STとValencell、ウェアラブルおよびIoT機器向けの高精度・高性能な生体センサ・プラットフォームで協力

STマイクロエレクトロニクス 2017年01月16日 09時20分
From PR TIMES

STのSensorTileとValencellのBenchmark(TM)生体センサ・システムを統合した拡張性の高い開発キットが、ウェアラブルやIoT機器の開発を加速

生体センサ技術を革新するValencellと、多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE: STM、以下ST)は、生体センサを搭載したウェアラブル機器向けに、高い精度と拡張性を持つ開発キットを発表しました。この開発キットは、STのターンキー・ソリューションである小型マルチセンサ・モジュール「SensorTile」とValencellの生体センサ・システム「Benchmark(TM)」を統合しています。SensorTileとBenchmarkの組み合わせが、最先端のウェアラブル機器で想定されるユース・ケースに対応した、最も使いやすいポートフォリオを実現します。

SensorTileは、小型のIoT機器開発用モジュール(13.5 x 13.5mm)で、高性能の32bitマイクロコントローラ(STM32L4)、Bluetooth(R) Low Energy通信用IC、高精度なMEMSモーション・センサ(加速度センサ、ジャイロ・センサ、地磁気センサ)、環境センサ(圧力センサ、温度センサ)、およびデジタルMEMSマイクロフォンを集積しています。

STのSensorTile開発キットとValencellのBenchmarkセンサ技術の組み合わせは、ウェアラブル機器にすぐに実装できるValencellのPerformTek(R)技術パッケージが活用でき、革新的なウェアラブル機器やIoT機器の試作・評価・開発を簡略化します。STのSTM32マイコンおよびセンサは、ValencellのBenchmarkセンサ・システムに採用されていますが、今回はその協力を強化します。

STのマーケティング & アプリケーション・マイクロコントローラ・セキュリティ・IoT担当バイスプレジデントであるTony Keirouzは、次のようにコメントしています。「ValencellのBenchmarkソリューションは、小型のSensorTileに実装されたSTの高精度なMEMSセンサ技術と、STM32 Open Development Environmentを活用しています。ウェアラブル機器メーカーは、SensorTileとBenchmarkを組み合わせた開発キットを使用することで、高精度な生体センサを統合したさまざまなアプリケーションを迅速かつ簡単に開発することができます。」

Valencellの社長 兼 共同創立者であるSteven LeBoeuf博士は、次のようにコメントしています。「STとの協力により、当社は、画期的なBenchmarkセンサ・システムを採用した最先端ウェアラブル機器のユース・ケースに対応する最高のセンサを揃えることができました。SensorTileの最も大きな魅力は、プラットフォームの柔軟性と、超低消費電力です。これにより、当社のお客様は、高精度かつ高性能なウェアラブル機器やヒアラブル機器を、自由なサイズで設計することができます。」

STのSensorTile(サイズ: 約180mm2)は、現在、同様のボードの中では最小クラスのターンキー・センサ・ボードで、各種MEMSセンサ(加速度センサ、ジャイロ・センサ、地磁気センサ、圧力センサ)およびMEMSマイクロフォンを集積しています。また、低消費電力マイコンであるSTM32L4を搭載しており、センシング・通信ハブとして使用できることから、ファームウェア開発や、ウェアラブル機器、ゲーム機用アクセサリ、スマート・ホーム、IoT機器などに適しています。

さらに、SensorTileは、2.4GHz無線ICと1チップ小型バランを含むBLEトランシーバを搭載し、さまざまなシステム・インタフェースを備えています。ホスト側のボードに簡単に接続でき、電源を入れるとすぐにSTのスマートフォン用アプリ(BlueMS)へ、慣性データ、音声データ、および環境データのストリーミングを開始します。BlueMSは主要なアプリ・ストアから無償でダウンロードが可能です。

市場をリードするValencellのPerformTek(R)センサ・システムは、正確で堅牢生と柔軟性に優れた技術で、生体センサを搭載するヒアラブル機器やウェアラブル機器の普及を加速させます。この技術は、激しい身体活動の最中や光学的信号が弱い時でも、ウェアラブル機器やヒアラブル機器の継続的かつ正確な血流信号の測定を可能にします。これらの信号は、各種生体データ(連続心拍数、VO2(酸素消費量)およびVO2 max(最大酸素消費量)、安静心拍数、心拍数応答、回復心拍数、連続エネルギー消費量(カロリー消費)、心収縮効率、心拍変動など)に変換することができます。

STとValencellは、CESのValencellのブース(# 44330)ならびにSTのプライベート・スイートにて、この新しい統合開発キットを展示します。

STマイクロエレクトロニクスについて
STは、私たちの暮らしに欠かすことのできないエレクトロニクス機器に、優れた性能と高い電力効率を特徴とした半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。あらゆるシーンで活躍するSTの製品は、お客様が開発する次世代モバイルやIoT機器の他、よりスマートな自動車、工場、都市および住宅を可能にします。STは、生活をより豊かにする技術革新を通じ、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。STは、10万社を超えるお客様に半導体を提供しており、2015年の売上は69.0億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( リンク )をご覧ください。

Valencellについて
Valencellは、運動時の生体データ取得に優れたセンサ技術を開発しています。その特許取得済みの技術は、コンスーマ機器メーカー、ウェアラブル / ヒアラブル機器メーカー、スポーツ / フィットネス・ブランド、医療機器メーカーおよびゲーム会社などにライセンス供与され、各社の製品に搭載されています。ValencellのPerformTek(R)生体センサ技術は、アクティブ信号特性解析により、生体センサが検出するデータを、生体・運動・環境の各信号とノイズに分類し、処理します。Valencellは、PerformTekセンサ技術の研究開発を長期にわたって行ってきました。その技術は多くの特許によって保護され、Duke Center for Living、North Carolina State University、Human Performance LaboratoryおよびAmerican College of Sports Medicineのフェローによって実証されています。

◆Valencellへのお問い合わせ先
Jennifer Moritz
Zer0 to 5ive for Valencell
jmoritz@0to5.com
+1-917-748-4006

◆STへのお客様お問い合わせ先
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
アナログ & MEMS製品グループ
TEL : 03-5783-8250 FAX : 03-5783-8216

プレスリリース提供:PR TIMES リンク

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