メルクが入手可能なワクチンへの世界的アクセス加速を支援

メルク(Merck) 2018年04月13日 10時25分
From 共同通信PRワイヤー

メルクが入手可能なワクチンへの世界的アクセス加速を支援

AsiaNet 73037 (0633)

【ダルムシュタット(ドイツ)2018年4月12日PR Newswire=共同通信JBN】
*オックスフォード大学と提携し費用対効果の高いワクチン製造プロセスを開発し、ワクチンの利用可能性を加速へ
*ガーナにおける新規のワクチン製造施設は同国と地域が医療面の難問解決にあたるのを支援へ

科学技術を主導する企業メルク(Merck)(リンク )は12日、オックスフォード大学のJenner Institute(ジェンナー研究所)(リンク )と提携して、より堅牢でスケーラブルな ワクチン製造プロセスを開発すると発表した。このパートナーシップは、ガーナでワクチン製造施設を開発する計画と同様に、ワクチンをより手頃な価格で入手可能にすることにより、世界の健康を改善するという同社の取り組みをさらに促進するものである。

Photo - リンク

メルクのウディット・バトラ取締役兼ライフサイエンス事業部門最高経営責任者(CEO)は「Jenner Instituteとの協力は、手頃な価格のワクチンへのアクセスを促進する一方で、疾病流行に対する世界的対応を改善する。 メルクは、特に低・中所得国で先進的な薬物療法へのアクセスを拡大することにコミットしている。われわれはパートナーとともに、今日のワクチン製造方法を方向付けた。明日の難問解決を支援していく」と語った。

Jenner Instituteとの協力により、双方はメルクの製品、システム、技術を実際のフィード・ストリームで使用するアデノウイルス・ワクチン(DNAウイルスの一種であるワクチンをキャリアとするワクチン)の製造プロセスを改善する。メルクの技術を適用することにより、双方は世界中のワクチンの開発・製造を加速するために使用できる費用対効果が高く移転可能な製造プロセスの開発を目指している。

オックスフォード大学Jenner Instituteのエイドリアン・ヒル所長は「新たに開発されたプロセスは、生産性と純度の面で既存のプロセスと同等またはそれ以上の水準を達成する必要があるため、メルクはアデノウイルス・ワクチン開発におけるわれわれの能力を向上させる優れたパートナーである」と述べた。

今回の提携は、ウイルスベクター向けの高い生物学的安全性要件に沿って、汚染を最小限に抑えるためにクリーンルーム内で実施することのできる非公開プロセスをもたらすはずである。

ヒル所長は「このような改善は、臨床試験など研究用途で使用するための、臨床グレードで注射可能な医薬品の開発を促進する助けとなるはずである」と語った。

▽メルクはガーナにワクチン施設を建設
これとは別に、メルクはガーナのワクチン製造施設の計画を策定しており、そのワクチンの99%を輸入しているアフリカ大陸における重要な健康問題への取り組みを支援している。メルクはRidge Management Solutions(リンク )と協力している。両社間で最近締結された了解覚書は、ガーナがサハラ以南のアフリカで初めてヒトワクチン専用製造工場を持つ国となる機会を提供する。

バトラ氏は「技術移転や現地施設建設を支援しつつ、当社の専門知識を共有し、彼らの製造プロセス合理化をサポートすることにより、新興国を支援したい」と付け加えた。

メルクがワクチン・コミュニティーにワクチン生産における難問解決でどのように協力しているかに関する詳細な情報はwww.merckmillipore.com/vaccines を参照。

▽Jenner Instituteについて
Jenner Institute(ジェンナー研究所)は世界の主要疾病に対する革新的なワクチン開発のため2005年11月に創設された。Jenner Instituteはヒトと家畜の病気の両方に焦点を当て、異なる種で新しいワクチン・アプローチを並行してテストするという独自のやり方をとっている。主要なテーマは、迅速な早期段階開発と臨床試験における新しいワクチンの評価を含むトランスレーショナル・リサーチ(礎研究から応用分野におよぶ研究)である。

