Cantrixilの第1相臨床試験が次の段階に前進

Kazia Therapeutics Limited 2018年10月11日 12時07分
From 共同通信PRワイヤー

Cantrixilの第1相臨床試験が次の段階に前進

AsiaNet 75661 (1835)

【シドニー2018年10月10日PRNewswire=共同通信JBN】オーストラリアの腫瘍を専門とするバイオテクノロジー企業Kazia Therapeutics Limited(ASX: KZA; NASDAQ: KZIA)は、卵巣がん治療用のCantrixilの第1相臨床試験の投与量漸増部分であるPart Aが成功裏に終了したことを発表する。

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Data Monitoring Committeeとの協議の後、最大耐性量(MTD)を体重1キロ当たり5ミリグラム(5 mg/kg)と決めた。この投与量が次の臨床試験で使われる予定。前臨床試験のデータは、Cantrixilの潜在的な治療効果を検知するのにこの量が十分であることを示している。

研究はこれで投与量拡大コホートであるPart Bに移り、有効性の予備的な証拠を調べる。Part Bはさらに12人の患者を募集し、全員に体重1キロ当たり5ミリグラムのMTDが投与される予定。同社はPart Bを2019年中に完了できるとみている。

Kaziaの最高経営責任者(CEO)のジェームズ・ガーナー博士は「Cantrixilの研究の進展は喜ばしい。開発中のどの医薬品でも第1の難関は安全性であり、Part A試験でCantrixilの投与量が試験着手範囲の上位に達したことは非常に有望である。試験は直ちにPart Bに移行し、Cantrixilの潜在的有効性について重要な知見をもたらし、2018年6月に発表された予備的データに上積みするだろう。これまで試験を前進させてきた臨床医と患者に感謝しており、やがてさらに進展すると期待している」と語った。

Cantrixilの第1相試験にはこれまで、全員が卵巣がんで少なくとも2次にわたるこれまでの治療に失敗した14人の患者が参加、うち11人はCantrixilで治療を受けて十分良好だった。最も共通する副作用は腹痛、疲労、嘔吐だった。数人は現在、治験薬の投与を受け続けているため、現時点でこれ以上の暫定的な有効性データはない。同社は参加臨床医による新たな安全性と有効性のデータを公表する機会を計画しており、近い将来、適当な学術フォーラムか出版物で総合的な分析を共有できると期待している。

▽Kazia Therapeutics Limitedについて
Kazia Therapeutics Limited(ASX: KZA, NASDAQ: KZIA)はオーストラリアのシドニーを本拠地とする革新的な腫瘍専門のバイオテクノロジー企業である。当社の開発計画には2つの臨床段階治療薬開発候補が含まれ、腫瘍症状の全域にわたる治療法開発に取り組んでいる。

当社の先端プログラムはGDC-0084である。これは成人の原発性脳腫瘍の最も一般的かつ最も攻撃的な形態である多形性膠芽腫の治療のために開発されつつあるPI3K / AKT / mTOR pathwayの小さな分子阻害剤である。2016年後半にGenentechからライセンスを受けたGDC-0084は2018年3月に第2相臨床試験に入った。初期データは2019年初めに提出されると見込まれる。GDC-0084は2018年2月、米食品医薬品局(FDA)によって膠芽腫治療の希少疾病用医薬品に指定された。

TRX-E-002-1(Cantrixil)は、がん幹細胞に対する活性を有する第3世代のベンゾピラン分子であり、卵巣がん治療用に開発されている。TRX-E-002-1は現在、オーストラリアと米国で第1相臨床試験が実施されている。初期データは2018年6月に提出され、試験は継続中である。Cantrixilは2015年4月、米FDAによって卵巣がん治療の希少疾病用医薬品に指定された。

ソース:Kazia Therapeutics Limited

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