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■はじめに
みなさん、こんにちは。このコラムでは、RHEL7/CentOS7のLinuxサーバー管理に役立つ情報をお届けします。今回は、IPアドレスなどのネットワーク設定に使用するコマンドを紹介します。
RHEL7/CentOS7では、NetworkManagerサービスがネットワーク設定を管理しており、nmcliコマンドを用いて設定変更を行ないます。従来のように/etc/sysconfig/network-scripts以下の設定ファイルを編集することも可能ですが、設定ファイルの書式が変わっているので注意が必要です。
■NICのネーミングルール
NetworkManagerの説明に先立って、NICのネーミングルールについて補足しておきます。RHEL7/CentOS7では、NICデバイスの物理的な接続場所に応じて、固定的なデバイス名を割り当てるようになっており、典型例としては、「ens6」「enp0s25」などのデバイス名が使用されます。「eth0」「eth1」などの連番のデバイス名の場合、後からNICを追加するとデバイス名がずれる場合がありましたが、このような心配がなくなります。
ただし、Linux KVMの仮想マシン環境におけるvirtioタイプの仮想NICでは、デバイス名は古典的な「eth0」などになります。本コラムでは、この古典的なデバイス名で説明を進めます。
■NetworkManagerの考え方
NetworkManagerでは、個々のデバイスを表す「デバイス(Device)」と、IPアドレスなどの設定を表す「接続(Connection)」が別々に定義されます。特定の接続をデバイスに紐付けることで、実際にその設定が適用されます。 ノートPCなど、ネットワーク設定が頻繁に変わる環境では、1つのデバイスに対して複数の「接続」を用意しておき、紐付けを変更することで設定を切り替えていくような使い方も可能です。
次は、2個のNICを持った仮想マシンの環境で、「デバイス」と「接続」の状態を確認する例になります。はじめに、デバイスを表示します。
# nmcli d
デバイス タイプ 状態 接続
eth0 ethernet 接続済み eth0
eth1 ethernet 切断済み —
lo loopback 管理無し —
続いて、接続を表示します。
# nmcli c
名前 UUID タイプ デバイス
eth0 a7364d2e-09fe-4b04-ac71-e15c1a8df277 802-3-ethernet eth0
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