金沢工業大学が研究開発に参画してきたDNAを用いたカシミア繊維の科学的鑑別方法がISO18074として国際標準規格に採用

金沢工業大学 2016年01月16日 08時05分
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金沢工業大学、産業技術総合研究所等の研究グループが実証化を進めてきたDNAを用いた科学的鑑別方法が国際標準規格ISO18074に採用された。カシミヤ繊維100%なのか、羊毛やヤクの混紡なのか、科学的に鑑別可能になる。カシミヤ製品のより高い信頼性の確保と消費者利益の保護に期待される。


 カシミヤ繊維を用いた製品は、その希少価値から高価である一方で、肌触りが良いなどの優れた特質を持つため、人気の高い製品である。その鑑別方法は、従来、光学顕微鏡による目視で行われてきたが、さまざまな加工が施されることから鑑別は困難で、羊毛やヤクなどの繊維を用いた偽装が絶えないことが問題となっている。

 このたびISOに採用された鑑別方法が普及することで、カシミヤ製品のより高い信頼性の確保と消費者利益の保護が期待されている。

 DNAを用いたカシミア繊維の科学的鑑別方法は、経済産業省と国立研究開発法人エネルギー・産業技術総合開発機構の「カシミヤ繊維の試験方法に関する標準化」プロジェクトとして行われた。国立研究開発法人産業技術総合研究所と金沢工業大学ゲノム生物工学研究所、一般社団法人繊維評価技術評議会が一般財団法人ボーケン品質評価機構の協力を得て、識別試験の方法の改良と実証やISOでの国際標準化を進めてきた。
 動物種が特異的にもつDNA塩基配列を分析することで、繊維が由来する動物種を特定することが可能なため、染色された繊維を含む多様な製品で、カシミヤ繊維100%なのか、羊毛やヤクなどの繊維との混紡なのかが特定できる。

※詳細につきましては以下の産総研 研究成果webページをご覧ください。
 リンク
  国際規格 ISO18074(カシミヤ繊維の試験方法)が発行
  −DNAの解析技術がカシミヤ製品の偽装を防止する− (発表・掲載日:2016/01/15)

▼本件に関する問い合わせ先
 金沢工業大学 広報課
 石川県野々市市扇が丘7-1
 TEL: 076-246-4784
 E-Mail: koho@kanazawa-it.ac.jp

【リリース発信元】 大学プレスセンター リンク

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