Jenner Instituteは、ヒトワクチンから家畜ワクチンの研究開発にわたる研究グループを率いる30人以上のJenner Investigators(リンク )の研究活動で構成されている。Institute Investigatorsとともに、ワクチン学における最大級の非営利セクター研究開発活動を構成している。

Jenner Institute Investigatorsは、多くの資金提供者の支援を得て、世界中の主要感染症に対する新しいワクチン候補を開発している。マラリア、結核、HIVに対する新たなワクチンは、現在、開発途上国で実地テスト中である。口蹄疫、鳥インフルエンザ、牛結核など経済的損失を引き起こす疾病に対する家畜ワクチンの研究も進められている。

Jenner Instituteは、オックスフォード大学(リンク )とPirbright Institute(リンク )とのパートナーシップであり、旧Edward Jenner Institute for Vaccine Researchの後身である。Jenner Instituteは、英国登録慈善団体であるJenner Vaccine Foundation(リンク )の支援を受けており、Jenner Institute Scientific Advisory Board(リンク )から助言を受けている。

▽Ridge Management Solutionsについて
ハリケーンが来年、600億ドルの被保険損失引き起こす可能性は5%、地震が今後12カ月に500億ドルの被保険損失を生じさせる可能性は1%ある。RMSは、保険会社や投資家が自然災害(ハリケーン、地震、洪水)、テロ、パンデミック、平均余命の変化という災害がポートフォリオに及ぼすリスクを理解するためのシミュレーションモデルを構築している。

当社は、(再)保険、銀行、ヘッジファンド部門の何百もの顧客でない限り、おそらく聞いたことがない最もエキサイティングな企業の1つである。当社は、先駆者を支援し最終的にはわれわれの仕事が世界全体に真のインパクトを与える業界をリードしている。当社がリスクを理解し管理する方法は、すべての人々に影響を与える。われわれの情熱は、壊滅的な出来事をよりよく理解することによって、より回復力のある世界をつくり出すことにほかならない。

当社は、グローバルリスク市場向けの最先端のリスク管理プラットフォーム「RMS(one)」というクラウドにおける将来のソリューションを提供することで、ビジョンを進化させている。RMS(one)は、すべてのモデル、すべての視点、およびすべてのデータに対して1つのプラットフォームを使用して、企業全体にわたって総体的かつ統合された展望を作成する。あらゆるものがRMS(one)上で同等のパートナーとして実行される。

RMSは、ニューアーク(米カリフォルニア州)、ノイダ(インド)、ロンドン(英国)、ホーボーケン(米ニュージャージー州)、チューリヒ(スイス)など11カ国にオフィスを構え、1200人の従業員を抱えている。

メルクのすべてのニュースリリースは、電子メールで配信されると同時に、メルクのウェブサイトで入手できる。オンライン登録、選択変更、ないしサービス中止はwww.merckgroup.com/subscribe にアクセスを。

▽メルクについて
メルク(Merck)は医療、生命科学、高機能素材の分野における世界有数の科学と技術の企業である。がんや多発性硬化症を治療するためのバイオ医薬品療法、科学研究と生産に関する最先端システムから、スマートフォンや液晶テレビ向けの液晶にいたるまで、5万2000人超の従業員が人々の暮らしをより良くする技術の一層の進歩を目指している。2017年、メルクは66カ国で153億ユーロの売上高を計上した。

メルクは1668年に創業した世界で最古の医薬・化学品会社。創業家が今でも、上場企業グループの株式の過半数を所有している。メルクの名称およびブランドの世界的な権利は、メルクが保有している。唯一の例外は米国とカナダで、両国ではEMDセローノ、ミリポアシグマ(MilliporeSigma)、EMDパフォーマンスマテリアルズとして事業を行っている。

ソース:Merck

▽問い合わせ先  
Karen Tiano
+49 6151 72 44461


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