーワードの影響が伺えました。検索窓にキーワード【大江戸温泉物語】を入れたイラストをビジュアルで示し、ユーザーの行動を訴求する方法も、指名検索に効果的だと想定されます。

5位：池の平ホテル


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2023年6～7月に放映したレジャー部門CMランキングでは、見事1位を獲得した池の平ホテル。7月と比較すると、全体的に検索ボリュームは下がったものの、9月も5位に入りました。

「白樺リゾート　池の平ホテル」と正式名称をリズミカルに歌った耳に残るサウンドロゴが、全クリエイティブで使われています。共起語ランキング2位に正式名称がランクインしている点にも、影響しているのではないでしょうか。

最も高いスコアを獲得した「2023レイクサイドガーデン」篇では、短いカットを切り替えながら、リゾート全体の魅力をまとめて紹介。このうち「プール」「ファミリーランド」「バイキング」などのアクティビティは、共起語ランキングでも上位に入っています。

「キャラクタールーム」編では、『ひろがるスカイ！プリキュア』ルームの内装と、宿泊者限定でもらえるグッズを紹介。さらに、ファミリーランドのフリーパス券も付いていることを伝え、子ども連れファミリーに訴求しています。ランキング5位に「プリキュア」が入っていることからも、CMで強調されたコンテンツは指名検索に効果的だと言えるでしょう。

総括


2023年9月放映のテレビCMは、耳に残るサウンドロゴを使い、サービス名・施設名を効果的に伝えた企業の指名検索数が伸びるという結果になりました。テレビを”ながら視聴”するユーザーが増えている近年では、CM放映前後に商品やサービスが検索された数・割合を知ることで、世の中のトレンドや関心度が伺えます。

「ノバセル オープンラボ」では、今後も視聴者が実際に行動（指名検索）したテレビCMにスポットを当て、より詳しいクリエイティブ分析・業種ごとのランキングといったマーケティング情報を公開してまいります。

さらに、マーケティング情報の発信拠点となるオンラインコミュニティ「ノバセル　オープンラボ」も開設。無料で会員登録をされた方どうしが交流できるクローズドな場で、これまでノバセルが培ってきたテレビCMの正しい運用方法や指名検索の伸ばし方を「成功するマーケティング研究所」として発信します。

下記URLより、ぜひ詳細をご確認ください。
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プレスリリース提供：PR TIMES リンク