Arm、IoTデバイス管理プラットフォーム「Mbed」の新機能を発表

アーム株式会社 2018年03月01日 12時01分
From PR TIMES

オンプレミス実装オプションとNB-IoTのサポートを通じ、企業のさらなるデータ活用を支援



英Arm(本社:英国ケンブリッジ、日本法人:神奈川県横浜市、以下Arm)はこのたび、IoTデバイス管理サービス「Mbed Cloud」、およびIoTデバイス向けのオペレーティングシステム「Mbed OS」をそれぞれ拡充し、複数の新機能を追加しました。オンプレミス型の実装オプションとNB-IoT(Narrow Band IoT)のサポートを通じ、企業データのさらなる有効活用を支援します。

発表の主な内容:


Mbed Cloudの新機能として、オンプレミスでのデバイス管理や、内蔵する演算リソースに制約があるレガシーデバイスのコネクティビティに対応
Mbed OSが各種モジュールとNB-IoTをサポート


IoTは、先進的な大企業による活用が始まったばかりです。そうした企業は、データから経営効率や製品、顧客体験の向上についての洞察を得るため、データの新しい収集・分析方法を模索中です。しかし、その取り組みを検証段階から実用段階へと進めるには、クラウドと自社データセンターの両方の環境において、現行よりも高い水準でIoTデバイスのセキュリティとコネクティビティ、プロビジョニングが求められます。IoT機能の実装を加速し、データの潜在能力を最大限に引き出すことは、市場における重要なテーマであり、今回ArmのIoTサービス・グループが発表したMbedの新機能は、そこで企業が直面している課題の解決を支援するものです。

Mbed Cloudがオンプレミス実装に対応
クラウド型のIoTデバイス管理サービスはすでに市場にあり、企業はそれを利用して増加の一途をたどるIoTデバイスを管理することが可能です。しかし、セキュリティや規制上の課題がある場合は、パブリッククラウドに接続するシステム構成はとれません。そこでMbed Cloudは今回、従来のパブリッククラウドに加えて、プライベートクラウドへの実装にも対応しました。この機能拡張により、企業は自社データセンターのファイアウォールの内側で構築したプライベートクラウド上にMbed Cloudを実装できます。このソリューションは柔軟性が高く、企業が自社で抱える既存ハードウェアのみならず、第三者ベンダーの外部IaaS(Infrastructure-as-a-Service)にも実装が可能です。

制約のあるデバイスにIoTコネクティビティを提供
IoTのコネクティビティを必要とするレガシーデバイスには、フル機能の組み込みOSを搭載できないものが多数存在します。レガシーデバイスの限られた演算リソースでは、IP通信機能や最新のIoTセキュリティ機能を処理できないからです。こうした問題を解決するため、ArmのMbed Cloudでは、演算リソースに制約のあるレガシーデバイスであってもIoTの一般的なプロトコルスタックを使用可能にする新機能「Mbed Client Lite」を用意しました。近日中にサポートを開始します。これにより、物流用パレットや血糖値計、流体バルブなどに単機能の用途で組み込まれたセンサーでも、データの送受信や簡単な計算に対応できるようになります。

Mbed OSがIoTモジュールとNB-IoTをサポート


Armは「Mobile World Congress(MWC)」および「Embedded World(EW)」において、Mbed OS最新版のデモンストレーションを行います。最新版では、セルラー方式のLPWA(省電力・広域)通信規格であるNB-IoT(CAT-NB1)やCAT-M1をサポートすることで、デバイスの場所を問わずIoT接続を実現します。
Mbed OSの最新版では、BluetoothやWi-Fi、LoRaといったIoTで一般的に使われる通信規格に対応したモジュール製品群に向けてポーティングしたソフトウェアを、順次用意します。さまざまな通信規格を必要とするIoTデバイスの設計者に向けて、近日中に提供を開始する予定です。


Arm Mbedの新機能と、IoTソリューションの迅速な採用・導入サポートについての詳細は以下のリンク(英語)をご参照ください。
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