2015/6/24
学校法人 産業医科大学
産業医科大学の研究者が取り纏めた石綿関連疾患に関する
国際学術団体の公式声明
産業医科大学 産業生態科学研究所の環境疫学 高橋 謙教授が取り纏めた「石綿及び石綿関連疾患のグローバルヘルス的側面に関する公式声明」が、同教授がフェローとなっているコレギウムラマツィーニから、6月24日に別紙のとおり、公表されます。
石綿は、科学的にがんを起こすことが証明されており、世界保健機関(WHO)傘下の国際がん研究機関によっても確実なヒト発がん物質であることが認定されています。
日本では、2005年6月29日に兵庫県尼崎市の大手機械メーカー・クボタの旧工場の周辺住民にアスベスト疾患が発生しているとの報道を契機として、社会的なアスベスト健康被害が問題視された(クボタショック)ことから、その後、日本での石綿の使用が全面禁止されました。来る6月29日はその十周年となります。
石綿の国際的な研究の第一人者でもある本学の高橋 謙教授は、日本に6人いるコレギウムラマツィーニのフェローの一人として、「世界的に石綿関連疾患を減らすために新たな石綿の使用禁止と残存石綿の曝露防止」などを提案するものです。
※コレギウムラマツィーニは、産業医学・環境医学の重要課題を検討し、疾病予防と健康増進に寄与することを目指す国際的な学術団体です。構成員は、世界の名だたる臨床医・科学者180名となっています。
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