メディアテックがHelio X20を公開 Tri-Cluster CPUアーキテクチャー内蔵の世界初モバイルSoC

メディアテック 2015年05月13日 14時32分
From 共同通信PRワイヤー

メディアテックがHelio X20を公開 Tri-Cluster CPUアーキテクチャー内蔵の世界初モバイルSoC

AsiaNet 60481 (0634)

【新竹(台湾)2015年5月12日PRN=共同通信JBN】
*革新的な3クラスター・アーキテクチャーは、次世代のモバイル機器に向けた新たな性能・電力効率のベンチマークを設定、消費電力を最大30%削減

メディアテック(MediaTek)は12日、Tri-Cluster(TM)アーキテクチャーと10のプロセッシングコア(10コア)を内蔵する世界初のモバイル・プロセッサーを発表した。Helio X20はメディアテックのミッションを受け継ぎ、比類のない電力効率を伴う業界トップのコンピューティング性能を提供する。Helio X20は、メディアテックのWorldMode Category 6 LTEモデムと、キャリアアグリゲーションおよび最新のCorePilot(R)3.0先進スケジューリング・アルゴリズムとが一体化されており、モバイル・プロセッサー業界に革命をもたらすとともに、フラグシップのモバイル機器に対する世界的な需要に応える。Helio X20は今年末までには消費者製品として発売される予定。

現在のモバイル機器は、これまで以上に幅広いタスクを実行することが求められている。ゲームは持続的な高性能を必要とし、高度な画像化や録画は瞬発的なプロセッサー能力を必要とするが、これは重負荷タスクとなる。これらには、インターネット閲覧やオーディオなど比較的軽い負荷タスクも伴っている。バッテリー寿命はあらゆるタイプのユーザーにとって最も重要なものである。しかし、既存のモバイルプロセッシング・アーキテクチャーは、幅広い使用ケースに効果的に対処していない。現在、最高級スマートフォンはデュアル・クラスター構造を使用し、一方では最小の消費電力の範囲に抑え、さまざまなコンフィギュレーションにおいてはコンピューティング粒度を限定している。

メディアテックのHelio X20に内蔵されたTri-Cluster CPUアーキテクチャーは3つのプロセッサー・クラスターを提供し、それぞれがさまざまなタイプのワークロードを効果的に処理する設計となっている。Tri-Cluster CPUは、2つのARM Cortex-A72コア(最高性能のために2.5GHzで動作)からなる1つのクラスターと、4つのARM Cortex-A53コア(1つは中程度の負荷のために2.0GHzで動作、1つは軽い負荷のために1.4GHzで動作)からなる2つのクラスターで構成されている。ギアを車に負荷するように、コアを3つのクラスターで動作させることで、最適な性能とバッテリー寿命延長のために効果的なタスク配分が可能となる。

Tri-Cluster CPUアーキテクチャーは、メディアテックの最新CorePilot 3.0異種コンピューティング・スケジューリング・アルゴリズムによって実現した。CorePilot 3.0はSoC上にあるすべてのCPUおよびGPUのタスクをスケジューリングするとともに、電力と熱効果を管理して発熱を抑えて最高性能を発揮する。CorePilot 3.0は従来のデュアルクラスター・アーキテクチャーと比較して、最大30%の消費電力を節約する。

メディアテックのジェフリー・ジュー上級副社長は「モバイルCPUアーキテクチャーとマルチメディア・イノベーションでリードすることによって、メディアテックは今後も電力効率とピークパフォーマンスの限界を押し広げていく。われわれは、デバイスメーカーがカメラ、ディスプレー、オーディオをはじめとする消費者製品の機能の基準を引き上げることを大変うれしく思う。メディアテックは創業以来、革新的なマルチメディア機能を当社のプラットフォームに追加し、最先端技術をあらゆる人々に利用してもらうという当社戦略の一環として全体のコンピューティングおよびマルチメディア体験を強化してきた」と語った。

メディアテックのHelio X20は他製品の追随を許さないさまざまな機能を誇り、デバイスのディスプレー性能を最大限に引き出し、消費者のマルチメディア体験を強化する設計となっている。高度な機能は以下の通り。

*複合的な被写界深度の映像撮影において、早い連続撮影体験を可能にする3D深度エンジンを内蔵するデュアルメーン・カメラ

*過酷な条件下でこれまで達成できなかったディテール、カラー精度、シャープネスの高品質写真を提供するマルチスケール・ノイズ除去エンジン

*現在の60Hzリフレッシュレートのバリアーを突破し、鮮明で応答性のよいブラウジングと妥協のない動画閲覧を提供する120Hzモバイル・ディスプレー

*MP3再生やボイスアクティベーションなど常にオン状態のさまざまなアプリケーションをサポートする低消費電力の集積化されたセンサープロセッサーARM Cortex-M4。センサーハブは独立した低電力消費の領域で動作し、バッテリー効率向上のタスクを補助する

メディアテックのHelio X20は2015年第3四半期にサンプルが公開され、今年末までには消費製品が入手可能になる予定。Helio X20に関する詳細はウェブサイトリンク を参照。

▽メディアテック社(MediaTek Inc.)について
メディアテックは、ファブレス半導体企業の先駆者であり、ワイヤレス・コミュニケーションおよびコネクティビティー、HDTV、DVD、ブルーレイ向けSoC業界における市場のリーダーである。メディアテックはLTEおよび当社のCorePilot(R)技術によって世界初のTrue 8core(TM)スマートフォン・プラットフォームを開発し、マルチコア・モバイル・プロセッサーの能力を全面的に引き出した。また、MediaTek Labsを通じて、デバイス製造、アプリケーション開発、同社提供製品に関連するサービスをサポートする世界規模のエコシステムを提供している。選ばれた人ではなく一般向けのテクノロジーを活用することで、あらゆる人がEveryday Genius(R)になれる。メディアテック(TSE:2454)は台湾に本拠を構え、世界各国にオフィスを持っている。詳細はwww.mediatek.comを参照。

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No. 1, Dusing 1st Rd., Hsinchu Science Park, Hsinchu City 30078, Taiwan

ソース:MediaTek Inc.

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