UAEがアラブ初の火星探査計画を発表
AsiaNet 60406(0603)
【ドバイ(アラブ首長国連邦)2015年5月7日JBN共同通信】アラブ初の火星探査計画とその科学的目標が初めて明らかにされた。「Hope(希望)」と名づけられた「Emirates Mars Mission(首長国火星探査)」計画は、人類初の“赤い惑星”大気の統合モデルを生み出す。
マルチメディア・ニュースリリースは以下を参照。
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無人探査機は2020年、各ミッションの科学実績を補足し、人類の知識のギャップを埋めるよう考案された任務を掲げて地球を飛び立つ。その特異な軌道と装備は、火星の気候ダイナミクスに関する斬新なデータタイプをつくり、世界の科学界と共有される。
Sheikh Mohammed bin Rashid Al Maktoum副大統領兼首相(ドバイ首長)は「Emirates Mars Missionは人類の知識に大きく寄与する。アラブ文明の一里塚であり、未来世代のための真の投資である。この探査は、よりよき未来を希求する若いアラブ人数百万人の希望を象徴するものだ」と語った。
このデータによって科学者は初めて、火星大気の本物の全体モデルを構築することが可能になる。このようなモデルは、世界の火星科学界が赤い惑星の謎をさらに解き明かす役に立つだろう。液状水が地表にとどまるには薄くなりすぎるほど大気が宇宙に拡散してきた理由などである。
気候モデルは、火星に関する人類の知識を深めるほか、科学者が数百万年にわたる地球の大気の変化を理解する一助になる。そのデータは、研究者が銀河系で新発見された多数の惑星の大気を評価し、生命維持可能な大気がある惑星を特定する役にも立つ。
赤い惑星を巡る探査は少なくとも2023年まで継続され、場合によって2025年まで延長される。それは1000 GB以上のデータを送り返し、アラブ首長国連邦(UAE)の研究チームが分析、多数の宇宙専門家のために200を超える世界の研究所にも自由に共有される。
Emirates Mars Missionは地球に大きな伝説を置いていく。このミッションが100%首長国チームによって計画・運営されるためである。かくして、それはアラブの科学者、エンジニア新世代の触媒、成長する科学・宇宙部門のアンカープロジェクトの役を果たすよう工夫されている。
Mohammed副大統領は、アラブ世界における提案募集を経て、探査が「Hope」と呼ばれることになったと発表した。
ソース:Ministry of Cabinet Affairs - Prime Minister’s Office
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