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中等症から重症の尋常性乾癬患者を対象としたグセルクマブの海外第III相試験の結果が米国皮膚科学会にて発表

ヤンセンファーマ株式会社 2017年03月06日 12時00分
From PR TIMES

* 当資料は、米国のヤンセン・リサーチ・アンド・ディベロップメントが2017年3月3日(現地時間)に発表した英文プレスリリースを日本語に翻訳(要約)したものを、参考資料として発表させていただくものです。従いまして、必ずしも日本の状況を反映したものではないことをご了承ください。
また、正式言語が英語であるため、内容につきましては英文リリースが優先されます。
英文サイト:リンク

米国、フロリダ州オーランド(2017年3月3日)―ヤンセン・リサーチ・アンド・ディベロップメント(以下ヤンセン)は、米国皮膚科学会(American Academy of Dermatology、AAD)年次総会で、中等症から重症の尋常性乾癬成人患者を対象としたグセルクマブの有効性及び安全性を評価する2つの主要な第III相試験結果を発表しました。グセルクマブの海外第III相臨床試験は、3試験(VOYAGE1試験、VOYAGE2試験、NAVIGATE試験)実施されており、今回の発表は、VOYAGE2試験とNAVIGATE試験の結果に関する内容です。VOYAGE2試験は、VOYAGE1試験同様、プラセボおよび抗TNF-α抗体製剤であるアダリムマブに対するグセルクマブの優越性を検討した試験です。VOYAGE2試験では、皮膚症状の寛解及び他の疾患活動性に関する評価項目において、グセルクマブ投与群は、プラセボ投与群と比較して有意な改善が認められ、アダリムマブ投与群との比較においても、より優れた改善を示しました。NAVIGATE試験は、抗インターロイキン(IL)-12/23モノクローナル抗体 (mAb)であるステラーラ(R)による治療で十分な反応を得られずグセルクマブに切り替えた患者と、ステラーラ(R)治療を継続した患者とを比較した試験で、皮膚症状の寛解において、ステラーラ(R)継続群と比較してグセルクマブ切り替え群はより優れた改善を示しました。グセルクマブは現在、中等症から重症の尋常性乾癬を有する成人患者の治療を目的とした抗IL-23mAb皮下投与製剤として、米国 と 欧州で承認申請が行われています。本邦においては、中等症から重症の局面型皮疹を有する乾癬患者(関節症性患者を含む)ならびに膿疱性乾癬及び乾癬性紅皮症患者を対象とした国内第III相臨床試験が進行中です。

VOYAGE 2試験:
中等症から重症の尋常性乾癬に対するアダリムマブと比較したグセルクマブの有効性と安全性

VOYAGE2試験では、16週時点におけるIGA※1スコア「0(皮膚病変なし)又は1(軽微)」を達成した患者の割合とPASI※2 90(PASIスコアが治療前の90%以上改善した状態)を達成した患者の割合の2つの主要評価項目が設定され、IGAスコア「0又は1」を達成した患者の割合は、プラセボ投与群では8.5%であったのに対し、0週目と4週目、その後8週毎にグセルクマブ100mgの投与を受けた患者群では84.1% (P < 0.001)、PASI 90を達成した患者の割合は、プラセボ投与群の2.4%と比較して、グセルクマブ投与群では70.0% (P < 0.001)と、いずれも主要評価項目を達成しました。

さらに、VOYAGE 2の主要な副次評価項目では、グセルクマブ投与群はアダリムマブ投与群と比較して統計学的に有意に優れていることが示されました。グセルクマブ3回投与後およびアダリムマブ10回投与後にあたる16週目に、グセルクマブ群ではアダリムマブ群と比較して有意に高い割合でIGA スコア「0又は1」 (それぞれ84.1%、67.7%)、およびPASI 90 (それぞれ70.0%、46.8%)を達成しました。24週目においても、グセルクマブ投与群はIGA スコア「0又は1」達成率及びPASI 90達成率において、アダリムマブ投与群に対する優位性を継続して示しました。その他の副次評価項目では、24週目の DLQI※3スコア「0又は1」 (皮膚病変が患者QOLに影響がないことを示す)およびPASI 100 (皮膚症状の完全寛解)において,グセルクマブ投与群はアダリムマブ投与群と比較して有意に高い達成率を示しました。グセルクマブ投与群でのPASI 100達成率は、16週目で34.1%、24週目で44.2%でした。

