メルクがNatrix Separationsを買収、次世代プロセシング能力向上へ
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【ダルムシュタット(ドイツ)2017年8月28日PR Newswire=共同通信JBN】
*メルクの使い捨てクロマトグラフィー・ポートフォリオを増強
*メルクのモノクローナル抗体とワクチンの製造能力を強化
世界有数のサイエンス・テクノロジー・カンパニーであるメルク(Merck、リンク )は28日、カナダのオンタリオ州に本社のある使い捨てクロマトグラフィー用ヒドロゲル・メンブレン(膜)製品の供給者であるNatrix Separations(ナトリクス・セパレーションズ)を買収する合意を結んだと発表した。買収は2017年第3四半期に完了するとみられている。金銭上の詳細は明らかにされていない。
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Natrixは次世代プロセシングに最適な使い捨て形式で高生産性と不純物除去を実現する能力がある独自の技術プラットフォームで知られる。この買収は、最終的に顧客のために、より迅速で効率的な次世代のバイオプロセシングを推進するメルクの取り組みを補完する。
メルクのウディット・バトラ取締役兼ライフサイエンス最高経営責任者(CEO)は「Natrixの技術プラットフォーム、使い捨てのラピッドサイクル・クロマトグラフィーをもたらす開発オプションと能力により、当社はmAb(モノクローナル抗体)とワクチン製造の能力を強化できる。この買収は当社の顧客にますます重要になる分野、次世代プロセシングの成長と進歩を促進する大きな機会を生み出す」と語った。
次世代プロセシングは、単位操作の増強、単位操作の結合、あるいは全面的な連続処理を通じた既存のモノクローナル抗体製造のテンプレートを変更する使い捨ての技術、あるいはシステムである。バイオ製造業者はプラント生産性の向上、設備の柔軟性、費用効率、リスク軽減を含む多くの利点から次世代プロセシングを目指している。次世代プロセシングは2020年から25年までの間に市場規模が3倍になると予想されている。
Natrixは陰イオン交換メンブレンと陽イオン交換メンブレンの両方を販売している。Natrixは完全使い捨てで完全なバイオロジカル浄化処理を可能にする新製品を開発している。
Natrix Separationsのジョン・チェカウスキーCEOは「メルクに加わることで、業界最上級の知性と協力する機会を得て、当社の科学者による優れた研究をさらに進めることができる。より大きな取り組みに参加し、この結合の恩恵が顧客や世界の科学界の前進につながることが期待できると非常に喜んでいる」と述べた。
▽Natrix Separations, Inc.について
Natrix Separationsはバイオ医薬品の迅速で柔軟な製造を生産性の高い処理能力のある下流プロセシング製品を通じて可能にしている。革新的なNatrixのHD Membraneはクロマトグラフィーへの従来の資本集約型のアプローチによる効率、スピード、柔軟性の限界を克服する。Natrix製品は確立した業界標準の化学的性質が特徴で、研究開発(R&D)から商業生産まで拡張性がある。Natrixはカナダのオンタリオ州バーリントンに本社がある。詳細はwww.natrixseparations.com を参照。
メルクの全てのニュースリリースは、メルクのウェブサイトで発表されるのと同時に電子メールで配信される。オンライン登録、選択の変更、サービスの停止はwww.merckgroup.com/subscribe へ。
▽メルク(Merck)について
メルクはヘルスケア、ライフサイエンス、パフォーマンスマテリアルズにおける世界有数のサイエンス・テクノロジー・カンパニーである。がんや多発性硬化症を治療するためのバイオ医薬品療法から、科学研究・生産のための最先端のシステム、スマートフォンや液晶テレビ向けの液晶材料に至るまで、約5万人の従業員が人々の暮らしを改善、向上させる技術の一層の開発のために働いている。2016年、メルクは66カ国で150億ユーロの売上高を計上した。
1668年創設のメルクは世界で最も歴史のある医薬・化学品会社である。創業者一族は今でも上場企業グループの株式の過半数を所有している。メルクは「メルク」の名称およびブランドのグローバルな権利を保有している。唯一の例外は米国とカナダで、両国ではEMDセローノ、ミリポアシグマ(MilliporeSigma)、EMDパフォーマンスマテリアルズとして事業を行っている。
ソース:Merck
▽問い合わせ先
Karen Tiano
+49 6151 72 44461
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