「2018年QS世界大学ランキング」
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東京大学、最新版QS世界大学ランキングTop30にランクイン
東京大学、過去2年間で順位を11位上げ
イギリスのグローバル高等教育評価機関であるQS Quacquarelli Symonds Limited(以下QS)は、2018年度「QS世界大学ランキング」を発表しました。今年のランキングには、全世界965校の名門大学の順位が含まれています
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今年版では東京大学は6つ順位を上げ、今度は2011年版QS 世界大学ランキングで25位に位置して以来最も高い順位である28位にランクインしました。昨年のランキングで既に5つ順位を上げているので、この結果は2年連続で順位が上がったことを示しています。
主な順位の結果:
・日本の大学5校が上位100位内にランクイン、京都大学36位(前年比△1)、東京工業大学56位(前年同)、大阪大学63位(前年同)、東北大学77位(前年比▼2)
・慶應義塾大学193位(前年比△23)、上位200位内にランクイン
・昨年より4校多い計43校の日本の大学が順位にランクイン
・しかし、昨年のランキングに含まれていた39校の内、今年のランキングで順位を上げているのは9校のみであることが日本の高等教育が全体的に停滞していることを示しています。
韓国、中国に加えて、日本の大学も卒業生の就職率部門で順位が向上しました。日本のトップ10校の大学が雇用者の評判(Employer Reputation)項目で順位が向上し、上位200位内にランクインしました。これは、韓国8校、中国7校よりも高い記録です。
2018年QS世界大学ランキング:トップ10
2018 2017 大学 Country/ Territory
1 1 マサチューセッツ工科大学(MIT) 米国
2 2 スタンフォード大学 米国
3 3 ハーバード大学 米国
4 5 カリフォルニア工科大学(CALTECH) 米国
5 4 ケンブリッジ大学 英国
6 6 オックスフォード大学 英国
7 7 ロンドン大学(UCL) 英国
8 9 インペリアル・カレッジ・ロンドン 英国
9 10 シカゴ大学 米国
10 8 スイスのチューリッヒ連邦工科大学 スイス
教育の質評価項目を見ると、日本の大学が小規模クラスによる質の高い教育を提供していることが示されています。10校の日本の大学が教授と学生の比率項目のランキングでトップ100位にランクインしました。これは肯定的な教育トレンドであり、東京医科歯科大学(全体367位)は、教授と学生の比率項目では世界第7位にランクしています。
世界の他の地域では、米国の大学が最上位圏で頭角を現しており、英国の大学はランキングで苦戦を強いられています。オーストラリア、ロシアの大学は継続的に順位が上がってます。
2018年QS世界大学ランキング:日本の大学トップランク
2018 2017 大学
28= 34 東京大学
36= 37= 京都大学
56 56 東京工業大学
63 63= 大阪大学
77 75= 東北大学
116= 115= 名古屋大学
122= 130 北海道大学
128 135 九州大学
193 216= 慶應義塾大学
203 201 早稲田大学
QS世界大学ランキングの編集者であるベン・ショーター(Ben Sowter)は日本大学の順位について、次のように述べています。
“日本の大学は小規模クラスで質の高い教育を学生に提供し、高い雇用率を記録していますが、全体的な高等(大学)教育の状況を見るとあまり良い状態ではないと思います。小規模教育はおそらく実際の教育の需要よりも供給が多いという日本の異例な状況がもたらした結果であり、一方で部分的に高い就職率は厳しい労働市場を示しています。しかし、日本の大学の実績を比べると、成長し続けるグローバル競争力が反映されていることが分かります。”
リンク先:
2018年版QS世界大学ランキングの全体順位はこちらのリンク(2018 QS World University Rankings 、リンク )から確認することができ、項目別の評価指標はこちら(2018 Rankings Methodology Guide 、リンク ) でご覧いただけます。
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(日本語リリース:クライアント提供)
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