ESMOが最も有効な抗がん医療評価ツールのESMO-MCBSを公表

欧州臨床腫瘍学会 (ESMO) 2015年06月01日 14時16分
From 共同通信PRワイヤー

ESMOが最も有効な抗がん医療評価ツールのESMO-MCBSを公表

AsiaNet 60694 (0716)

【ルガノ(スイス)2015年6月1日PRN=共同通信JBN】欧州臨床腫瘍学会(European Society for Medical Oncology、ESMO)は1日、腫瘍臨床医が患者に対する最も有効な抗がん医療を評価する支援ツールとなるESMO Magnitude of Clinical Benefit Scale(ESMO-MCBS)(リンク )を発表した。

 Photo: リンク

ESMO-MCBSは医薬品の臨床上有意な恩恵を分類する合理的、構造的、一貫性のあるアプローチを提供する。

イスラエルのシャーレ・ツェデック総合病院医療腫瘍科ネーサン・チェルニー氏は「すべて新しい治療法の価値は、その経費に対する臨床上の恩恵の程度によって決まる。今日まで、その大きさを評価する標準的ツールは存在しなかった」と語った。

ESMOのロルフ・スターヘル会長は「国際組織は広く腫瘍コミュニティーへの関心を示しているので、われわれは欧州医薬品庁が承認済みなのに、患者には処方されなかったり、安価で提供されていなかったりするいくつかの抗がん剤が存在していることを懸念している。ESMO-MCBSによってわれわれは、大きな臨床上の恩恵のある医薬品の存在を知らしめることを目指しており、患者が速やかにアクセスできるよう欧州全体で支持されるべきである」と語った。

ESMO-MCBSは日常の臨床状況において、臨床上のガイドラインを開発および/または改善する公共政策決定など、一連の状況の中で利用することができる。

ESMO-MCBSタスクフォースの共同議長であるフローニンゲン大学(オランダ)医療センター医療腫瘍学科のエリザベートG.E.ドフリース氏は「臨床研究から得られる臨床上の恩恵、結論、推奨などの程度を評価する標準的アプローチがなければ、しばしばホットな論争になってしまう」と語った。

同氏は「スケールの適用は、臨床上の恩恵に関する意見が変わってしまう可能性を減らすことになる」と語った。

ルーマニアのクルジュ・ナポカにあるIon Chiricutaがん研究所デイホスピタル部長でESMO理事会メンバー、ESMO発展途上国委員会議長、ESMO European Consortium Study on the Availability of Anti-Neoplastic Medicines(リンク )の共同プロジェクトリーダーであるアレクサンドル・エニウ氏は「腫瘍学の全側面を統合するESMOの現行の作業の一環として、われわれは既存の現行医療の可用性と手ごろな価格に関する最も有効な新しい医療に加えてスナップショット的知覚調査を示すスケールは、がんの治療をさらに進化させるよう支援する腫瘍コミュニティーに有用な知識を与えると信じている」と語った。

Kings Health Partners Integrated Cancer Centre、キングス・カレッジ・ロンドン(King's College London)、Institute of Cancer Policyのリチャード・サリバン氏は「ESMO-MCBSはがん治療にける重要な公共政策問題の価値に向けた重要な第1歩であり、限られた公共および個人のリソースを費用対効果のある安価の方法でがん治療に提供するのに適した利用の仕方を組み立てることを支援する」と語った。

ESMO発表内容全文の閲覧は以下を参照。
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▽ESMOについて
欧州臨床腫瘍学会(ESMO)は代表的な欧州専門家組織であり、がん患者の医療を進めるため、内科的腫瘍学を進化させることにコミットしている。リンク

▽メディア問い合わせ先
ESMO Press Office
media@esmo.org
+41-91-973-19-07

ソース:European Society for Medical Oncology (ESMO)

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