Inkronと長瀬産業がOLED材料開発で協業

Inkron and Nagase & Co 2016年02月02日 17時45分
From 共同通信PRワイヤー

Inkronと長瀬産業がOLED材料開発で協業

AsiaNet 63282(0137)

【東京、ヘルシンキ2016年2月2日PR Newswire=共同通信JBN】半導体、ディスプレー、その他エレクトロニクス・アプリケーション向けのスペシャリティーおよび電子材料のマーケティング・販売・製造の大手グローバルグループである長瀬産業とナガセケムテックス(以下合わせて長瀬)とディスプレー、半導体、プリンテッド・エレクトロニクス産業向けナノインクおよびペースト材料に基づくプリンテッド・シロキサンのテクノロジーリーダーであるInkronは2日、有機発光ダイオード(OLED)、オンセル・タッチセンサー材料の分野でコラボレーションによる開発、製造を開始すると発表した。

折りたたみ式ディスプレーおよびフレキシブルディスプレーが、スマートフォン、タブレット、ウエアラブル機器などの主流消費者製品になろうとしている時代の到来に伴い、新素材によるソリューションの需要が急増している。大手デバイスメーカーは、バックライト発光ダイオード(LED)による液晶ディプレー(LCD)から、より薄型でハイダイナミックレンジ機能と高輝度によって鮮度を高めたカラーを持つOLEDディスプレーに重点を移し始めている。OLEDディスプレーは、新聞紙のように巻き上げるなど新しい形にすることができる。自動車やサイネージなど急成長市場を含め、新生ディスプレーOLED市場は2020年までにほぼ400億ドルの市場価値に達する見込みであり、2015-2020年の期間中の年平均成長率(CAGR)はほぼ18%となる。

今回のコラボレーションは、フォトパターナブル誘導材料および調光材料のInkronオプティカルコーティング(IOC)に関係するもので、OLED向けの独自の光学特性と優れた処理安定性を備えており、オンセル・タッチセンサーを実装できる。これら機能は低温、紫外線キュア・プロセッシングとともに十分コントロール可能な光特性や機械的柔軟性などの物性が含まれる。さらに、この材料はOLEDとタッチセンサー計画での主要なコーティング、製造方法論に対応する。

長瀬産業の奥村孝弘・電子化学品事業部長は「特異的材料のニーズがOLEDやフレキシブルディスプレーの新しい波とともに高まっているので、われわれはInkronのIOC製品が市場の需要に十分対応すると考える。このテクノロジーは当社が現在市場に提供している製品や技術を補完するディスプレー・ソリューションを提供するともに当社の製造工場での量産能力に十分適合している」と語った。

今回の契約に基づいて製造される最終製品は、たつの市(兵庫県)にある長瀬の工場で2016年中に量産態勢に入り、アジアのすべての主要ディスプレー製造地域に納入される。Inkronは今後もフィンランドにあるR&Dセンターで材料をさらに開発し、選択的なIOC製品向けに重要なシロキサン材料を供給していく。

Inkronのユラ・ランタラ最高経営責任者(CEO)は新たな材料市場の導入で強力なグローバルパートナーの存在を重視している。同CEOは「われわれは長瀬産業と協力することに興奮している。同社は非常に保守的な世界のディスプレー・エコシステムの中にあって、当社テクノロジー販売し、広げる有力な立場にある。プリンテッド・シロキサンとナノメタル・ベースのインクとペースト開発に注力する有力なテクノロジーカンパニーとして、長瀬産業との提携関係は、生産を高めティアワン・ユーザーに対するセキュリティー・ソースを保証するため、最新の工業用化学品製造知識を当社に持ち込むことになる」と語った。

▽長瀬産業について
長瀬産業とその子会社は世界中で、同社の機能材料、加工材料、電子、自動車・エネルギー、ライフ&ヘルスケア各部門を通じて、さまざまな製品とサービスで化学製品の利用に依存する活動に関わっている。これら製品とサービスは、染料/顔料、コーティング材/インク、界面活性剤、オフィスオートメーション(OA)、電気機器、家電、自動車、LCD、半導体、医薬品/医療機器、火傷品、機能食品成分など。

長瀬産業の完全子会社ナガセケムテックスは、高性能樹脂を製造・販売している。樹脂は変成エポキシ樹脂、フォトリトグラフィー向けケミカルソリューション、エピクロルヒドリン誘導体、アクリルポリマー、誘電性高分子、液晶材料、キレート剤、殺菌剤・抗菌剤、酵素/リン脂質など。

▽Inkronについて
Inkronはディスプレー、LED、電源IC、半導体、プリンテッド・エレクトロニクス各産業向け次世代材料のテクノロジーリーダー、メーカーである。Inkronが特許を保有する最先端シロキサン重合体化学の能力は、コスト効率に優れたナノ材料の製造処理工程と合わせて、ハイテク・アプリケーションにおける優れた性能上の利点を備えた広範なカスタム化されら材料による製品を実現する。Inkronの詳しい情報はリンク を参照。

▽問い合わせ先
Inkron Limited
CEO
Dr Juha Rantala
E-mail: juha.rantala@inkron.com

Nagase & Co., Ltd.
Manager of Electronic Chemicals Dept
Mr Hiroshi Tanaka
E-mail: hiroshi.tanaka@nagase.co.jp

ソース:Inkron and Nagase & Co

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