グーグルのクラウドを支えるテクノロジー > 第147回 ネットワークスイッチにおけるハッシュ関数の課題(パート1)

CTC教育サービスはコラム「グーグルのクラウドを支えるテクノロジー > 第147回 ネットワークスイッチにおけるハッシュ関数の課題(パート1)」を公開しました。

###

はじめに
 今回からは、2022年に公開された論文「Hashing Design in Modern Networks: Challenges and Mitigation Techniques」を紹介していきます。この論文では、ECMPなどのマルチパス技術を用いた現代のデータセンターネットワークにおける、負荷分散用のハッシュ関数に関わる課題が説明されており、論文の筆者らが考案した、数学的な理論に基づいた解決策が紹介されています。ECMPのように長く使われてきた技術にもまだ改善の余地があると気付かされる点で、興味深い内容の論文です。

データセンターネットワークにおけるマルチパス構成
 はじめに、データセンターネットワークにおけるマルチパス構成の仕組みを説明しておきます。図1は、Googleのデータセンターでも用いられている、Closトポロジーのデータセンターネットワークです。サーバーが接続されたToR(Top of Rackスイッチ)を含めて、全部で5つのレイヤーからなる階層型の構成で、2つのToRの間には複数の通信経路が存在します。これら複数の経路を並列に使用することで、広い通信帯域を確保します。

この続きは以下をご覧ください
リンク

本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]