カリフォルニアの研究チームが有望なペプチド・ベースの万能がんワクチンを発表
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【サンタクララ(米カリフォルニア州)2018年11月8日PR Newswire=共同通信JBN】
カリフォルニア州のDr. Rath Research Instituteの研究チームが腫瘍成長を低減するのに有効ながんワクチンを開発した。このペプチド・ベースのワクチンはメタロプロテアーゼ(MMP)と呼ばれる特殊なエンザイムをターゲットにする。MMPはがんが成長、転移、およびがんの中で血管を形成する(血管形成)ために必要なものだ。ラス博士の研究チームが明かしたところによれば、MMP-2とMMP-9の特殊シーケンスを含んだペプチドのワクチン接種を受けた後に黒色腫がん細胞におかされたテスト・マウスは腫瘍容積がワクチン摂取を含まない対象群に比べ約76%の平均削減率を示した。特筆すべきことに、ワクチン摂取を受けた動物の中にはがんをまったく発症しないものもあった
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この研究は2018年10月、オンライン版のJournal of Cellular Medicine and Natural Healthで出版された。
がんは依然として毎年700万人以上の命を奪う2番目に死亡者の多い疾病であるが、この新治療アプローチがそれを変える可能性がある。モノクローナル抗体(Mabs)または最近抗がん用に開発されたバイオシミラー分子に比べると、この抗MMPワクチンによるアプローチは有効性がはるかに高く、同時にがんとの世界的な戦いにとって安価になることが期待されている。Mabsとバイオシミラー分子はそれぞれが一定のタイプのがんを対象とするが、抗MMPワクチンは一つですべてのタイプのがんを対象に使える。その上、Mabsとバイオシミラー分子は一般的に、毎月1回ないし2回の注射を必要とするが、MMPワクチンは一回注射すれば、後は何年か後に追加注射が必要になるかどうかという程度である。
もし抗MMPワクチンの開発が成功すれば、各国または国際的な保健機関が安価に一般大衆に提供できるようになる。
この価値ある技術が高価になり、多くの国々や患者の手が届かなくなる事態を避けるため、Dr. Rath Research Instituteは多くの国で特許権保護を手に入れた。同Instituteはがん治療の成功、予防、そして最終的にはがんの撲滅を目標として公共の研究所、政府研究組織、さらにその他の非営利団体と共同でこの将来有望な技術を共同開発することを狙っている。
ソース:リンク
US Patents No. 8003110 と 8067009
ソース:Dr. Rath Research Institute
▽問い合わせ先
Dr. Alexandra Niedzwiecki
CEO, Dr. Rath Research Institute
Email: contact@drrath.com
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