ザイリンクス、SDAccel 開発環境の新リリースでデータ センター アプリケーションを高速化、プラットフォーム、ライブラリ、設計サービスのエコシステム拡大

OpenCL、C、C++ に対応する完全な開発環境により、単位ワット当たりのデータ センター性能を 25 倍に向上



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ザイリンクス社 (本社 : 米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ : XLNX) は 5 月 26 日 (米国時間)、OpenCL™ フレームワーク、C および C++ に対応する SDAccel™ 開発環境 2015.1 のリリースを発表した。システムおよびソフトウェア設計者向け開発環境の SDx™ ファミリー製品の一つである SDAccel 開発環境は、FPGA を利用したデータ センター アプリケーションの高速化において単位ワット当たりの性能を最大 25 倍向上させる。新しいリリースでは、SDAccel の統合開発環境 (integrated development environment : IDE) が機能強化されており、OpenCL 規格に準拠している。また、SDAccel 開発環境認定アライアンス メンバーの強力なエコシステムから提供されるプラットフォーム、ライブラリおよび設計サービスを利用できる。

■ SDAccel 開発環境の機能強化
SDAccel 開発環境 2015.1 のリリースでは、デバッグおよびプロファイリングの新機能をはじめとする、使いやすい拡張機能が Eclipse ベースの SDAccel IDE で新たに提供されている。これによって、OpenCL、C および C++ カーネルの開発と導入を短期間で行うことができる。また、新しい OpenCL Installable Client Driver (ICD) のサポートを通じて、SDAccel 開発環境の Khronos への適合性を拡大している。ICD 拡張によって、複数の OpenCL インプリメンテーションを同一システム内に共存できるため、アプリケーション開発者はランタイムの短縮や省電力を目的として、CPU、GPU および FPGA をリアルタイムで選択できる。

Bitfusion.io 社 CEO のサブ ラーマ (Subbu Rama) 氏は、「Bitfusion はハードウェア アクセラレーションと独自のソフトウェア抽象化、ライブラリを組み合わせることで、既存のデータセンター アプリケーションの性能を最大化しています。‘プラグ アンド プレイ’方式の高速化を実現する一方で、高水準の性能を引き出すために、基盤となるベンダーのハードウェアおよびツールに大きく依存しています。我々は、ザイリンクスの Kintex(R) UltraScale™ FPGA および SDAccel のユーザーであり、開発環境の発展とザイリンクスの多大なサポートに満足しています。これまでにも、バイオインフォマティクスや科学技術計算、検索、コンピューター ビジョン、メディア エンコーディングのアプリケーションにおいて、OpenCL FPGA の高速化を実証することができました」と述べている。

■ プラットフォーム、ライブラリ、設計サービスのプロバイダーからなるエコシステムの拡大
2014 年 11 月に発表された SDAccel 開発環境認定エコシステムに、開発ボード、市場別ライブラリ、設計サービスを提供する新しいアライアンス メンバーが加わった。新しい開発ボードには、ザイリンクスの Kintex UltraScale FPGA KCU105 評価キット をはじめ、ハイブリッド メモリ キューブ (HMC) をサポートする Micron Pico Computing 社の SB-850 ボード、Alpha Data 社の ADM-PCIE-KU3 ボードおよび 4DSP 社の CES820 汎用市販 (commercial off-the-shelf : COTS) 小型組み込みシステムなどが含まれる。ザイリンクスに最適化された新規および更新ライブラリには、Auviz Systems 社のOpenCV、BLAS および機械学習 Deep Neural Network (DNN) ライブラリが含まれる。機械学習ライブラリは新アライアンス メンバーの ArrayFire 社からも提供されている。

ArrayFire 社 CEO のジョン メロナコス (John Melonakos) 氏は、「ArrayFire は GPU 演算用の‘超高速’ソフトウェア ライブラリで知られています。ArrayFire ライブラリに含まれるわずか数行のコードにより、何十行ものソース コードを置き換えることができるため、貴重な時間を節約して開発コストを削減できます。ザイリンクスとのパートナーシップにより、SDAccel 開発環境を通じて我々が持つ専門知識を活用しています。現在では、データセンターにおける FPGA ベースの OpenCL アプリケーションの高速化に向けて、機械学習ライブラリと設計サービスを提供できるようになりました」と述べている。

ザイリンクスは、アルゴリズム、ライブラリ、FPGA ベース カーネルのエンド アプリケーション開発を高速化するだけでなく、設計サービスを提供するアライアンス メンバーのグローバル エコシステムを構築した。これにより、世界中の設計チームが OpenCL、C および C++ アプリケーションに対応する FPGA ベースのアクセラレーションを活用できる。新しい設計サービス メンバー企業には、ArrayFire 社、Cluster Technology Limited 社、Impulse Accelerated Technologies 社、Instigate Design 社、Irish Centre for High-End Computing (ICHEC) 社、MulticoreWare 社が含まれる。

■ 供給体制
SDAccel 開発環境の詳細は、japan.xilinx.com/sdaccel で QuickTake ビデオ チュートリアル、資料およびSDAccel 開発環境認定アライアンス メンバーへのリンクを参照されたい。SDAccel 開発環境の機能の利用については、ザイリンクスの販売代理店までお問い合わせいただきたい。

■ SDx について
SDx は、システムおよびソフトウェア設計者のための開発環境の製品群である。SDx を使うと、FPGA の経験がほとんど、あるいはまったくない開発者でも、業界標準のプロセッサで高級プログラミング言語を使用してプログラマブル ハードウェアの性能を利用できる。詳細は、japan.xilinx.com/sdaccel を参照されたい。

■ ザイリンクスについて
ザイリンクスは、All Programmable FPGA および SoC、3D IC の世界的なリーディング プロバイダーである。業界をリードするこれらのデバイスを次世代設計環境および IP とともに提供することで、プログラマブル ロジックからプログラマブル システム インテグレーションまで、幅広いユーザー ニーズに応える。詳しい情報は、ウェブサイト japan.xilinx.com で公開している。

※ザイリンクスの名称およびロゴ、Artix、ISE、Kintex、Spartan、Virtex、Vivado、Zynq、その他本プレスリリースに記載のブランド名は米国およびその他各国のザイリンクスの登録商標または商標です。OpenCL および OpenCL ロゴは、Apple Inc. の商標であり、Khronos の使用許諾を受けて使用しています。その他すべての名称は、それぞれの所有者に帰属します。

下記のザイリンクス株式会社ウェブサイトもご参照ください。
・トップページ : リンク
・プレスリリース (日本語) : リンク
このリリースの全文は次の URL を参照のこと :
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プレスリリース提供:PRTIMES リンク

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