アイネット出資先&パートナーのアストロスケール、世界初の宇宙デブリ回収実証衛星打上げに成功

~両社の緊密連携によりニーズの高まるデブリ除去サービスの事業化を加速~

独立系データセンター(以下「DC」)プロバイダーである株式会社アイネット(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:坂井 満、以下「アイネット」)が直接出資し、衛星開発、地上局運営面でも重要なパートナーである株式会社アストロスケールホールディングス(本社:東京都墨田区、創業者兼CEO:岡田 光信、以下「アストロスケール」)は、世界で初めて宇宙デブリ回収実証衛星ELSA-dの打上げに成功しました。
ロシアのソユーズロケットに搭載されたELSA-dは、3月22日15時7分(日本時間)にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打上げられ、無事予定軌道に投入された後、地上局との交信にも成功しました。



本件に関するアストロスケールのリリース内容はこちら
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アイネットからも現地射場作業対応のため4名の技術者が参加していましたので、今回の打上げ成功を大変喜ばしく思うとともに、今後以下の実証実験完遂に向け、引き続きアストロスケールと緊密に連携してまいります。

1.今後の実証実験
(1)ELSA-d(End of Life Service by Astroscale-demonstration)の構成
1.サービサー衛星(親機、画像左部分、約175kg)
近接ランデブー技術と磁気ドッキングメカニズムを備えており、軌道から破片を安全に除去するため開発。
2.クライアント衛星(子機、画像右部分、約17kg)
ドッキングを可能にする強磁性プレートが取り付けられた模擬デブリ。
[画像1: リンク ]


(スペースデブリ除去実証実験衛星「ELSA-d」)

(2)実証実験内容
軌道投入後、サービサーはクライアントを繰り返しリリース、ドッキングすることでデブリ除去に
必要な以下のコア技術を実証します。
1. 接近(相対航法)
2. 診断(近傍制御・作業)
3. 捕獲(ランデブ・ドッキング)
4. 捕獲後の軌道変更
このミッション実施期間は、アイネット敷地内に設置されたアストロスケールの地上局がフル稼働します。
[画像2: リンク ]

(アイネット敷地内に設置されたパラボラアンテナ)

2.アストロスケールについて(リンク

(1)会社概要
1.2013年、宇宙空間でのロケットや人工衛星の安全航行確保を目指し、軌道上で増加し続ける宇宙デブリの除去サービスを実現することで、次世代に持続可能な軌道を継承するために設立された世界初の民間企業です。
2.本社・R&D 拠点のある日本をはじめ、シンガポール、英国、米国、イスラエルとグローバルに事業を展開しており、またCEO の岡田氏は、宇宙デブリ問題が世界的に活発に議論されるよう、国連等の国際機関においても登壇、基調講演を行い、問題の普及啓発に努めています。2020年には世界を舞台に様々な場で発揮しているリーダーシップを評価され、国際宇宙航行連盟(IAF)の副会長に選任されています。
3.2020 年3 月にはJAXA(宇宙航空研究開発機構)より世界初の大型宇宙デブリ除去等の技術実証を目指す【商業デブリ除去実証フェーズI】プロジェクト(2022 年度までにキー実証打上げ)を受注しています。
(2)資金調達状況
2020年に実施したシリーズEでは総額約55億円を、累計総額では約210億円の資金調達を達成しています。これは宇宙デブリ除去を含む軌道上サービス専業宇宙ベンチャーとしては世界最大級となります。

3.アイネットの宇宙衛星事業について(リンク
(1)宇宙衛星事業強化へ
アイネットは、祖業であるガソリンスタンドの計算受託事業に不可欠だったDCを事業展開の中核に据え、特に2010年代はクラウドコンピューティングを積極的展開することで、成長を続けてきました。
一方、1977年の気象衛星ひまわりプロジェクトへの参画以降、40有余年の実績を持つ宇宙衛星事業も今後
有望な事業と位置づけてリソースを積極投入しています。とりわけ、自社DCを保有する優位点を活かし、取得した衛星データをDCに蓄積したうえで、分析・解析を行うことにより付加価値を追求する展望を描いています。

(2)最近の宇宙衛星事業展開例
1.JAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」プロジェクトへの参加(2020年12月)
リンク
2.東工大産学連携チームと組みJAXA【革新的衛星技術実証3号機】実証テーマに採択(2020年5月)
リンク
3.日本初の有人宇宙飛行を目指す宇宙スタートアップSPACE WALKERに出資(2019年9月)
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プレスリリース提供:PR TIMES リンク

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