※1:Investigator’s Global Assessment(医師による全般的評価)
※2:Psoriasis Area and Severity Index(乾癬の面積及び重症度指標)
※3:Dermatology Life Quality Index(皮膚疾患特異的QOL尺度)

「グセルクマブ投与を受けた患者のほとんどが16週目で高いレベルでの皮膚症状の改善 (IGA スコア「0又は1」の達成割合が80%以上、PASI 90達成率が70%近く)を達成したのに対して、プラセボ投与群ではこれがほとんど認められず (10 %未満)、その差は非常に大きいものでした。アダリムマブ投与群と比較した主要な副次評価項目においても、グセルクマブ投与群のより高い有効性が示され、意義深いものでした」とVOYAGE 2 試験に参加したドイツ ハンブルグの皮膚科医Kristian Reich博士は述べました。「これらの結果は先に発表された第III相試験VOYAGE 1の結果と一貫しており、尋常性乾癬のような免疫疾患においてIL-23を選択的に標的とすることの重要性をさらに明確に示すものです。」

16週までのプラセボ対照期間中、プラセボ、グセルクマブ、アダリムマブを投与された患者のそれぞれ44.8%、47.6%、48.4%において1件以上の有害事象(AE)が報告されました。重篤な有害事象はプラセボ投与の患者の1.2%、グセルクマブ投与の患者の1.6%、アダリムマブ投与の患者の2.4%で報告されました。重篤な感染症がプラセボ投与の患者1例、グセルクマブ投与の患者1例、アダリムマブ投与の患者2例で発症しました。この期間中、悪性腫瘍発現の報告はなく、主要心血管イベント(MACE)は1件 (アダリムマブ投与群) 報告されました。


NAVIGATE試験:
ステラーラ(R)で十分な反応が得られなかった中等症から重症の尋常性乾癬患者におけるグセルクマブ治療への切り替えの有効性と安全性

NAVIGATE試験では、ステラーラ(R)による16週間の治療後に軽度から重度の皮膚症状(IGAスコア2(軽度)以上)を有する患者を対象としたグセルクマブの有効性と安全性を評価しました。グセルクマブ投与に切り替えた患者では28週目から40週目の間、ステラーラ(R)投与を継続した患者と比較して、一貫して皮膚症状に対するより優れた改善を示し、主要評価項目は、16週目時点からのIGAスコアの2ポイント以上の改善、かつIGAスコア「0又は1 」が確認された来院数と設定され、グセルクマブ切り替え投与群ではステラーラ(R)継続投与群と比較し、2倍の来院数を達成しました (それぞれ1.5と 0.7、P < 0.001)。グセルクマブ切り替え投与群は主要な副次評価項目においてもステラーラ(R)継続投与群に対する優位性を示しました。主要な副次評価項目には、28週目から40週目の間でPASI 90を達成した来院数、28週目から40週目の間でIGAスコア「0」を達成した来院数、16週目時点からのIGAスコアが2ポイント以上改善かつ28週目の時点でIGAスコア「0又は1」を達成した患者の割合(すべてP ≤ 0.001)が含まれていました。

「NAVIGATE試験の結果は、ステラーラ(R) 治療では皮膚症状の寛解又はほぼ寛解を達成していなかった患者に対してグセルクマブの投与が大きなベネフィットを提供するということを示しました」とNAVIGATE試験に参加したカナダ ダルハウジー大学医学部のRichard Langley教授は述べました。「これらのデータは、ステラーラ(R)による治療で十分な反応が得られなかった患者におけるグセルクマブ投与の有効性を示すもので、この患者集団におけるグセルクマブの治療プロファイルを知るうえで更なる手掛かりとなるものです。」


60週までの間、グセルクマブ投与を受けた患者の64.4%に、ステラーラ(R)投与を受けた患者の55.6%に有害事象が報告されました。 重篤な有害事象は、グセルクマブ投与を受けた患者の 6.7%に 、ステラーラ(R)投与を受けた患者の 4.5%に報告され、3件の心筋梗塞 (グセルクマブ投与群で2件とウステキヌマブ投与群で1件)と2件の悪性腫瘍(膀胱癌と頸部の致死的な扁平上皮癌、ともにグセルクマブ投与群)が含まれていました。重篤な感染症はグセルクマブ投与を受けた患者1例で見られました。

