Silicon Valley Comes to Oxford 未来の職場で人間が機械に勝つ方法を討議

Said Business School 2015年05月14日 17時49分
From 共同通信PRワイヤー

Silicon Valley Comes to Oxford 未来の職場で人間が機械に勝つ方法を討議

AsiaNet 60498(0641)

【オックスフォード(英国)2015年5月14日PRN=共同通信JBN】
*コンピューターの普及で多くの職業が存亡のリスクにあるが、技術はまだ感性や創造性、社会技能に取って代わらない

未来の労働者は、認識的作業や手作業のさまざまな分野で人間が行う労働にチャレンジする技術と対抗するため、「もっと人間らしく」なるべきだろう。同時に、われわれの有限の時間と注意力と競い合う無限の機器と無限のデータに押しつぶされないように「生産性」や「労働」の評価方法を再定義する必要がある。第14回Silicon Valley Comes to Oxford(シリコンバレーがオックスフォードに来る、リンク )は2015年5月17-18日に開かれ、未来の職場や雇用に対する拡張人間(ロボット)の影響や課題について話し合う。

オックスフォード大学准教授でオックスフォード・マーティン・プログラム=共同ディレクターのマイケル・オズボーン氏(リンク )は、「Technology at Work: The Future of Employment(作業の技術、雇用の未来)」についてプレゼンテーションし、以下のように語る。「コンピューターは当初、明確なルールに基づく作業などルーティンワークを実行するために利用された。しかしビッグデータの出現で、マシンラーニングのアルゴリズムは、法律文書の作成からトラックの運転まで、ルーティンワーク以外のさまざまな労働も簡単に置き換えるようになった。さらに最先端のロボットは向上した知覚と機敏さを手に入れ、今まで以上に複雑な手作業が可能になった」

オズボーン准教授は、将来のコンピューター化によって最も危険にさらされる仕事や職業を予測した調査と、現在の仕事や職業に取って代わりそうな新しい仕事や新興産業について講演する。准教授によると、リスクが高いのは不正検知、法律検索、健康診断、テレマーケティング、受け付け業務であり、半面、需要が高まりそうなのは風力発電エンジニア、太陽発電設置マネジャー、ナノテクノロジー・エンジニア、専門情報看護師、ズンバ(フィットネス)インストラクター、ビーチボディーのコーチ。

准教授は「コンピューター化の影響を受けにくい作業は、創造性や社会的知識を必要とする。このため、労働者が技術との競争に勝つには、創造的で社会的なスキルを身に付けなければならず、教育と能力開発への対応を再検討せざるを得なくなる」と述べた。

マイクロソフトUK(リンク )の最高ビジョン責任者、デーブ・コプリン氏は「Rise of the Humans: How to Outsmart the Digital Deluge(人間性の向上、デジタル洪水をいかに生き抜くか)」について講演する。同氏は、ルーティンワークのコンピューター化によってわれわれはレジャーや複雑でやりがいのある仕事により多くの時間がさけるはずだったが、その反対のことが起きたと主張する。われわれは「データの洪水」におぼれ、意義ある現実の仕事から遠ざけられた。さらに、われわれは「生産性」や「生産率」にとらわれるあまり「結果ではなく手段で決まる世界では、スマートに働くことが選択できず、可能な選択肢はより一生懸命働くことだけである」という。

Evernoteのフィル・リビン最高経営責任者(CEO)(リンク )は異なる意見のようだ。同氏は、企業が心掛けなければならないのは、生産性と効率の向上やデジタル化労働力の増強につながるツールや技術に遅れないことであると考える。CEOは新興企業であれ大組織であれ、増幅知能(A.I.)技術がいかに従業員にデジタル世界の中に居場所を見つけ、つながりを感じさせるかを話すことになる。

オズボーン准教授のほかに、オックスフォード大学人間性の未来研究所のニック・ボストロム教授(リンク )は、人間性の技術的進歩が意味することと、懸念すべきことについて提言する。教授が2014年に著した「Superintelligence(スーパーインテリジェンス)」は、マシンのインテリジェンスが人間のインテリジェンスを超える時代にどう備えるかを考察した。しかしマシンのインテリジェンスは人間の知覚の深さとその幅を獲得したり、効果的な説得や交渉、安らぎ、ケアに必要な微細な社会的シグナルに応答したりできるだろうか。

(編集者注)

1. Silicon Valley Comes to Oxfordについて
14年目を迎えたSilicon Valley Comes to Oxfordは世界の2つの頭脳センターを橋渡しし、活発で迅速な方法で上級特別クラス、パネル討論、全体会議、ネットワーキング・イベントなどを織り交ぜ、イノベーションと起業家現象における大問題と将来の方向性を探る。オックスフォード大学サイード・ビジネススクールが立ち上げた欧州でも屈指の起業家フォーラムは、シリコンバレーなどから企業幹部や有識者をオックスフォードに招き、オックスフォード大学の学部や調査・学生メンバーと英国の起業家エコシステムとの交流を図る。

Silicon Valley comes to Oxford 2015は、シリコンバレーなどからそうそうたるVIPの顔ぶれがそろう。成功した起業家や新興企業の創設者、ベンチャーキャピタリスト、資金提供者、理論家、ロビイストらが参加する。幅広い技術やトレンドが考察され、将来の方向性を見極める機会となる。

2.サイード・ビジネススクール起業家センターについて
リンク

3.サイード・ビジネススクールについて
オックスフォード大学サイード・ビジネススクールは新旧の最高のものを一体化している。活気ある革新的なビジネススクールでありながら、800年の歴史を誇る世界の一流大学に深く根付いている。国際的な影響を与えるプログラムと構想を創り出し、ビジネスキャリアでの成功のために人々を教育し、コミュニティーとして世界規模の問題に取り組み、個人、組織、商慣行、社会を変える最先端のプログラムと画期的な研究を提供している。世界トップクラスの大学に根差し、世界規模の問題に取り組む世界一流のビジネス・スクール・コミュニティーを目指している。

出席の申し込みと詳しい情報は以下のプレスオフィスまで。

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ソース:Said Business School

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