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大腸がん肝転移の患者にはSIR-Spheres(R) Y-90樹脂微小球に腫瘍反応が見られることを、SIRFLOX分析が示す

Sirtex Medical Limited 2016年07月01日 18時02分
From 共同通信PRワイヤー

大腸がん肝転移の患者にはSIR-Spheres(R) Y-90樹脂微小球に腫瘍反応が見られることを、SIRFLOX分析が示す

AsiaNet 64964

大腸がん肝転移の患者にはSIR-Spheres(R) Y-90樹脂微小球に対する著しく深い腫瘍反応が見られることを、新たなSIRFLOX分析が示す

バルセロナ(スペイン)、2016年7月1日/PRニュースワイヤー-ファーストコール/ --

ヨーロッパ臨床腫瘍学会(European Society of Medical Oncology)の第18回世界胃がん会議(World Congress on Gastrointestinal Cancer)において、フォルカー・ハイネマン博士がオーラルアブストラクトセッションで示した新たなデータは、最近発表されたSIRFLOX研究でmFOLFOX6とSIR-Spheres Y-90樹脂微小球を組み合わせて一次治療した肝臓優性切除不能大腸がん(mCRC)の患者は、化学療法のみを受けた人に比べてはるかに深い肝臓の治療反応を経験したことを示しています(1)。

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初期mCRCの研究における全生存(OS)および増悪後の生存期間と相互関係があるとみられている比較的新しい、効果の深さ(Depth of Response:DpR)分析によれば(2)、化学療法と組み合わせてSIR-Spheres Y-90樹脂微小球を投与された患者では、効果の深さが著しく増しました(75.0%:67.8% 肝臓内腫瘍組織量の平均減少率;p=0.039)。患者はまた、化学療法のみを受けた人と比較するとDpRに対して2か月長い、最大の腫瘍縮小(中央値266:206日;p<0.001)という統計的に有意な数字を示しました。

分析により、肝臓内腫瘍組織量の基準値がより大きい状態で研究に参加した患者において、SIR-Spheres Y-90樹脂微小球の治療効果が最も顕著だったことも明らかになりました。(肝臓の12%以上が腫瘍に置き換わっており、これはDpRの判断材料を特定するために事前に決めた統計的カットポイントです)SIRFLOXの患者の半数以上となる、より重症のこの患者グループは、化学療法のみの治療を受けた人と比べて20%深いDpR(77.5%:57.2%;p=0.003)とDpRに対して3か月以上長い(中央値298:196日;p<0.001)統計的に有意な数値を経験しました。SIR-Spheres Y-90樹脂微小球はまた、これらの患者の競合リスク分析(27.2:13.1か月;p=0.003)による肝臓の無増悪生存期間(Progression-Free Survival:PFS)の中央値を倍にしました。

逆に、肝臓内腫瘍組織量の小さい(12%以下)参加患者では、SIR-Spheres Y-90樹脂微小球で全肝臓内腫瘍が完全に反応するか消滅する可能性が、化学療法のみを受けた人に比べて6倍以上(11.3%:1.7%;p=0.003)となりました。

ドイツのルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘンにある総合がんセンターの内科的腫瘍学の教授で、SIRFLOX研究のヨーロッパ研究責任者のハイネマン教授は、次のように述べました。「遠隔転移を有する大腸がんの治療は、この20年で進歩し、平均余命は4倍になりました。しかし、このように延命効果が高まったことで、今度は新しい治療法あるいは新たに生まれた治療法の組み合わせの有効性を証明することが、より難しくなりました」

ハイネマン教授は、次のように説明しました、「腫瘍学者たちは、生物学的製剤に見られるように、無増悪生存期間(PFS)は必ずしも遠隔転移を有する大腸がん患者の全生存予測の正しい判断材料になるものではないと見ていた時期がありました。このため、近年は、特に患者の効果の深さに及ぼす治療の影響に関して、mCRCにおけるより適切な全生存の代理マーカーを見つけるための重要な動きが高まっています。Spheres Y-90樹脂微小球の効果の深さと最大効果までの時間は、肝臓内のPFSが長くなったことと共に非常に励みになりますし、2017年に予定している生存データへの期待も高まります」

