経口糖尿病治療薬服薬中の2型糖尿病患者さんの残薬に関する調査

日本イーライリリー株式会社 2017年11月14日 16時00分
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日本イーライリリー株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:パトリック・ジョンソン、以下、日本イーライリリー)は、経口糖尿病治療薬服薬中の2型糖尿病患者さん2,942名を対象に残薬に関する調査を実施しました。

今回の調査の結果、経口糖尿病治療薬服薬中の2型糖尿病患者さんのうち、経口糖尿病治療薬について「残薬あり」と回答した患者さんは33.1%に上りました。また、残薬がある患者さんの服薬回数は「1日に3回以上」(40.2%)が最多となり、困っていることについて伺ったところ、1位「薬の種類が多い」(26.3%)、2位「一度に飲む量が多い」(22.4%)、3位「タイミングを守ることが難しい」(17.5%)と薬の量や種類の多さ、服薬のタイミングに関する項目が上位となりました。



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さらに、医師に残薬があることを申告しているか聞いたところ、残薬がある患者さんのうち34.7%は申告をしていないと回答し、3人に1人は残薬を申告していないことがわかりました。



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「病識・治療態度」と「生活スタイル・性格」に関する回答を、因子分析を用いて分析し、患者さんを6つのタイプに分けたところ、経口糖尿病治療薬の残薬が生じている患者さんには2つの傾向がみられました。1つ目は「楽観的志向」で、自分は軽症で服薬管理は難しくないと考えており残薬が生じている患者さん。2つ目は「治療あきらめ志向」で、多忙なために服薬管理が難しいと考えて、現状にあきらめを感じており残薬が生じている患者さんでした。

また、処方されている経口治療薬すべて(経口糖尿病治療薬とそれ以外の薬)において、直近1カ月で医師の指示通りに服薬しなかったことがある患者さんに服薬しなかった理由を伺ったところ、1位「特に理由はないが、ついうっかり忘れてしまう」(56%)、2位「外出の際に持っていくのを忘れてしまう」(39%)、3位「食事のタイミングが不規則で、飲むタイミングを逸してしまう」(24%)という結果になりました。


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今回の結果から、2型糖尿病患者さんが治療に取り組む上で、食事のタイミングや外出などライフスタイルに課題を抱えている可能性があるとともに、残薬が生じる患者さんのタイプがあることが示唆されました。

この結果について、横浜市立大学 分子内分泌・糖尿病内科学教室 教授 寺内康夫先生は、「糖尿病は進行すると網膜症・腎症・神経障害などの合併症を引き起こすリスクが高まりますので、継続して治療に取り組むことが大切です。今回の結果から、忙しい現代社会の2型糖尿病患者さんは、不規則なライフスタイルなどが原因で、思い通りの薬物治療を継続できていない方がいることがわかりました。服薬アドヒアランスを高めるためには、『服薬回数・種類の減少』や『一包化』などの対策とともに、患者と医療従事者の双方向のコミュニケーションを通じて、服薬遵守の重要性についての理解促進や、あきらめ感の払拭などが必要とされていることが考えられます」と述べています。

※服薬回数について:
本調査での服薬の回数は、1日に複数回または1回に複数種類の服薬をしている場合、それらを合算した延べ回数として集計しています

【2型糖尿病患者さんの残薬に関する主な結果】
<経口糖尿病治療薬の残薬状況>
◆経口糖尿病治療薬について「残薬あり」と回答した患者さんは33.1%に上った
◆残薬がある患者さんの服薬回数は「1日に3回以上」(40.2%)が最多であった
◆残薬がある糖尿病患者さんに困っていることを伺ったところ、1位「薬の種類が多い」(26.3%)、2位「一度に飲む量が多い」(22.4%)、3位「タイミングを守ることが難しい」(17.5%)であった
◆残薬がある患者さんのうち34.7%は医師に残薬があることを申告していない
◆残薬が生じる患者さんは「楽観的志向」と「治療あきらめ志向」の2つの傾向があった

<2型糖尿病患者さんの服薬状況>
◆処方されている経口治療薬すべて(経口糖尿病治療薬とそれ以外の薬)において、直近1カ月で医師の指示通りに服薬しなかったことがある患者さん481名に、指示通りに服薬しなかった理由を伺ったところ、1位「特に理由はないが、ついうっかり忘れてしまう」(56%)、2位「外出の際に持っていくのを忘れてしまう」(39%)、3位「食事のタイミングが不規則で、飲むタイミングを逸してしまう」(24%)であった

【調査概要】
調査目的:
2型糖尿病患者さんを対象に、経口糖尿病治療薬の残薬の有無に影響する因子を明らかにする
調査対象:
20歳以上で医師から2型糖尿病の診断がなされており、かつ現在通院中で薬物療法を行っている患者さん(2,942)
調査地域:47都道府県
調査手法:インターネット、郵送または訪問留置による調査(株式会社メディリード)
調査時期:2017年4月24日~5月16日
備考:ウェイトバックを実施

▼詳細については下記URLから結果をご確認下さい
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