中国の知財保護の最新の動きがスウェーデンのFOREOに対する前例のない司法判断につながる

FOREO 2019年11月07日 13時15分
From 共同通信PRワイヤー

中国の知財保護の最新の動きがスウェーデンのFOREOに対する前例のない司法判断につながる

AsiaNet 81481 (2208)


【上海(中国)2019年11月7日PR Newswire=共同通信JBN】スウェーデンのスキンテックブランドFOREO(フォレオ)(リンク )は、上海の裁判所での前例のない判断で300万元の判決を認められた。公開データによると、これは上海知的財産裁判所の歴史上、意匠侵害に対する最高額の偽造関連支払いとされている。

この判決は24カ月のIP(知的財産)審理と12カ月の公判の後、スウェーデンのビューティーテック企業FOREO(リンク )を支持し、FOREOのLUNA(リンク )の意匠特許を自社のKD308製品によって侵害したとして被告のKingdom Zhuhai Companyを有罪とした。

同裁判所はFOREOの訴えを認め、経済的損失と合理的費用計300万人民元(約45万米ドル)の賠償金支払いを裁定して歴史に記録を残した。これは、上海裁判所の歴史上、意匠侵害に対して裁判所が裁定した最高額の支払いである。

被告のKingdom Zhuhai Companyは、主にアリババ(Alibaba)(リンク )と天猫(Tianmao)(リンク )のプラットフォームでのオンラインeコマース販売で3500万人民元余りを得ていたとみられていた。

同裁判所は、被告のKD308製品がLUNAシリーズの意匠特許を侵害しているかどうか、さらに損害をいかに計算するかについて見極める必要があった。

KD308には余分な膨らみや波線といった幾つかの意図的な変更が加えられていたものの、LUNAの意匠特許を侵害していると見なされるとの判断により、いずれの点についても、被告は賠償金を支払い、FOREOの意匠特許の侵害を直ちにやめるよう命じられた。

今回の訴訟について、FOREOのグローバルリーガルディレクター、ケルサイ・タン氏は次のように述べた。「裁判所が令状を発行し、それによってわれわれはTianmaoとAlibabaのプラットフォームから比較的客観的な数字を入手することができた。ネットワークプラットフォームの技術により、35万8074個のKD308が販売されたことが分かった。売上高は3526万2990人民元だった」

「当社のLUNAの小売価格、合理的利益、意匠特許の寄与度を勘案し、裁判所は、300万人民元という当社の請求額が妥当であると判断した。IP保護は中国では比較的新しい概念であり、1984年にできた特許法と混同されないようにしなければいけないことを考えれば、この数年間でIP保護は大きな進歩を見せており、今回のケースはそうした傾向を裏付けるものだ」

タン氏は「FOREOは、中国で多くの訴訟を抱えており、偽のFOREO製品をつくった偽造者が収監されている。これは、中国国内の法的枠組みのサポートなしでは達成できない成果である」と付け加えた。

2018年のグローバルブランド偽造報告書によると、2017年に偽造によって発生した損失は全世界で3200億ドル余り(リンク )に上っており、世界の偽造品の80%は中国製である。

2019年1月1日、中国の新しい電子商取引法(リンク )が施行され、これが中国における偽造に対する変化の最初の兆候だったのかもしれない。新法は、淘宝(Taobao)などのeコマースプラットフォーム事業者、他のeコマースプラットフォームで商品やサービスを販売するサードパーティー業者、独自のウェブサイトを運営するかソーシャルメディアサイトなど他のネットワークチャネルを介してビジネスを行うオンラインベンダーの3種類の事業者に適用される。

新法の施行は、オンライン小売業者に大きな圧力をもたらし(リンク )、自社サイトで偽造品や模倣品の販売をしない努力をするよう促した。香港に拠点を置く法律事務所Deaconsの投稿によると、新法はeコマース事業者の登録とライセンス、課税、電子決済、eコマース紛争解決の要件をカバーするとともに、知的財産権の保護も提供している(リンク )。

中国のeコマースプレーヤーに影響を与える新法により、全てのeコマースプラットフォーム事業者は、幾つかの必要な法的条件の下で、偽造品または模倣品のウェブサイトでの販売について、マーチャントとともに共同責任を負うことになった(リンク )。従前は、偽物または模造品の販売を見つかった場合、個々のマーチャントだけが責任を問われたが、現在はeコマースプレーヤーに最大200万人民元の罰金を科すことができる。

FOREOの創業者であるフィリップ・セディック氏は、欧米人の思い込みとは正反対に中国国内での偽造品との戦いは米国や欧州よりはるかに効率的になりつつあり、今回の訴訟はその証しであると語り、以下のように続けた。「この判決はFOREOにとって大きな勝利だが、いずれにせよ重要なのは、中国の裁判所が自身の裏庭で行われている偽造に戦いを挑んでおり、それがうまくいっているということだ。われわれは、単に上海および今回の訴訟に限らず、中国全土における中国の法制度の大いなるサポートに心から感謝している。中国の法制度は変化をサポートし、中国の貿易戦争の口実にされないようにしている」

「中国だけでなく世界中の小売業者や市場は、ブランドのIP保護に対して、もっと敬意を払う必要がある。中国の最新のeコマース法制を味方に付け、弁護団と連携して偽造に立ち向かっているわれわれは、中国の法制度のサポートの下で行われている偽造との戦いに全幅の信頼を置いている。FOREOには自社製品の偽造品との戦いに24時間体制で従事している専任の法務チームがあり、常に最大30件以上の事案を抱えている。世界の偽造の規模は4600億米ドル以上に上っており、世界の貿易の約2.5%を占めている。これは大変な問題だ」

偽造品をよそに、中国におけるFOREOの立場は、年間で最も忙しい小売期間に向かう中で依然、強固であり、売上高は年末までに数億元に達すると見込まれている。これはLUNAシリーズに対する需要と認知度にも当てはまることで、FOREOは昨年の「独身の日」セールで、1日で1億元というiPhoneに次ぐ2番目の売り上げを達成した。

FOREOは2013年、同社を象徴するLUNAフェイシャルクレンジングデバイスを掲げて創業し、以来、記録的スピードで成長し、世界で3分間に1つのLUNAデバイスが販売されるようになった。このビューティーパワーハウスは現在、世界の77カ国にあり、旅行小売の分野で優位に立ち、世界の1万以上の小売業者と市場で目にすることができる。同ブランドは、技術的に高度な美容とスキンテックの境界を押し広げたことで知られており、6年足らずで美容業界の1大勢力となり、これまでに160を超える意匠・製品賞を受賞している(リンク )。

2000万人の顧客を保護するため、FOREO(リンク )の製品には全て固有のシリアル番号が付けられており、FOREO.com経由で保証ページに登録することによりブランドとともに直接確認することができる。

FOREOに関する詳細情報、または偽のFOREO LUNAデバイスを買わされたかどうかを調べるには、www.foreo.com を参照。

編集者注意

*FOREOの意匠特許No.ZL201330013432.2はFOREOのLUNAシリーズ製品に適用されており、これが訴訟手続における侵害特許である。
*Kingdom Zhuhai Companyの偽造品はKD308であり、これはeコマースプラットフォームで販売されていた。
*公判記録と訴訟資料は請求に応じて全て入手可能。

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ソース:FOREO

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