ロシアの研究所に対する標的型攻撃に関する調査レポート

イントロダクション
2020年9月末、Doctor Webのウイルスラボはロシアの主要な研究所の一つから、ローカルネットワークのサーバーの一台にマルウェアが存在することを示唆する技術的問題が見つかったという連絡を受け、支援を依頼されました。調査の結果、Doctor Webのウイルスアナリストはこの研究所が特殊なバックドアを用いた標的型攻撃を受けていたということを突き止めました。さらなる詳細な調査により、研究所がDoctor Webに連絡をする遥か以前からローカルネットワークが侵害されていたということ、そして入手可能なデータによると攻撃を行っていたのは複数のAPTグループであると考えられるということが明らかになりました。

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調査の過程で得られたデータからは、2017年秋に最初のAPTグループによって研究所のローカルネットワークが侵害されていることが示されています。最初の感染は Gh0st RAT として知られるマルウェアの亜種である BackDoor.Farfli.130 を使用して行われています。その後2019年秋にネットワークは再び Trojan.Mirage.12 に感染し、続けて2020年6月に BackDoor.Siggen2.3268 に感染しています。

2番目のハッカーグループは遅くとも2019年4月にはネットワークに侵入しています。感染は BackDoor.Skeye.1 のインストールから始まりました。調査の過程で、このSkeyeは、ほぼ同時期である2019年5月にロシアの別の研究所のローカルネットワークにもインストールされていることが明らかになりました。

時を同じくして、2019年6月には中央アジアの複数の政府部門に対する標的型攻撃にこのバックドアが使用されているというレポートがFireEyeから公表されています。その後、Doctor Webのウイルスアナリストは2020年8月から9月の間に同じAPTグループによって、これまでに知られているDNSバックドア BackDoor.DNSep.1 や良く知られた BackDoor.PlugX を含むさまざまなトロイの木馬がこの研究所のネットワークにインストールされていることを発見しました。

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