-2020年までに経営者の40%が女性に、女性がもたらす新たな市場機会-
フロスト&サリバンは女性の労働力が世界全体の経済活動やビジネスに今後及ぼす影響についてまとめました。フロスト&サリバンの分析では、2020年までに女性の所得は世界全体で24兆米ドル規模に到達することが予測されるほか、経営幹部に女性が占める比率が今後さらに伸びていくことが見込まれています。女性がもたらすこの様な影響力の拡大に伴い、企業は販売・ビジネス戦略の見直しを強いられることが今後予測されます。
「世界全体の女性の労働参加率は、2025年までに平均で40%に上昇することが予測されるほか、さらに2億5000万人の女性の労働力人口が生まれる見通しです。これにより、労働参加率における男女格差が25%縮まり、開発途上国と先進国の双方において著しい経済的効果をもたらすでしょう」と、フロスト&サリバンのビジョナリーイノベーション部門プリンシパルコンサルタント、オリビア・プライス・ウォーカーは述べます。
また弊社の分析では、2020年までに、世界全体で登記された企業の経営者の40%以上を女性が占めることになることが予測されています。これは同時に、女性がトップを務める法人の顧客市場が今後拡大していくことも示しています。2025年までに、アジア太平洋地域が女性の労働人口が最も多い地域となり、1980年から2000年頃に生まれたミレニアル世代が、女性の労働人口の中でも最も大きな割合を占める見通しです。また、アフリカは今後も女性の起業が活発な地域となることが予想されます。
ノルウェーは労働人口における男女平等の実現に向けた取り組みを行っており、弊社による調査では2014年から2015年の期間において企業の取締役会に女性が占める割合は42%を占め、世界的に最も男女格差が少ない国となっています。また、取締役会に少なくとも1名の女性が存在する企業は、そうでない企業に比べて業績が10%高いことも注目すべき点として挙げられます。さらに、管理職に女性が占める割合が少なくとも30%を超える企業は、利益率が平均で25%増加するという点も、女性がビジネスにもたらす影響力を示しています。
「世界全体で女性が主導する年間消費支出は2014年に31兆ドル近くに到達し、この額は2020年には43兆米ドルに増加する予測となっています。これは、消費支出や消費行動に著しい変化をもたらし、消費財やサービスにおいて新たな市場機会をもたらすことになるでしょう。この新たな購買層がもたらす市場機会を上手く活用した企業は、今後10年間で望ましい成長を遂げることが出来るでしょう」と、プライス・ウォーカーは述べます。
■本リサーチのオリジナル版は、下記リンクをご参照下さい:
「次世代の成長機会:法人顧客としての女性の台頭」(2016年8月発行)
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フロスト&サリバンについて:
フロスト&サリバンは、独自のリサーチに基づいて企業のビジネスを成長に導くグローバルな知見を提供し、ビジネスの新たな成長機会の創出からイノベーションの実現までを支援する、リサーチとコンサルティング機能の両方を兼ね備えた企業のナレッジパートナーです。世界40拠点以上のグローバルネットワークを軸に、世界80カ国ならびに300に及ぶ主要な全てのマーケットを網羅することで、メガトレンドや海外新興市場の台頭、テクノロジーの進化などのグローバルな変化に対応し、企業がグローバルなステージでビジネスを成功させるための360度の視点に基づいた知見を提供しています。 リンク
本件に関するお問い合わせ先:
フロスト&サリバン ジャパン株式会社
広報担当:辻 安奈
〒107-6123 東京都港区赤坂5-2-20 赤坂パークビル23階
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