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北海道・帯広の北斗病院、MRガイド下集束超音波治療機器による国内初のパーキンソン病治療に成功

JCN 2016年06月17日 18時50分
From JCN Newswire


TOKYO, Jun 17, 2016 - ( JCN Newswire ) - 北海道帯広市の社会医療法人北斗 北斗病院(理事長:鎌田一 院長:井出渉 所在地:北海道帯広市稲田町基線)は、頭部を傷つけることなく頭部の外から脳内を治療できる、画期的なMRガイド下集束超音波治療機器「エクサブレート・ニューロ(ExAblate(R) Neuro):インサイテック社製」(以下「エクサブレート」)を使用したパーキンソン病に対する臨床研究を実施し、先月5月30日、本邦第一例目の被験者に治療を実施したと発表しました。当医療機器を使用してのパーキンソン病に対する臨床研究は日本国内で初の試みとなります。

今回の症例は、約20年前にパーキンソン病を発病し、ふるえや関節のこわばり、運動障害などの症状に悩まされ続け、薬物療法のみでは症状を抑えられなくなってきていた50代女性(帯広市在住)に対して実施されました。今回の治療では、患者の脳内の淡蒼球(たんそうきゅう)に超音波を照射し、麻酔無しで、途中、患者の手や指の動き等の経過をチェックしながら、約4 時間※かけて慎重に行われました。治療後、手指の動きが滑らかになり、関節のこわばりにも改善が確認できました。今後も、厳重な症状の経過観察を行っていく予定です。
※機械調整などの時間を除く実質的な手術時間は約2時間

本臨床研究では熊本大学医学部機能神経外科先端医療寄附講座 山田和慶特任教授の下、当院の副院長・脳神経内科部長 金藤公人医師および脳神経外科 古川博規医師が担当しています。

山田和慶特任教授は、「頭部を傷つけることなく行える集束超音波による治療は、患者の負担が軽減されるという点で画期的な治療法です。今後、臨床研究を重ね、より多くの患者の治療につなげて行きたい」と述べています。また今回、担当医だった金藤公人医師は、「まだ試験段階で症例の積み重ねが必要ですが、今回の成功は大きな一歩と言えます。手術だけですべての症状が取れるわけではありませんが、これで薬の量を減らすこともできれば、抗パーキンソン薬の副作用に悩まされている患者さんにとっても、今後有望な治療の選択肢になるはずです」と述べています。

当院では約1年を目途に10例の治療を予定しています。臨床研究終了後は、研究結果を踏まえ、継続的な治療の提供を検討していきます。

MRガイド下集束超音波治療機器「エクサブレート」は、頭蓋骨を傷つけることなく、体外からパーキンソン病の原因病巣の一つとされる患部の脳内の淡蒼球(たんそうきゅう)に集束超音波を照射することで治療を行います。そのため出血や感染の心配がなく、患者の術後回復もごく短時間で済みます。当院では、昨年3月30日より、同様の集束超音波を使用した本態性振戦(ほんたいせいしんせん)に対する臨床研究をすでに開始しており、これまでに10例の臨床研究を終え、治療側振戦の平均改善率80%以上と大きな効果を挙げています。

ご参考:
<MRガイド下集束超音波治療について>
MRガイド下集束超音波治療(MRgFUS)とは、集束超音波とMRIの2つの技術を組み合わせて頭部を傷つけることなく行える画期的な治療法です。虫眼鏡で光を一点に集めるのと同様に、エクサブレートを使って体外から集束超音波を照射して標的組織を治療します。放射線の被曝がないため、何度でも繰り返し治療が受けられます。治療はMRI画像を基に行うため、正確な位置に照射することができ、また照射中の温度上昇や治療効果をリアルタイムに確認しながら治療することができます。

<「エクサブレート・ニューロ(ExAblate(R))Neuro」について>
「エクサブレート・ニューロ(ExAblate(R))Neuro」はインサイテック(本社:イスラエル ティラット・カーメル)が開発したMRガイド下集束超音波治療機器です。現在、本態性振戦、パーキンソン病に伴う振戦、神経障害性疼痛などの脳神経疾患など、様々な臨床応用に向け臨床研究が進められています。

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