【Telexistence】人工知能ロボット「TX SCARA」をファミリーマート向けに全国規模で導入開始

Telexistence 2022年08月10日 10時48分
From PR TIMES

Telexistence株式会社 (代表取締役CEO: 富岡 仁、以下TX)は独自開発した人工知能ロボット「TX SCARA」の国内量産を開始し、まずは株式会社ファミリーマート(以下ファミリーマート)が主要都市圏にて展開する300店舗に、2022年8月下旬から順次導入を開始いたします。



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TX SCARAの導入により、ファミリーマートの店舗運営においては、人間による飲料の手補充という単純かつ身体的負荷の高い労働が完全になくなります。また、世界でも実例がない大規模な小売店舗網への商品陳列人工知能ロボットの実装により、店舗ではで新たに創出される時間的な「余剰」を活用することで、店舗の労働環境や売り場の更なる質的向上、または店舗あたりの採算性改善が可能となります。

この取組は、人間社会から単純労働をひとつ残らず、全てロボットに置き換えるというTXのミッション実現の小さな一歩目となりますが、その推進にあたっては、米国半導体大手のNVIDIA Corporation(以下NVIDIA)及び日本マイクロソフト株式会社 (以下マイクロソフト)とのコラボレーションをを軸に進めています。具体的には、TXの独自ハードウェアにNVIDIA GPUで高速化されたAIテクノロジーを組み込み、マイクロソフトのクラウド基盤、Microsoft Azure経由でロボットのAI・遠隔制御を行っています(詳細は後述)。

現状、あらゆる国のあらゆる産業の最大の制約要因は人的資源です。特に日本のような成熟した先進国においては、労働力の不足が人間の社会生活を下支えしている小売・物流業界などで急速に顕在化しつつあります。TXはファクトリーオートメーション以外の領域、かつ社会の生活インフラとして機能している産業向けにロボットの大規模な生産と社会実装を進めることで、ロボットという新たな労働力を実質的に無尽蔵に供給することを目指しています。TXのロボットが強力なアジテーションとなることで、これまでその大部分を人間が担っていた単純労働が減少し、新たに生まれる余剰リソースが市場メカニズムを通じて適切に再分配される動きがうまれることで、長期的には、人間社会は全自動資本主義、不労の社会へと移行していくと考えています。
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TXは、ロボットを変え、構造を変え、世界を変える、をミッションとし、遠隔操作・人工知能ロボットの開発およびそれらを使用した事業を展開するロボティクス企業です。世界中から高い専門性をもつ人材が集まり、ハードウェア・ソフトウェア、AI、遠隔操作技術を一貫して自社で開発しています。ロボットの活躍の場を工場の外にまで広げ、労働に関わる社会の基本的なあり方を変革することを目指します。

[関係者コメント]
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ファミリーマート 執行役員 開発推進室長(兼)ライン・法人室長 狩野 智宏
日本の生産労働人口の減少は、当社において安定した店舗運営を継続する上で、重要な経営課題の一つとなっております。当社は、店舗従業員の新たな人材の獲得を推進するとともに、店舗オペレーションにおける省人化・省力化に積極的に取り組んでおります。このたび、Telexistence社のロボットをファミリーマート店舗へ導入することにより、店舗従業員による冷蔵庫内の飲料補充業務がなくなり、新たに創出された時間を接客や売場業務に再配分することで、より質の高い店舗運営に繋げることが可能となります。当社は、今後もTelexistence社と新たな店舗運営のあり方を目指し、取り組んでまいります。
参考:TX SCARAのファミリーマート300店舗展開に関する共同リリース(link)
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エヌビディア 日本代表 兼 米国本社副社長 大崎真孝
NVIDIAは、お客様が次世代のロボティクスやエッジAIアプリケーションを構築することで、業界全体を変革しています。Telexistenceのロボティクス ソリューションは、NVIDIAのGPUアクセラレーテッド テクノロジを搭載し、AIの学習とロボットの自律動作機能を高速化させます。本ソリューションは小売業者が労働力不足に対処できるようにすることを目指し、利用者と従業員の両方のエクスペリエンスを向上させるでしょう。
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日本マイクロソフト株式会社 執行役員 常務 コーポレートソリューション事業本部長 兼 デジタルセールス事業本部長 三上 智子
日本マイクロソフトは、Telexistenceが推進する、産業界の質的向上を目指す人工知能ロボットの実装において、クラウドプラットフォームやビジネス展開の面でグローバルに連携を進めていきます。当社のプラットフォームが、本プロジェクトにおいて貢献できることを嬉しく思うとともに、日本市場のみならず、世界規模で大きなインパクトを与えられるよう、マイクロソフトは継続的に支援していきます。
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Airbus Ventures パートナー Lewis Penault 博士
深いAI機能を有する300台の遠隔操作ロボットが、概念実証から量産に移行することは大きな前進です。Telexistenceの初期投資家として、私たちは、同社の多様で才能豊かなチームが、その先進技術を日本中に展開し、将来の北米での展開を支援する新しいチャネルを活性化させることで、飛翔し始めることを嬉しく思っています。


