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はじめに
次回に続いて、2022年に公開された論文「Jupiter Evolving: Transforming Google's Datacenter Network via Optical Circuit Switches and Software-Defined Networking」を元にして、Googleのデータセンターネットワーク(Jupiterネットワーク)における光スイッチ(OCS: Optical Circuit Switch)の活用例を紹介します。今回は、Aggregation Block間を接続するケーブルの本数を変更して物理的に通信可能な帯域を調整する、Topology Engineeringの仕組みを解説します。
Topology Engineeringの仕組み
前回に説明したTraffic Engineeringは、Aggregation Block間を直結する経路(Shortest path)だけではなく、1つのAggregation Blockを経由して通信する経路を併用することで、最適な通信帯域の配分を行う仕組みでした。その一方、第137回の記事でも触れた様に、ネットワークを構成する機器を段階的に更新・拡張した場合、性能の異なる機器が混在する環境が生まれます。このような場合は、Traffic Engineeringで通信経路を最適化するだけではなく、物理的な配線を最適化する必要があります。図1は、論文内で紹介されているシンプルな例になります。
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