コラム : マルウェアの減少傾向を読み解く~ターゲットは移行でなく拡大

マルウェア検知数の減少傾向が続いています。ただし、これはPCを狙うマルウェアの話で、スマートフォンやIoT機器を狙うマルウェアの検知数は急増しています。このデータだけを見ると、サイバー攻撃者は標的をPCから他のプラットフォームへ移行しつつあるように思えますが、攻撃の手法が変化しただけでPCはいまだに標的となっているのです。

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減り続けるPCマルウェアの検知数
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が2019年1月に発表した「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況」によると、2018年の一年間でIPAに寄せられたウイルス届出件数は1,115件で、前年(1,918件)から約41.9%減少しました。同様に、ウイルス検出数は前年から約63.4%減少、不正プログラムの検出数は前年から約76.8%減少しています。これらは年々減少しており、ウイルス届出件数でみると、2009年から14.7%に減っています。
また、Dr.WEBが2019年5月に発表した「2019年4月のウイルスレビュー」による4月の統計においても、4月は脅威のユニーク数が3月と比較して39.44%減少しており、検出されたすべての脅威の合計数では、14.96%の減少となっています。他のレポートを見ても、マルウェアの検知数は減少傾向が続いています。
マルウェアの内訳をみていくと、IPAの年間レポートでは不正プログラムをダウンロードする「Downloader」が最も多く、情報窃取を行う「Fareit」、バックドアを開く「Backdoor」が続いています。また、Dr.WEBの4月のレポートでは、アドウェア「Adware.Softobase.12」および「Adware.Ubar.13」、トロイの木馬「Trojan.Starter.7394」が上位を占めました。

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