VOYAGE 1試験とVOYAGE 2試験の48週目までの結果が、Journal of the American Academy of Dermatologyで最近発表されました。NAVIGATE試験とともに、これら3つの海外第III相試験は中等症から重症の尋常性乾癬の治療においてグセルクマブを評価するための包括的な臨床開発プログラムとなっています。


VOYAGE 2試験について
海外第III相試験であるVOYAGE2は、無作為化、二重盲検、プラセボ/実薬対照試験で、28週目から76週目の間はランダム化投与中断と再投与を伴うデザインとなっており、24週目以降のデータは今後発表される予定です。本試験は中等症から重症の尋常性乾癬成人患者において、プラセボおよびアダリムマブと比較したグセルクマブの安全性と有効性、及びグセルクマブ投与中断と比較したグセルクマブ継続投与の安全性と有効性を評価するようデザインされています。患者(n=992)は0週目、4週目、12週目、20週目にグセルクマブ100mgの皮下投与を受ける群と、0週目、4週目、12週目にプラセボの投与を受け16週目と20週目にグセルクマブ投与を受けるクロスオーバー群、または0週目にアダリムマブ 80 mgの投与を受け、1週目とその後23週目まで2週間毎に40mg投与される群に無作為に割り付けられました。


NAVIGATE試験について
海外第III相試験である NAVIGATEは、ステラーラ(R)による治療で十分な反応が得られなかった中等症から重症の 尋常性乾癬成人患者を対象として、ステラーラ(R)と比較したグセルクマブの有効性と安全性を評価する無作為化、二重盲検、多施設共同試験です。患者 (n=871)は、オープンラベル治療期間中は0週目と4週目に45 mgまたは90 mg (体重に基づく)のステラーラ(R) を皮下注射によって投与されました。16週目で、IGAスコアが2以上であった患者 (n=268)は反応が不十分である患者と見なされ、グセルクマブ100mgを16週目と20週目、その後8週間毎に44週目まで投与される群、12週間毎にステラーラ(R) 投与を40週目まで継続する群に無作為に割り付けられました。

グセルクマブについて
グセルクマブ はIL-23(インターロイキン23)を標的とする新規作用機序を有するヒトモノクローナル抗体で、中等症から重症の尋常性乾癬を有する成人患者の治療を目的とした皮下投与製剤として現在米国と欧州で規制当局による承認審査中です。活動性関節症性乾癬患者の治療においてグセルクマブを評価した海外第II相試験の結果が2016年の米国リウマチ学会議(ACR/ARHP Annual Meeting)で発表され、米国皮膚科学会の年次総会においても発表されることになっています。

ステラーラ(R)について
ステラーラ(R)は、日本では2011年に尋常性乾癬および関節症性乾癬の治療薬として国内承認を取得し、中等症から重症のクローン病に対する適応について、2016年3月に承認申請を行いました。海外では、米国と欧州で中等症から重症のクローン病の適応について承認されています。ステラーラ(R)は、現在、尋常性乾癬および関節症性乾癬の治療薬として80ヶ国以上で承認されています。

乾癬について
乾癬は皮膚細胞の異常増殖をきたす慢性の自己免疫性炎症性疾患で、隆起した炎症性の赤みを帯びた病変、またはプラークが特徴で、痛みを引き起こすこともあります。世界には乾癬患者が1億2500万人、日本には43万人いると推定されています。1-4

References
1. National Psoriasis Foundation. Psoriasis Fact Sheet. リンク Accessed January 24, 2017.
2. Parisi R, et al. Global Epidemiology of Psoriasis: A Systematic Review. J Invest Dermatol. 2013;133:377-385.
3. The Dermatologist. World Psoriasis Day 2013 Puts A Face on the Skin Disease.
リンク Accessed January 24, 2017
4. Kubota K. et al. BMJ Open. 2015 Jan 14;5(1)


ヤンセンについて
ジョンソン・エンド・ジョンソングループの医薬品部門であるヤンセンは、病気のない世界を実現するために日々努力しています。今までにない、より良い方法で疾患を予防・撲滅・治療・治癒し、人々の命に貢献することが私たちの望みです。そして、常に患者さんのことを考え、最も有望なサイエンスを追及しています。私たちヤンセンは、人々の希望と命を明日につなぐため、世界中とコラボレーションしています。さらに詳しい情報はwww.janssen.com/japanをご覧ください。

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