ロックフェラー財団が次期会長に元米国際開発局長のラジブ・シャー博士を選出

ロックフェラー財団(Rockefeller Foundation) 2017年01月06日 13時52分
From 共同通信PRワイヤー

ロックフェラー財団が次期会長に元米国際開発局長のラジブ・シャー博士を選出

AsiaNet 67053 (0035)

【ニューヨーク2017年1月5日PR Newswire=共同通信JBN】
*社会正義に尽力し、超党派での支持獲得や、発展途上国のコミュニティーを支える革新的な取り組みのための官民パートナーシップ構築で高い評価を得て幅広く尊敬されているリーダー

ロックフェラー財団(Rockefeller Foundation)は5日、元米国際開発局(USAID)局長で現在、同財団理事のラジブ・シャー博士(Dr. Rajiv Shah)を第13代会長に選出したと発表した。シャー氏は外交政策における国際開発を促進し、官民パートナーシップおよびアフガニスタンから中央アメリカに至る相手国政府や米国議会の超党派指導者とともに努力することによって得た尊敬を通じて実績をもたらしたことで最もよく知られている。

シャー博士は米国際開発局長として、2010年のハイチ地震と2014年の西アフリカでのエボラ出血熱大流行など当時の最大の人道的危機の一部への対応を先導した。これらの取り組みと米国際開発局の変革・活性化により同博士は超党派の称賛と支持を得た。シャー博士は2014年、National Prayer Breakfastで基調講演を行い、米国による世界の極度の貧困終結構想を提案した。ロックフェラー財団の次期会長として、シャー氏は外交、世界的な健康問題、グローバル開発、人道的対応の分野での豊富な経験をもたらす。Latitude Capitalの創業者としての民間部門の投資家としての彼の経験はまた、シャー博士に永続的な官民パートナーシップを築くために必要な視点と経験を与えている。

シャー氏は、海外での職務に加え、国立食品農業研究所(National Institute for Food and Agriculture)を創設し、米農務省のチーフ・サイエンティストを務め、シアトル公共図書館とシアトル・コミュニティ・カレッジの役員を務めたこともある。同氏は2015年3月以来ロックフェラー財団理事を務め、財団とその活動についての知識を携えて会長に就任する。

43歳のシャー氏は、最年少かつ初のインド系米国人の会長となる。シャー氏は、約12年間にわたり会長を務めてきたジュディス・ロディン博士の後任として3月1日に就任する。

ロックフェラー財団理事会のディック・パーソンズ議長は「ラジブ・シャーがこの偉大な慈善団体にもたらすであろうダイナミズムと経験について、理事会は非常に興奮した。理事会は極めて競争的な後任探しプロセスを経てラジ(ラジブ)を全会一致で選出した。ジュディス・ロディンはロックフェラー財団を変革し、革新的な慈善事業における世界的リーダーの地位に据えた。ラジ(ラジブ)・シャーよりも優れた人物が財団の最先端任務の前進をリードすることは考えられない」と述べた。

ラジブ・シャー博士は「1世紀以上にわたり、ロックフェラー財団は世界で最も緊急な課題に向けたソリューションを提供する最前線に立ってきた。私はこの103年間の成果と永続的な影響の歴史の上に構築する機会に敬意を表し、感銘を受けた。私は、ロックフェラー財団が人類の福祉を促進するためにパートナーと関わり、米国と世界の両方で今日と未来の課題に取り組むことを目指すことを楽しみにしている」と語った。

ロックフェラー財団の現会長、ジュディス・ロディン博士は「私はバトンをラジ(ラジブ)・シャーに渡すことに感激している。彼がBill & Melinda Gates Foundation(ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団)勤務、米国際開発局長、ロックフェラー財団理事だった時など、長年にわたりラジ(ラジブ)と共に働いたことは私の喜びとするところだ。私たちのあらゆるコラボレーションの中で私は、彼の知性、高い影響力と人類へのコミットメントを目の当たりにした。私は、ロックフェラー財団の次の章が、ラジ(ラジブ)・シャーの指揮の下に輝かしいものとなることを知っている」と述べた。