DpRのコンセプトと方法論は、ハイネマン教授とミュンヘンの同僚諸氏が他の大腸がん治療の専門家たちと共同で開発しました。SIRFLOXのDpR分析では、各患者の肝臓球腫瘍の容積を推定するのに、患者のベースラインの中央独立盲検化画像とその後のX線画像の検討中に選択した、最大5個のターゲット肝腫瘍の長さを基にした新しい容積測定モデルが使われました。その後最下点または底に到達するまで腫瘍の縮小を監視してDpRを測定しました。生物学的製剤セツキシマブを使ったFIRE-3試験における前回のDpR分析で、ハイネマン教授は統計的に有意なDpRと全生存の相互関係を観察しました(2)。この観察は、TRIBE試験の評価でも裏付けられています(3)。

「オリジナルSIRFLOXの方法論には従来のRECISTの基準を使って治療に対する反応を測定する詳細なX線データが含まれていたため、このDpR分析を完成することができました。しかし、それはこの方法論の魅力です。適切なデータセットが利用できるなら、容積を推定し、潜在的に重要な新たな光を元の調査結果に投げかけるのに、新たな情報は必要ありません」とハイネマン教授は付け加えました。

大腸がん肝転移の一次治療でmFOLFOX6とSIR-Spheres Y-90樹脂微小球関連の、SIRFLOX、FOXFIRE、FOXFIRE Globalの研究を組み合わせた全生存データが2017年に利用できるようになると、この方法の予測値は裏付けられるかも知れません。

SIRFLOXについて
SIRFLOX研究は、530人の患者が登録する、腫瘍学における世界最大のランダム化介入放射線学的研究です(4)。SIRFLOXは、現在の標準治療の化学療法と組み合わせて、腸から広がった肝臓内の切除不能の大腸がん腫瘍と最近診断された患者におけるSIR-Spheres Y-90樹脂微小球の一次使用を調査しました。研究は予測、非盲検、多施設、ランダム化制御で、オーストラリアとニュージーランド、ヨーロッパ、中東、北米の施設で行われました。

どの部位でも、SIRFLOXの最重要評価項目は、CTまたはMRIスキャンの独立中央画像を検討して決めた無増悪生存期間(PFS)です。PFSは、ある人が、がんがそれ以上進行することなくどれだけ生きられるかを知ることに影響します。大腸がんの二次腫瘍の患者では、PFSの向上と全生存率の向上は通常相互に関連しています(5)-(7)。肝臓のPFSも、SIRFLOXの重要な副次的評価項目で、他の評価項目は肝臓の腫瘍反応率、すべての施設の腫瘍反応率、肝臓切除率、肝臓および肝外の再発率、健康に関するクオリティ・オブ・ライフ、毒性と安全性、および全生存でした。

SIRFLOX研究で募集した患者には、切除不能な大腸がん肝転移があり、約40%は肺とリンパ節の両方またはいずれか一方に転移拡散しており、45%に無欠損の原発大腸腫瘍がありました。患者の約90%に同期性疾患がありましたが、つまり、原発腫瘍と診断されたのとほぼ同時期にがんの遠隔転移が確認されたということです。原発腫瘍と診断され外科手術で取り除いた後に遠隔転移した人に比べて、同期性疾患の患者の予後は悪くなります(8)。

SIRFLOXの研究結果では、化学放射線療法を受けた患者のどの部位と比べても無増悪生存期間(PFS)に著しい差はありません。これは、SIR-Spheres Y-90樹脂微小球が肝臓に向けた治療法であり、肝臓の外の転移には影響しないからで、驚くことではありません。しかし、研究者たちは、競合リスク分析による肝臓のPFSがかなり長くなったことを報告しています。対照患者の中央値12.6か月がSIR-Spheres Y-90樹脂微小球を投与した患者では20.5か月(p=0.002)になり、放射線治療が腫瘍を狙う肝臓内での進行リスクが31%低下しました。

全生存は、追加した2つのランダム化制御研究のデータを含む複合生存率分析の一環として、続いて報告されます。これらの研究はSIRFLOXと非常に類似したデザインとなっていますが、FOXFIREと呼ばれ英国で行われており、国際的な研究はFOXFIRE Globalと呼ばれています。全体としては、SIRFLOXに加えてこれらの追加研究に573人の患者登録が完了しました。1100人以上の患者のデータをプールすることで、現在の化学療法にSIR-Spheres Y-90樹脂微小球を追加することによる生存利益を分析するための十分な統計的検出力を提供します。3つの複合研究の生存データは、2017年に発表の見込みです。

