【気象予報士 斉田季実治さんに聞く!】梅雨の気象予報、実は予想がむずかしい⁉

ウーマンウェルネス研究会 supported by Kao 2017年06月08日 10時00分
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梅雨のピークに突入し、まだまだ雨や曇りの日が続きます。冷たい雨が降って、肌寒く感じることを梅雨寒(つゆざむ)ともいいますが、この時期の気象と天気予報の特徴をみていきましょう。

■梅雨時期の天気予報がむずかしいワケとは?
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天気予報では、春や秋の低気圧のように東西南北に大きく広がる雨雲の動きは高い精度で予想できますが、梅雨前線のように、東西に細長く広がる雨雲の動きを予想することは、あまり得意ではありません。そのため、気象予報士にとって梅雨時期の週間予報はむずかしいのです。

逆にいえば、梅雨時期の天気予報で「晴れ」が出るときは、予想に相当自信がある証拠。ぜひ予報を信じて外出を存分に楽しんでください。

では、なぜ梅雨時期の天気予報がむずかしいかを知るため、まずは低気圧の動きからみてみましょう。雨の予想は低気圧の動きをもとに行われますが、低気圧は周囲の空気や風を引き寄せ、渦を起こし、雲を伴って雨をもたらします。すると東西南北にわたる広い範囲が雨雲に覆われるため、基本的に春や秋は「雨が降る」という予想がしやすいのです【画像2参照】。
(低気圧の影響による雲の様子。厚い雲が日本列島を覆っている。日本気象協会tenki.jpホームページより)

一方、梅雨時期になると、日本の北側にある気団と南側にある気団が接近し、その境目に発生した長い梅雨前線が東西に広がります【画像3参照】。
梅雨前線は基本的には南から北に移動しますが、気団の勢力のバランスなどで一時的に南下したり、そのまま停滞したりすることも。

また、気団同士が混じり合ったり、どちらかの気団が大きくはり出したりすると、一時的に梅雨前線が切れてしまいます。このように梅雨前線の動きはわかりにくく、「次はこの地域で雨が降る」という予想がむずかしいのです。
(梅雨前線による雲の様子。厚い部分と薄い部分があり、南北の範囲も狭い。日本気象協会tenki.jpホームページより)

■自分なりのリフレッシュ法で梅雨を乗り切ろう
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ゆううつな気分やだるさを感じやすい梅雨時期は、自分なりのリフレッシュやリラックス方法を取り入れるといいでしょう。
私は帰宅が深夜になってもシャワーだけですませず、必ず湯船につかってリラックスしています。休日には家族と一緒に箱根の温泉へ行ったりすることもあります。学生時代を過ごした北海道は温泉が多く、そのころに温泉めぐりが大好きになりました。

また、快眠のために、寝具は吸水・速乾素材を選んでいます。おかげで睡眠に関する悩みはほとんどなく、電車内でもぐっすり眠れて、つい乗り過ごしてしまうことも……。
また、その日の気分や雨の降り方、風の強さなどで、傘を選ぶこともおすすめです。傘はたくさんもっていて、柄の部分が刀の鞘のようになっているものがお気に入りなのですが、空港の手荷物検査場で止められたことがあります……。

マイナスイメージが多い梅雨時期ですが、みなさんも自分なりの楽しみを見つけて快適に過ごしましょう!

【斉田季実治さん】
北海道大学で海洋気象学を専攻し、在学中に気象予報士資格を取得。日本気象学会会員。日本災害情報学会会員。報道記者として、平成15年の台風第10号や十勝沖地震の被害をヘリコプターから中継するなど、悲惨な自然災害の現場を数多く取材。被害を伝えるだけでなく、未然に防ぎたいとの想いから気象の専門家の道へ。民間の気象会社で経験を積み、平成18年からNHK気象キャスター。


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