グーグルのクラウドを支えるテクノロジー > 第47回 モバイルデバイスのハードウェアを知る(パート3)

CTC教育サービスはコラム「グーグルのクラウドを支えるテクノロジー > 第47回 モバイルデバイスのハードウェアを知る(パート3)」を公開しました。

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はじめに

 前回に引き続き、2018年に公開されたエッセイ「2 Billion Devices and Counting: An Industry Perspective on the State of Mobile Computer Architecture」をもとにして、モバイルデバイスの性能評価に関する話題をお届けします。前回は、モバイルデバイスのハードウェア性能評価について、「ワークロード」の観点での注意点を説明しました。今回は、「評価項目(メトリック)」と「方法論」の2つの観点になります。

性能評価項目に関する注意点

 モバイルデバイスとデータセンター向けのサーバーハードウェアでは、性能評価の項目にどのような違いがあるのでしょうか? 冒頭のエッセイでは、モバイルデバイスに固有の注意点として、次の3つをあげています。
•「フレーム落ち」を起こさない
•マイクロアーキテクチャーの効率性にとらわれない
•「ロングテール」の体験を無視しない

 これらは、モバイルデバイスを利用するエンドユーザーの満足度に着目した注意点と言えます。たとえば、1つ目の「フレーム落ち」は、端末画面の更新速度についての注意点です。一般に、モバイルデバイスでは、快適な操作感を損なわないために、60FPS、すなわち、1秒あたり60回の画面更新速度を保つ必要があります。これは言い換えると、1回の画面更新を16.67ミリ秒で行う必要があるということです。たとえば、99%の画面更新が14ミリ秒で高速に行われたとしても、残りの1%に17ミリ秒かかったとすれば、エンドユーザーは、2秒に一度、「画面が一瞬固まる」という状況を経験します。これは、とても満足できる操作感とは言えないでしょう。

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