[技術コラボレーションに関する詳細]
NVIDIAのプラットフォームを活用した主な取組内容
■「NVIDIA Jetson」のエッジAIプラットフォームを活用したTX SCARAの映像伝送と画像認識機能向上
TX SCARAはNVIDIA Jetson TX2モジュールを頭部に搭載し、カメラから入力される映像の伝送に活用しています。また、足部にNVIDIA Jetson AGX Xavierモジュールを搭載することで、AIによる自律動作機能を実現しています。例えば、TX SCARAはコンビニで販売される飲料の種類と形状を問わずすべて同じロボットハンドで掴めるよう、アームの強度、カメラの画角などが工夫されています。これに加え、NVIDIA Jetson AGX Xavierの搭載により、飲料によって異なる最適な把持点の認識など、画像認識のニューラルネットワークを並列で実行することで機能向上を実現しています。

■ GORDONの認識精度の向上に活用される「NVIDIA DGX Station」
TX SCARAは飲料の在庫状況を24時間モニタリングします。AIシステム『GORDON』ではこれを受けながら、商品の陳列タイミングの予測やスケジュ-リングを行い、TX SCARAへの飲料補充の指示を行います。この『GORDON』の学習環境に、AIワークステーションであるNVIDIA DGX Stationを採用しました。多様なパターンでの商品陳列のシミュレーションを行うことで効率的で最適な画像認識のモデル作成を実現しています。

■ スムーズな遠隔操作とVR酔いの防止
想定していない環境変化が原因でAIによる陳列が失敗した場合、TX SCARAはTelexistenceモード(遠隔操作)に移行し、遠隔操作オペレータがVR操作で修正します。3D映像伝送の遅れにより視覚と身体感覚との操作のずれが発生しおこる「VR酔い」を防ぐため、遠隔操作システムにはNVIDAのGPUで高速化されたパワフルなコンピューティング性能を活用します。高度な画像処理性能により、最速50ミリ秒(注)の映像伝送を実現しています。。
注:映像がロボット側のカメラに入力されてから操縦者側のディスプレイに表示されるまでの時間(ネットワーク遅延を含む)。「ミリ秒」は1000分の1秒。

マイクロソフトのプラットフォームを活用した主な取組内容
TXは、TX SCARAによるロボットソリューションサービスのクラウドプラットフォームに「Microsoft Azure」 を採用し、ロボットのタスクマネジメントシステムに活用しています。

■ GORDONによるタスク判断にMicrosoft Azureを活用
飲料の在庫状況を24時間モニタリングするTX SCARAがスキャンした在庫情報は、Microsoft Azureのクラウドシステムがデジタルツイン情報として把握しています。AIシステム「GORDON」はこれを受け、各店舗のこれまでの売上の傾向や時間帯別の需要から最適な飲料陳列を予測して、TX SCARAが次に実行するタスク(注)を判断して指示を行います。
注:タスクとは「A点から商品をピックアップしてB点に置きなさい」といった陳列タスクのこと。

■ 商品の品切れを最小限にするデータベース
Microsoft Azureを活用したTX SCARAのクラウドシステムでは、TX SCARAが稼働するコンビニ各店舗での売れ行きを示すデータベース(注)を維持管理しています。これによりTX SCARAがリアルタイムでスキャンする現在の在庫情報と、蓄積された過去の売れ行き動向から計算された最適な陳列タスクを予測、実行することが可能になり、店舗における品切れを最小限にすることができます。
注:陳列した商品、陳列日時、本数のデータ。

■ 米国市場進出における協力
マイクロソフトのグローバルな法人顧客ネットワークや、同社がグローバルで展開するスタートアップ支援プログラムを活用し、海外、特に米国市場における事業開発で連携を強化して参ります。
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Telexistenceでは、成長ステージに入った事業を加速度的に前進させるため、研究開発、事業オペレーション、コーポレートの各組織で強化を図っています。現在募集中のポジションは以下をご覧ください。


Head of Mechanical Engineering
Mechanical Engineer
Robotics Automation Perception Engineer
Robot Maintenance Engineer
Robot Systems Engineer (Deployment Engineer)
Robot VR Operator
Accounting Manager
Sourcing & Procurement Manager


各ポジションの詳細は:リンク

プレスリリース提供:PR TIMES リンク

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