▽ラジブ・シャー博士
シャー博士はビジネス、政府、慈善事業での20年以上にわたる経験を、彼のロックフェラー財団における新しい役割にもたらすことになる。オバマ大統領により2009年に国際開発局長に任命され、米上院で満場一致で承認されたシャー博士は、世界中の緊急開発課題に対しより大きな援助を提供するため200億ドルに上る同開発局の運営を革命的に変革する任務を担った。シャー氏は、イノベーションの重要性を高め、官民パートナーシップを促進し、局内の慣行を再検討し、より強力な結果をもたらすために経費支出の方法を変更することにより、議会の超党派支援を確保し、国際開発局が極端な貧困を終結させる任務を劇的に加速することを可能にした。多くの問題での党派的な膠着状態にもかかわらず、オバマ大統領の2つの最優先課題である「Feed the Future」(FTF、国際飢餓・食料安全保障イニシアチブ)と「Power Africa」は超党派の支持を得て上下両院を通過し、大統領の署名を得て法律として成立した。そしてGlobal Food Security Act(世界食糧安全保障法)はPresident's Emergency Plan for AIDS Relief (PEPFAR、大統領エイズ救済緊急計画) に次いで大規模なグローバル開発立法だ。シャー氏の活動は、民主的移行、紛争後の状況、および人道危機に直面している国々のために成果をもたらし、地球上の数百万人の子供たちのために食糧、健康、水への救命アクセスを提供したことで高い評価を得ている。

2014年にシャー氏は、水、健康、食糧安全保障、栄養、エネルギー、気候変動などの幅広い国際的課題に対する革新的なソリューションを開発するために、官民パートナーを集めたUnited States Global Development Labを設立した。彼はまた、国際開発局のすべての部分に影響を与えた包括的な内部改革を担当し、予算・政策監視権限を国務省から国際開発局に取り戻し、様々な分野の最高の才能を持った人々を同開発局に集めた。シャー博士は2014年に議会指導者の超党派グループの招待でNational Prayer Breakfastで基調講演を行った。

シャー博士は2015年に国際開発局を去ったが、アフリカとアジアでの電力・インフラプロジェクトを専門とするプライベート・エクイティ(非公開株投資)企業であるLatitude Capitalを創設することにより発展途上世界でコミュニティーが繁栄するための機会を創出することに向けた自分の情熱を追いかけ続けた。

ミシガン州デトロイト郊外で育ったシャー博士は、アナーバーのミシガン大学、ペンシルベニア大学医学部、およびウォートン・ビジネススクールを卒業した。国際開発局長に任命される前には、農務省チーフ・サイエンティスト、同省次官(リサーチ・教育・経済学担当)を務めた。またBill & Melinda Gates Foundationで幾つかの指導的任務に就き、Alliance for a Green Revolution in Africa(ゲイツ財団とロックフェラー財団との合弁事業)、International Financing Facility for Immunization(世界規模の小児期予防接種向けに50億ドル超を調達し高い評価を得た)、およびGlobal Development Program創設を支援した。現在シャー氏は、ジョージタウン大学のDistinguished Fellow in Residenceであり、首都ワシントンで妻のシバム・マリック・シャーおよび3人の子どもと住んでいる。

▽ロックフェラー財団について
100年以上にわたり、ロックフェラー財団の使命は、世界中の人類の福利を促進することだった。今日、ロックフェラー財団はこの使命を2つの目標を通じて追求している。1つは広範に共有された繁栄の機会を拡大する包括的な経済の推進であり、もう1つは人々、コミュニティー、機関が急性ショックや慢性的なストレスに備え、それらに耐え抜き、強力に回復することを支援することによってレジリエンスを構築することである。これらの目標を達成するため、ロックフェラー財団は、新たな課題の根本的な原因に取り組み、体系的な変化を創出するために、4つの重点分野(健康向上、生態系再評価、生計確保、都市変革)の交差する場所で作業をしている。ロックフェラー財団は、パートナーおよび被補助者とともに、革新的なイノベーションを触媒し、拡張し、セクターをまたぐ想像もできないようなパートナーシップを創出し、他の人々や組織が負うことのできない、または負おうとしないリスクをとるべく努めている。より詳細な情報はリンク を参照。

ソース:The Rockefeller Foundation

▽問い合わせ先
Neill Coleman
The Rockefeller Foundation
+1 212-852-8340


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