病室からも学校に通える!分身ロボットOriHimeによる遠隔授業プロジェクトが都内で拡大

株式会社オリィ研究所 2016年10月12日 08時00分
From PR TIMES

インターネットを用いた遠隔授業参加を可能とする分身ロボットOriHimeをベネッセこども基金が複数の東京都立特別支援学校に導入

株式会社オリィ研究所(本社:東京都三鷹市、代表取締役CEO:吉藤健太朗)は、公益財団法人ベネッセこども基金(所在地:東京都新宿区、代表理事:小林登)の自主事業である「重い病気を抱える子どもの学習支援の取り組み」の一貫として同社の開発する分身ロボットOriHimeを東京都の特別支援学校に提供した。



株式会社オリィ研究所(本社:東京都三鷹市、代表取締役CEO:吉藤健太朗)は、公益財団法人ベネッセこども基金(所在地:東京都新宿区、代表理事:小林登)の自主事業である「重い病気を抱える子どもの学習支援の取り組み」の一貫として同社の開発する分身ロボットOriHimeを東京都の特別支援学校に提供した。

本事業による学習支援は平成27年7月より開始され、今年に入り、院内に分教室を持っている都内すべての肢体不自由校(光明特別支援学校、北特別支援学校、および墨東特別支援学校の三校)に拡大した。

[画像1: リンク ]



OriHimeとは、インターネット経由で、手・首の向きを直感的に自由に動かし、視覚・聴覚を有し音声を発して相手と会話ができる、利用者の分身となるロボットである。

特別支援学校では、入院中で学校に通えない子どもが院内学級の自分の席にOriHimeを置いて授業に参加するなどの用途に活用されている。

子どもがOriHimeをiPadのアプリで遠隔操作し、首の向きを変えて黒板や教室の様子を見渡したり、手を自由に動かしてジェスチャーを交えながら先生や友達と会話したりすることで、入院している子どもにとっても、周囲の人にとっても、あたかもその子どもが教室にいるかのように感じることができる。

それぞれの学校では、いままで体調不良などにより子どもが授業に参加できない場合は教員がベッドサイドまで出向いて授業を行ったり、学校によってはビデオチャット用いて授業に参加したりしていた。しかし、クラスメイトと離れて授業を受ける事に孤独感を感じたり、治療中につき顔を見せたくない子どももいた。

OriHimeを導入したことで、病室から出ることのできない子どもが院内学級の教科や社会科見学に参加し、学習発表会で効果音演奏係として活躍するなど、幅広い用途で使用されている。

東京都立光明特別支援学校の副校長である永島 崇子先生は、「子どもには、伸びようとする力、仲間を大切に思い、また勉強したいという気持ちがあり、それは病気を抱える子どもたちも同じです。入院しなければならない子どもたちにとって、落ち着いて治療に専念することが大事ですが、途切れずに学びの機会を得られることも、とても大切になります。院内の子どもたちにできる限りよい体験をしてもらいたいと考え、今回のOriHimeを使ったプロジェクトは、その実現のサポートとなるものだと思います。よい事例を作り、病気を抱える子どもたちの学びにつながる活動が広がっていくことを願っています。」とプロジェクトへ期待を寄せている。


[画像2: リンク ]



今後は、病院や特別支援学校、ベネッセこども基金、オリィ研究所で連携し、OriHimeを活用した院内学級における学習支援のモデル作りを進めるほか、OriHime導入による学習効果への影響や子どもの精神的安心感向上の効果などについてフィードバックを集め、支援の輪を広げられるよう呼びかけていく方針だ。

プレスリリース提供:PR TIMES リンク

本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]