文化庁アートプラットフォーム シンポジウム「グローバル化する美術領域と日本の美術界:我が国現代アート振興の黎明期~アート・コミュニケーションセンター(仮称)と国立美術館に期待する役割~」

文化庁 2022年02月25日 23時47分 [ 文化庁のプレスリリース一覧 ]
From PR TIMES

3月11日(金)オンラインライブ配信で開催(参加費無料・事前登録不要)

日本の現代アートがグローバルに適切な評価を受けるよう、基盤整備を推進している「文化庁アートプラットフォーム事業(事務局:国立新美術館)」では、「グローバル化する美術領域と日本の美術界:我が国現代アート振興の黎明期」と題するシンポジウムを 3 月11 日(金)18:30-20:30 に開催いたします(オンラインライブ配信)。



 文化庁は、日本の現代アートがグローバルに適切な評価を得るためには、官民が一体となって効果的・国際的な情報発信を実現するとともに、国内外の関係者の強固なネットワークを構築することが第一歩と考え、平成 30(2018)年度より、「文化庁アートプラットフォーム事業」に取り組んできました。

 今年度 2 回目となる本シンポジウムでは、日本がいよいよ本格的に取組を進めて行く「現代アート振興」や、これに関連した美術館支援策等を展望するべく、英国、オーストリア、シンガポールからゲストを迎え各国におけるアート支援の実例紹介や、文化庁アートプラットフォーム事業の今後の展開の紹介を行うとともに、(独)国立美術館が令和 4(2022)年度中の開設を目指す「アート・コミュニケーションセンター(仮称)」が日本のアートの発展に果たし得る役割等を、登壇者および参加者とともに考えることを目指します。

 本年 1 月 19 日(水)、衆議院本会議・代表質問において、岸田総理が「文化・アートの振興」、「独立行政法人国立美術館の抜本的な機能強化」の推進を表明し、本格的な振興を始めようとする日本の「現代アート振興」の黎明期と今後について、多くの方々とともに考えるシンポジウムに是非ご参加ください。

 なお、本シンポジウムは、オンラインライブ配信のため参加費不要、事前登録なしで、どなたでもご参加いただけます。


プログラム概要

■ 日 時:
2022 年 3 月 11 日(金)18:30~20:30(配信開始 18:15)
■ 参加方法:
オンラインライブ配信(日本語・英語:日英同時通訳あり)
■ テ ー マ:
グローバル化する美術領域と日本の美術界:我が国現代アート振興の黎明期
■ 概 要:
「現代アート振興」や、これに関連した美術館支援策等を展望するべく、諸外国からゲストを迎え各国におけるアート支援の実例紹介や、文化庁アートプラットフォーム事業の今後の展開の紹介を行うとともに、(独)国立美術館が令和 4(2022)年度中の開設を目指す「アート・コミュニケーションセンター(仮称)」が日本のアートの発展に果たし得る役割等を、登壇者および参加者とともに考えることを目指す。


プログラム内容(敬称略・発表順)

18:30-18:35 開会挨拶
逢坂 恵理子(独立行政法人国立美術館理事長、国立新美術館長)

18:35-18:45 オープニングトーク
鰐淵 洋子(文部科学大臣政務官)
「日本のアートの未来と日本の美術館への期待」(仮)

18:45-18:55 セッション1
アート・コミュニケーションセンター(仮称)が目指すべきこと
片岡 真実(森美術館館長/日本現代アート委員会座長/アート・コミュニケーションセンター(仮称)エグゼクティブ・アドバイザー)

18:55-19:35 セッション2
諸外国のアート支援事例
【 英 国 】デヴィカ・シン(テート・モダン インターナショナル・アート部門キュレーター)
「テートのグローバル収集戦略とヒュンダイ・テート・リサーチセンター」(仮)
【オーストリア】ジャスパー・シャープ(フィリアス ディレクター)
「民間資金と公的機関の連携およびアーティストの国際的評価を高める取り組み」(仮)
【シンガポール】堀川 理沙(ナショナル・ギャラリー・シンガポール ディレクター(キュレトリアル&コレクションズ))
「ナショナルギャラリーの成り立ちと運営、コレクションの形成と国際ネットワーク」(仮)
モデレーター:片岡 真実

19:35-20:30 ディスカッション
アート・コミュニケーションセンター(仮称)が果たし得る役割
登壇者(五十音順):
植松由佳(日本現代アート委員会副座長/国立国際美術館学芸課長)
小池藍(THE CREATIVE FUND, LLP 代表パートナー)
塩見有子(NPO 法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト] ディレクター)
椿昇(現代美術家)
保坂 健二朗(滋賀県立美術館ディレクター(館長)) モデレーター:片岡 真実

質疑応答

20:30 閉会


視聴方法

当日は、18:20 からアクセス可能です。
お時間になりましたら、下記リンクから YouTube へアクセスしてください。
[画像1: リンク ]