SIR-Spheres Y-90樹脂微小球について
SIR-Spheres Y-90樹脂微小球は、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、欧州連合(CEマーク)、スイス、トルコのほかアジアの数か国で切除不能な肝腫瘍の治療法として使用が認められています。米国では、SIR-Spheres Y-90樹脂微小球はFDAの市販前承認(PMA)を受けており、原発性大腸がんの切除不能な転移性肝腫瘍の治療法として、FUDR(フロクスウリジン:Floxuridine)のアジュバント肝内動脈化学療法(intra-hepatic artery chemotherapy:IHAC)と共に用いられています。

Sirtexについて
Sirtex Medical Limited(オーストラリア証券取引所:SRX)は、オーストラリアに拠点を置く医療ビジネスで、がん患者の転帰改善に取り組んでいます。当社の主要製品SIR-Spheres Y-90樹脂微小球は、肝臓がんに対する標的放射線治療です。40か国以上の1000を超える治療センターにおいて、肝臓がん患者を治療するために、これまでに6万1千回以上の投与が行われています。詳細情報は、リンク でご覧になれます。

SIR-Spheres(R)は、Sirtex SIR-Spheres Pty Ltd.の登録商標です。

参照
1. Heinemann V、van Hazel GA、Sharma NK他。「遠隔転移を有する大腸がん患者の容積測定モデル内での効果の深さの評価:SIRFLOX研究の結果」(Evaluation of depth of response within a volumetric model in patients with metastatic colorectal cancer: Results of the SIRFLOX study)。Annals of Oncology 2016;27(追録2):要約O-014

2.Heinemann V、Stintzing S、Modest DP他。「遠隔転移を有する大腸がん(mCRC)の治療における早期腫瘍縮小(ETS)と効果の深さ(DpR)」[Early tumour shrinkage (ETS) and depth of response (DpR) in the treatment of patients with metastatic colorectal cancer (mCRC))]。European Journal of Cancer 2015;51:1927-1936

3.Cremolini C、Loupakis F、Antoniotti C他。「早期腫瘍縮小と効果の深さが、一次化学療法とベバシズマブ治療を受けた遠隔転移を有する大腸がん患者の長期的転帰を予測:GruppoOncologico del Nord Ovestによるフェーズ3 TRIBE試験の結果」(Early tumor shrinkage and depth of response predict long-term outcome in metastatic colorectal cancer patients treated with first-line chemotherapy plus bevacizumab: results from phase III TRIBE trial by the Gruppo Oncologico del Nord Ovest) Annals of Oncology2015:26:1188-1194

4.van Hazel GA、Heinemann V、Sharma NK他。「SIRFLOX:遠隔転移を有する大腸がん患者の一次mFOLFOX6(プラスまたはマイナスのベバシズマブ)対mFOLFOX6(プラスまたはマイナスのベバシズマブ)に選択的内部放射線治療を加えたランダム化フェーズ3試験」(SIRFLOX: Randomized phase III trial comparing first-line mFOLFOX6 (plus or minus bevacizumab) versus mFOLFOX6 (plus or minus bevacizumab) plus selective internal radiation therapy in patients with metastatic colorectal cancer)Journal of Clinical Oncology 2016;34:1723-1731

5.Sherrill B、Kaye J、Sandin R他。「腫瘍学における全生存の代用評価項目を診断するメタアナリシスの検討」(Review of meta-analyses evaluating surrogate endpoints for overall survival in oncology)OncoTargets and Therapy 2012;5: 287-296

6.Shi Q、de Gramont A、Grothey A他。「現代のランダム化試験における遠隔転移を有する大腸がんの一次評価項目としての無増悪生存期間に対する全生存の個別患者データ分析:消化器がんデータベースの分析と調査結果」(Individual patient data analysis of progression-free survival versus overall survival as a first-line end point for metastatic colorectal cancer in modern randomized trials: Findings from the analysis and research in cancers of the digestive system database)Journal of Clinical Oncology 2015;33:22-28

7.Petrelli F、Barni S。「無増悪および増悪後の生存率と進行性大腸がんにおける全生存との相互関係」(Correlation of progression-free and post-progression survival with overall survival in advanced colorectal cancer)Annals of Oncology 2013;24:186-192

8.Kumar R、Price TJ、Beeke C他。「大腸がんの生存率:原発腫瘍を伴う遠隔転移を有する同期疾患と異時性疾患の患者の分析」(Colorectal cancer survival: An analysis of patients with metastatic disease synchronous and metachronous with the primary tumor)Clinical Colorectal Cancer 2014;13:87-93
342-EUA-0616

ソース: Sirtex Medical Limited

(日本語リリース:クライアント提供)

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