企業の「脱PPAP」は約7割と過渡期 PPAPを利用している企業の8割が代替策を導入または検討

従業員300名以上の企業に勤務する1,063名を対象にしたアンケート調査

法人向け電子メールのセキュリティ対策・コンプライアンス対策の専門企業、サイバーソリューションズ株式会社(東京都港区、代表取締役会長兼社長 林 界宏、以下「当社」)は、2023年1月6日から2023年1月10日まで、全国の従業員300名以上の企業に勤務する合計1,063名を対象に、「企業のメールセキュリティへの取り組みに関するアンケート調査」を行いました。その結果、企業が採用しているファイル送信方法として、4割弱の企業が「PPAPは利用していない」、3割強が「PPAPと他のファイル送信方法を併用」、約3割が「PPAPのみを利用」となり、企業の「脱PPAP」(PPAPから他のファイル送信方法への転換)は約7割と過渡期にあることが示されました。PPAPを利用している企業の8割が代替策を導入または検討しています。PPAPの利用率は規模が大きい企業ほど高く、広範囲・深刻な被害が心配されます。



【脱PPAPの実態調査レポート】リンク

【注目ポイント】


「脱PPAP」は約7割と過渡期 「PPAP以外」4割弱、「併用」3割強、「PPAP」約3
規模が大きい企業ほどPPAP利用率が高く、広範囲・深刻な被害が心配される
およそ2割の企業がPPAPの代替策の導入・検討を行っていない

■調査結果


「脱PPAP」は約7割と過渡期 「PPAP以外」4割弱、「併用」3割強、「PPAP」約3割


[画像1: リンク ]

企業 の「脱PPAP」(PPAPから他のファイル送信方法への転換)は7割と過渡期にあると言えます。企業によって、PPAPメールを受信する企業もあれば、受信を拒否する企業もあるほか、オンラインストレージなどの代替手段が採用できる企業、できない企業が存在します。このような環境の違いがあることが、「併用」が3割強を占める要因の1つになっていると考えられます。


規模が大きい企業ほどPPAP利用率が高く、脱PPAPの遅れの要因になっている


[画像2: リンク ]

これまでPPAPは規模が大きい企業ほど普及してきた背景もあり、規模が大きい企業ほど脱PPAPが遅れていることが示されました。多くのユーザーを抱え、影響力が大きい大規模企業で脱PPAPが進めば、日本のビジネスコミュニケーションがより安全な環境になります。今後は大規模企業での脱PPAPが加速することが期待されます。


およそ2割の企業がPPAPの代替策の導入・検討を行っていない


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「これらの対策の導入・検討は行っていない」は19.8%とおよそ2割。このように回答した企業は、PPAP利用が引き起こす事故のリスク対応が後回しになっている可能性が高いと言えます。

■調査結果について当社のコメント
PPAPとは、メールでパスワード付きのZIPファイルを送り、別メールでZIPファイルのパスワードを送る添付ファイル送信方法です。PPAPは2010年あたりから多くの日本企業・官公庁で利用されるようになりました。しかし、2020年頃から、PPAPは添付ファイルのウイルスチェックができず、EMOTETなどの侵入を受けやすいなどの危険性が指摘されるようになりました。内閣府は令和2年11月26日に内閣府内のPPAPの利用を廃止しました。これを受けて行政機関や企業では脱PPAP(PPAP廃止)の動きが進んでいます。
PPAPには次の3つの課題があります。

ウイルス感染の危険

PPAPではZIP圧縮ファイルを送信します。ZIPファイルを受信したユーザーが解凍すると、悪意あるウイルスの実行プログラムが含まれている場合もありますが、従来のセキュリティチェックサービスではこれを検知・除去することができません。実際にZIPファイルを解凍すると感染するウイルス「Emotet」の流行では多くのPPAPを利用する企業が被害を受けました。