配信URL:<日本語> リンク
     <英語(同時通訳)> リンク

・イベント終了後も、同じチャンネルでアーカイブ動画が視聴できます。
・ 動画の録画、録音、キャプチャー等はご遠慮ください。

・終了時刻は前後する可能性がございます。
・ライブ配信のため、通信状況により映像や音声が乱れる場合がございますのでご了承ください。


ご質問・お問い合わせ

登壇者・文化庁への事前のご質問がございましたらこちらからご記入ください。
(シンポジウム当日、配信ページ内のチャット機能でも質問を募集します。チャットに投稿するには YouTube アカウントへのログインが必要となります。)
リンク


文化庁アートプラットフォーム事業とは

日本における現代アートの持続的発展を目指し、日本人及び日本で活動する作家とその作品が国際的な評価を高めていくための取組等を推進しています。1.日本の現代アートに関する文献の英訳、2.日本国内の美術館収蔵品情報を横断的に検索できる日英バイリンガルのデータベース「SHUZO」の構築、3.国内外の キュレーターや研究者の人的ネットワークの形成を行っており、今後は、アート・コミュニケーションセンター(仮称)への移行に向けた準備をしています。


登壇者プロフィール(敬称略・登壇順)


[画像2: リンク ]

逢坂恵理子(独立行政法人国立美術館理事長、国立新美術館長)
国際交流基金、ICA 名古屋を経て、1994年より水戸芸術館現代美術センター主任学芸員、1997年より2006年まで同センター芸術監督。2007年より森美術館 アーティスティック・ディレクター。2009年より2020年3月まで横浜美術館館長。2019年10月より国立新美術館長に就任。2021年7月より独立行政法人国立美術館理事長を兼任。2001年、第49回ヴェニス・ビエンナーレの日本館コミッショナー、 2011年第4回から 2020年第7回の横浜トリエンナーレにおいて、総合ディレク ター、横浜トリエンナーレ組織委員会委員長等をつとめる。
写真撮影:石内都


[画像3: リンク ]

鰐淵 洋子(文部科学大臣政務官、公明党衆議院議員)
2004年7月の参議院比例区にて初当選、1期6年務める。2017年10月、衆議院比例近畿ブロックで初当選。
20209月、菅内閣にて文部科学大臣政務官に就任。2021年10月、第一次岸田内閣にて文部科学大臣政務官に再任、衆議院比例近畿ブロックで2期目の当選。同年11月、第二次岸田内閣にて文部科学大臣政務官に再任。





[画像4: リンク ]

片岡 真実(森美術館館長/日本現代アート委員会座長/アート・コミュニケーションセンター(仮称)エグゼクティブ・アドバイザー)
ニッセイ基礎研究所都市開発部研究員、東京オペラシティアートギャラリー・チーフキュレーターを経て、2003 年より森美術館。2020年より館長。2007~2009年はヘイワード・ギャラリー(ロンドン)にて、インターナショナル・キュレーターを兼務。第9回光州ビエンナーレ(2012年)共同芸術監督、第21回シドニー・ビエンナーレ芸術監督(2018年)、国際芸術祭あいち 2022芸術監督。CIMAM(国際美術館会議)会長、京都芸術大学大学院客員教授、東京藝術大学客員教授。文化庁アートプラットフォーム事業・日本現代アート委員会座長。AICA(美術評論家連盟)会員。その他、日本およびアジアの現代アートを中心に執筆・講演・審査等多数。
写真撮影:(C)伊藤彰紀

[画像5: リンク ]

デヴィカ・シン(テート・モダン インターナショナル・アート部門キュレーター)
テート・モダンのインターナショナル・アート部門担当学芸員で、南アジア美術とヒュンダイ・テート・リサーチセンター:トランスナショナル担当。ケンブリッジ大学で博士号を取得。ケンブリッジ大学南アジア研究センターのスムッツ・リサーチ・フェロー、パリのドイツ美術史研究センターのフェローを務めた。2023年に著書「International Departures: Art in India and its Transnational Context (Reaktion Books, 2023)を出版予定。また、展覧会カタログや frieze、Art Press、MARG 等の雑誌、Art History、Modern Asian Studies、Journal of Art Historiography、Third Text などのジャーナルに多数寄稿。主な展覧会に「Gedney in India」(CSMVS、2017 年、デューク大学、2018年、共同企画)、「Planetary Planning」(ダッカ・アート・サミット、2018年)、「Homelands:Art from Bangladesh, India and Pakistan」(ケトルズヤード、2019-2020年)など。


[画像6: リンク ]

ジャスパー・シャープ(フィリアス ディレクター)
英国出身のキュレーター、美術史家。1999年よりヴェネツィアのペギー・グッゲンハイム・コレクション勤務を経て、2005年に拠点をウィーンに移す。2011年から 2021年まで、ウィーン美術史美術館の近現代美術担当キュレーターとして、ジョセフ・コーネル、スーザン・フィリップス、ルシアン・フロイド、キャスリーン・ライアン、マーク・ロスコなどの展覧会を担当。また、エド・ルシェ、エドムンド・デ・ワール、ウェス・アンダーソン&ジュマン・マルーフらと、同館の歴史的コレクションの展示も行った。第 55 回ヴェネツィア・ビエンナーレではオーストリア館コミッショナー(2013年)を務めた。ロンドンのフリーズ・マスターズのトークプログラムを創設しキュレーションを行った。オーストリアおよびオーストリアを拠点とするアーティストの国際的な発言力を強化することを目的とした慈善団体 Phileas の創設者であり、ディレクターを務める。


