ニューヨーク大学A.プシェヴォルスキ教授がSakip Sabanci International Research Awards2018審査員賞受賞

ニューヨーク大学A.プシェヴォルスキ教授がSakip Sabanci International Research Awards2018審査員賞受賞

AsiaNet 73124 （0677）

ニューヨーク大学のアダム・プシェヴォルスキ教授がSakip Sabanci International Research Awards 2018の審査員賞を受賞

【イスタンブール2018年4月18日PR Newswire＝共同通信JBN】ビジネスマン、慈善家、そしてトルコのサバンジュ大学の評議員会名誉会長であった故サクプ・サバンジュ氏に敬意を表する「Sakip Sabanci International Research Awards」（サクプ・サバンジュ国際研究賞）が2018年4月10日、トルコのイスタンブールで授与された。

同賞は、文化、社会、政治の全ての側面での研究を奨励し、現代の世界におけるトルコの役割に知的な注目を引くことを目的として斬新な研究の優れた実例を支えることを奨励する。同賞は過去13年間、経済から外交、歴史、社会動学に至るテーマを対象に与えられてきた。これまでに13の賞に対して31カ国から370件以上の提案が受理された。2018年のテーマは「Challenges to Democratic Governance and Living together in Turkey and the world（トルコと世界における民主的な統治と共生の課題）」だった。

サバンジュ大学評議員会のギュレル・サバンジュ創設会長は授賞式で「トルコは地政学的・文化的レベルで西洋と東洋の架け橋となり、世界平和のために地域大国とグローバルプレーヤーの役割を務めてきた。われわれは、地域的・世界的な問題の解決策を見つける上でトルコが効果的で有能かつ一貫性があるようにするため、知識創出、研究、科学的思考および議論を優先させる必要がある」と述べた。2019年の同賞のテーマは「The Future of Multipartisanism in Global Disorder: Rethinking Security, Economy and Democracy（世界的無秩序における多数党派主義の将来：セキュリティー、経済および民主主義の再考）」に設定された。

審査員賞を受賞したのは、50年以上にわたって民主主義に取り組んできたベテランの政治学者で、トルコや世界で多くの若手政治学者に影響を与えてきたアダム・プシェヴォルスキ（Adam Przeworski）氏であった。ニューヨーク大学の政治学の教授（Carroll and Milton Petrie Professor of Politics at New York University）であるアダム・プシェヴォルスキ氏は、民主的な政権および市場に関する傑出した研究によって審査員賞を獲得した。

アダム・プシェヴォルスキ氏は授賞式のスピーチで「われわれは、解決するために国際的な努力を要する国境を越えた問題を共有した。この賞は世界的な努力を続けるために若い科学者に特に意味がある」と述べた。

Essay Awardsは、エッセー「The Appeal of Populism and the Role of Elite Discourse: Evidence from Turkey（ポピュリズムの魅力とエリートの会話の役割：トルコからの証言」のセリム・アーデム・アイタッチ（Selim Erdem Aytaç）氏、エッセー「Democracy Dismantled: Strategic Choices of Would-be Autocrats（解体された民主主義：独裁者志望者の戦略的選択）」のイペッキ・チナル（Ipek Çinar）氏、エッセー「Elective Affinities between Democratic Backsliding and Populism: the Cases of Turkey and Hungary in Comparative Perspective（民主主義の後退とポピュリズムとの間の親和力：相対的視点におけるトルコとハンガリーの事例）」のベルク・エッセン（Berk Esen）氏の各若手研究者に授与された。

▽問い合わせ先
Ömer Ertum
omertum@sabanciuniv.edu
+90-216-483-93-02

ソース：Sabanci University