香港がアジア低落傾向跳ね返して経済競争力世界1に、IMD競争力ランキング
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【シンガポール2016年5月31日PR Newswire=共同通信JBN】「東洋の真珠」と呼ばれる香港(China Hong Kong)がその名の通り輝きを取り戻し、アジア経済の低落傾向を跳ね返して、世界で最も経済競争力のある国・地域として米国に取って代わった。IMD World Competitiveness Center(リンク )が発表した最新ランキングで明らかになった。
(Photo: リンク )
世界競争力ランキング2016年版で第1位になった香港は、2012年以来のナンバーワン復帰。そのほかのアジア諸国で10位以内に入ったのは、4位のシンガポールだけだった。
米国は2013年、14年、15年に1位につけた。この間に香港は一時4位にまで転落している。しかしその米国の経済力といえども、競争力強化へ向けて戦略的に行動を起こす国々より優位な地位を維持するにはもはや不十分だ。経済に好ましい環境を創造する香港や、インフラ特に海運へ投資するシンガポールは経済大国に太刀打ちできている。
最新ランキングは1位香港、2位スイス、3位米国。以下シンガポール、スウェーデン、デンマーク、アイルランド、オランダ、ノルウェー、カナダがトップ10入りした。
香港とシンガポールを除くと、アジアの競争力は昨年のランキング発表以降、全般的に落ち込みがひどかったことが示された。
台湾(14位)、マレーシア(19位)、韓国(29位)、インドネシア(48位)はすべて2015年より大きく低下した。例外的に中国本土は25位を維持した。
IMD World Competitiveness Centerのディレクターであるアルトゥーロ・ブリス教授は「全般的にアジアの競争力が前回のランキングより大きく落ち込んだ。この全般的な低下は商品相場の低下やドル高、官民セクターの財務状況の悪化が原因だった。」と述べた。
さらにブリス教授は、香港の良好なビジネス環境を提供する一貫した取り組みがこの地域の幅広い苦境を跳ね返す力の中核にあったと付言した。
シンガポールと同じように一大銀行・金融センターである香港は、低率で簡素な税制や自由な資本の流れを通したイノベーションを勧めている。
世界の最新経済超大国である中国本土に対しては海外直接投資の窓口となり、中国企業が世界の資本市場にアクセスすることも可能にしている。
IMDはそれぞれの国・地域の経済成長率、政府の効率性、ビジネスの効率性、インフラの4主要項目にかかわる340項目を分析し、ランキングを作成している。
ブリス教授は「われわれの調査が毎年強調する大事な事実は、現在の経済成長が決して将来の競争力の保証を意味しないことだ」と語る。
「上位20位のすべての国に共通する傾向は、それぞれの国がビジネスに有利な法規制、有形無形のインフラ、包摂的な制度に力を入れていることである」と指摘した。
IMD business school(リンク )は1989年以来毎年ランキングを発表している。
詳しいランキングはリンク を参照。プレス取材はIMD media relationsまで。
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ソース:IMD International
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