[画像7: リンク ]

堀川理沙(ナショナル・ギャラリー・シンガポール ディレクター(キュレトリアル&コレクションズ))
2007年、九州大学人文科学府(芸術学)修士課程修了。中国ロング・マーチ・プロジェクト、キュレトリアル・アシスタント(2002~2003年)、福岡アジア美術館学芸員(2003~2012年)を経て 2012年からナショナル・ギャラリー・シンガポールのキュレトリアル・チームに加入、2021 年から現職、コレクションやアーカイヴの収集と普及を担当。主な展覧会に「Between Declarations and Dreams:Art of Southeast Asia since the 19th Century」(2015年)、「Reframing Modernism: Painting from Southeast Asia, Europe and Beyond」(2016年)、「(Re)Collect: The Making of Our Art Collection」(2018年)など。


[画像8: リンク ]

植松 由佳(日本現代アート委員会副座長/国立国際美術館学芸課長)
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館/財団法人ミモカ美術振興財団勤務を経て2008 年より国立国際美術館。2021年より現職。現代美術を中心に国内外で展覧会を企画。近年の主なものに「They Do Not Understand Each Other」(June Yap, SAM との共同企画, 2021, Tai Kwun Contemporary)「ヤン・ヴォー—ォヴ・ンヤ」(2020)「国立国際美術館開館40 周年記念:トラベラーまだ見ぬ地を踏むために」(2018年、共同企画)「森村泰昌:自画像の美術史 「私」と「わたし」が出会うとき」(2016年)「ヴォルフガング・ティルマンス Your Body is Yours」(2015年)「夢か現か幻か」(2013年)「アンリ・サラ」(2011年)(いずれも国立国際美術館)など。第54 回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館コミッショナー(2011年、作家:束芋)、第13回バングラデシュ・ビエンナーレ日本参加コミッショナー(2008年)を務めた。第11回西洋美術振興財団賞・学術賞受賞(2016年)。AICA(美術評論家連盟)会員。


[画像9: リンク ]

小池 藍(THE CREATIVE FUND, LLP 代表パートナー)
慶應義塾大学法学部卒業。大学時代にスタートアップを経験後、2010年博報堂入社。その後、2012年から2015年までプライベートエクイティファンドのアドバンテッジパートナーズにてバイアウト(LBO)投資と投資先の経営及び新規事業運営に、2016年よりあすかホールディングスにて東南アジア・インドのスタートアップ投資に従事し、独立。企業への経営や新規事業アドヴァイスなども行う。2020年より日本にてベンチャー投資ファンドのTHE CREATIVE FUND を創業。また、現代アート
の知見を深めることとコレクション、普及に努める。2021年京都芸術大学芸術学部専任講師にも着任。
写真撮影:越間有起子


[画像10: リンク ]

塩見 有子(NPO 法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト] ディレクター)
学習院大学法学部政治学科卒業後、イギリスのサザビーズインスティテュートオブアーツにて現代美術ディプロマコースを修了。2002年、仲間と共にNPO 法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]を立ち上げ、代表に就任。AIT では現代アートの教育プログラム「MAD」やレジデンス・プログラムを始動させたほか、メルセデス・ベンツやマネックス証券、日産自動車、三菱商事ほかの企業とのアート・プログラムについて、企画やコンサルティング、マネジメントを行う。その他、財団や企業等の委員やアドバイザー、審査員などを務める。


[画像11: リンク ]

椿 昇(現代美術家)
1989 年に展覧会のタイトルを自ら命名した全米巡回の展覧会「アゲインスト・ネイチャー」に参加。1993年ベニスビエンナーレ・アペルト部門に参加。2018年からは「ARTIST‘S FAIR KYOTO」を創設してディレクターを務め、現代アートの新たなるプラットフォーム育成に注力。OCA TOKYO やユニバーサルミュージック本社、DMG 森精機などのコーポレートコレクションディレクターも兼務している。
写真撮影:木奥恵三


[画像12: リンク ]

保坂 健二朗(滋賀県立美術館ディレクター(館長))
2000年より20年まで東京国立近代美術館(MOMAT)に学芸員として、2021年より滋賀県立美術館(SMoA)にディレクターとして勤務。企画した主な展覧会に「Double Vision: Contemporary Art from Japan」(モスクワ近代美術館およびハイファ美術館、2012年)、「Logical Emotion: Contemporary Art from Japan」(ハウス・コンストルクティヴ他、2014-15年)、「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」(MOMAT、2016年)、「日本の家 1945 年以降の建築とくらし」(MAXXI 国立21世紀美術館およびMOMAT、2016-17年)、「人間の才能 生みだすことと生きること」(SMoA、2022 年)など。ウラジオストク・ビエンナーレ2022メインプログラム・キュレーター。

プレスリリース提供:PR TIMES リンク

本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]