盗聴対策の効果が低い

添付ファイルをZIPで暗号化するというやり方は、メール送信経路の暗号化技術が普及していない頃に、送信経路上での盗聴を防ぐため始まりました。今では、TLS暗号化送信に対応したメールサーバが普及しているので、経路の途中で盗聴されるというリスクはほとんどありません。セキュリティインシデントのほとんどは、エンドポイントにて発生しており、メール受信経路上ではありません。


誤送信の危険

PPAPではファイル本体をメールに添付して送信します。そのため、誤送信が起きた場合に後からファイルを削除して取り消すことができません。

これらの課題を解決し、添付ファイルを安全に送受信するには、次のような対策が有効です。

<添付ファイルを送信する場合>
ファイルはオンラインストレージに保存し、ファイルとパスワードは別経路で送信する。なお、ユーザーがメールで添付ファイルを送信すると、自動で添付ファイルを分離してオンラインストレージに保存し、別経路で相手にダウンロードURLを送るツールもあります。

<添付ファイルを受信する場合>
・PCで受信する前に、オンラインストレージ上でZIPを解凍し、ウイルスのパターンと照合してチェックする。
・パターンファイルで定義されていない未知のウイルスについて、サンドボックスで振る舞いを確認する。

なお、当社はクラウド環境やオンプレミス環境の法人に、添付ファイルを安全に送受信するための各種ツールを提供することで、脱PPAPを後押ししています。

■【脱PPAP問題の実態調査レポート】

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本調査のより詳細なレポートは、下記ページからダウンロードすることができます。企業のメールセキュリティを強化するための情報収集としてぜひご活用ください。
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■「PPAP問題への対応とメールセキュリティの現実解 座談会レポート」

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当社マーケティング部部長 國分隆博と、PPAPの名づけ親である合同会社PPAP総研の代表社員 大泰司章氏、企業のセキュリティインシデント対応行ってきたInternet Secure Services株式会社最高責任者の徳田敏文氏の3名で「PPAP」をテーマに対談をしたレポートです。
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<調査概要>
調査対象:全国、従業員数300名以上の企業に勤務する情報システム部所属社員
調査方法:インターネット調査
有効回答数:1000名
実施期間:20213年 1 月 6 日~2023年1月10 日
※掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がりますので、ご了承ください。

【サイバーソリューションズ株式会社について】
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サイバーソリューションズ株式会社は、法人企業向けにクラウドメール・メールセキュリティサービスなど、メール環境のトータルソリューションを提供しています。クラウドメールサービス『CYBERMAIL Σ』、標的型攻撃・情報漏えい対策のメールセキュリティサービス『MAILGATES Σ』、Microsoft 365・Google Workspaceのメールセキュリティ強化サービス『Cloud Mail SECURITYSUITE』、各メールサービスやMicrosoft Teamsに連携可能な容量無制限アーカイブサービス『MAILBASE Σ』など、日本の企業では珍しい独自のメールシステムの技術を活用したサービスの提供を行っています。また、オンプレミス製品も展開しており、高性能Webメール機能搭載の統合型セキュア・メールサーバシステム『CyberMail』を含む当社製品・サービスは、国内で約 20,000 社以上の企業・自治体でご利用いただいております。

・会社名: サイバーソリューションズ株式会社
・設立日: 2000年1月
・代表者: 林 界宏(リン カイコウ)
・事業内容:ソフトウェアの企画/開発/販売/保守サポート、クラウド/ASP事業、Webソリューションのコンサルティング及び開発
・HP : リンク
・所在地: 〒108-0073 東京都港区三田3-13-16 三田43MTビル14階
・連絡先: Tel:03-6809-5858/ Fax:03-6809-5860

◇製品やサービス関するお問合わせ
サイバーソリューションズ株式会社
営業部電話:03-6809-5858 メール:sales@cybersolutions.co.jp

プレスリリース提供:PR TIMES リンク

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お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

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