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顧みられない熱帯病への現在の関心度は96%と高く、理由として「昨年のエボラ、デング熱の話題」があげられました

特定非営利活動法人DNDi Japan 2015年04月23日 14時13分
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DNDi Japan(理事長:山田陽城)は、日本薬学会第135年会において初の試みとなるシンポジウム「日本発 顧みられない熱帯病治療薬開発への挑戦」(オーガナイザー:北 潔‐東京大学大学院 医学系研究科、山田陽城‐東京薬科大学 薬学部/特定非営利活動法人DNDi Japanにより3月26日開催)の参加者アンケート結果を発表しました。約150名の参加者は企業、大学、各種研究機関、医療機関、政府機関など多岐にわたりました。

<顧みられない熱帯病への現在の関心度は96%>
約80名によるアンケート回答結果から、「顧みられない熱帯病を以前から知っていましたか?」の質問に「知っていた」60%、「知らなかった」40%でしたが、「顧みられない熱帯病への現在の関心度は?」ほぼ全員に近い96%が興味あり(48%非常に興味あり、48%が少し興味あり)と回答し、関心の高さがうかがえました。                      

<88%が以前と比較して顧みられない熱帯病への関心度を増す>
「以前と比較して関心の度合いは増しましたか?」の質問に、88%が「増した」と回答しました。その理由として(複数回答可)「昨年のエボラ、デング熱の話題から」(42人)、「グローバルヘルス向上への貢献から」(20人)、「官民パートナーシップGHIT Fund(グローバルヘルス技術振興基金)の設立から」(8人)となりました。

<顧みられない熱帯病への低い理解度>
また、顧みられない熱帯病とはWHOが指定した17の疾病注1であることを知っていた人はわずか25%、さらに、2012年採択の「顧みられない熱帯病に関するロンドン宣言」注2を知っていた人は38%でした。顧みられない熱帯病に関する具体的な理解度がまだまだ不足していることが感じられました。

<「シンポジウムで一番印象に残ったこと(自由回答)」から代表的な意見を抜粋紹介>
★ひとつの治療を実施するために、多くの企業や団体が関わって、その連携が非常に大事という点★グローバルヘルス向上のため営利を超えた連携がなされていることに感銘した★日本としての貢献が求められていると感じた。熱帯病の制圧が完了することを望む★顧みられない熱帯病の種類の説明と疾病がよくわかった。スライドで疾病に罹った人たちの姿を見て、治療がいかに大切かよくわかった★企業が産官とコンソーシアムを形成して最新の科学技術で本気に顧みられない熱帯病に取り組んでいる点★日本薬学会のような大規模な学会において、顧みられない熱帯病への理解を増進させることは大変重要である★発展途上国の感染症がローカル病ではなくグローバルに感染する可能性が大きくなっている(エボラ、デング)。先進国が技術、学術、資金を途上国の健康福祉に貢献することが結果として「情けは人の為ならず」となるのではないかと強く感じた。

注1:WHOが顧みられない熱帯病と指定した17の疾病とは
リンパ系フィラリア症(象皮病)、シャーガス病、リーシュマニア症、ギニア虫感染症、アフリカ睡眠病、失明に至るトラコーマ、ハンセン病、住血吸虫症、オンコセルカ症(河川盲目症)、土壌伝播寄生虫症(腸内寄生虫)、ブルーリ潰瘍、デング熱、嚢尾虫症、狂犬病、包虫症、食物媒介吸虫類感染症、風土性トレポネーマ症

注2:2012年採択の「顧みられない熱帯病に関するロンドン宣言」とは
2008年第34回主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)において顧みられない熱帯病に感染した人々に支援を届ける宣言がなされ、2012年1月30日、世界の製薬会社、WHO、各国政府、世界銀行などが集まって、顧みられない熱帯病の10の疾病を2020年までに撲滅・抑制するために寄付や研究などで協力する「顧みられない熱帯病に関するロンドン宣言」が採択されました。以上

参考

2015年3月26日開催の日本薬学会135年会一般シンポジウム:
「日本発 顧みられない熱帯病治療薬開発への挑戦」プログラム内容

◎オーガナイザー挨拶・趣旨説明
山田 陽城 (東京薬科大学 薬学部 / 特定非営利活動法人DNDi Japan)
◎世界の顧みられない熱帯病の現状と対策
一盛 和世 (元WHOジュネーブ本部、現長崎大学 熱帯医学研究所)
◎顧みられない熱帯病治療薬開発研究の最新の動向」
北 潔 (東京大学大学院 医学系研究科)
◎DNDiによる顧みられない治療薬開発のための国際パートナーシップ
山田 陽城 (東京薬科大学 薬学部 / 特定非営利活動法人DNDi Japan)
◎顧みられない熱帯病治療薬の開発と提供:製薬企業としての取り組み
浅田 誠 (エーザイ株式会社)
◎顧みられない熱帯病創薬研究コンソーシアムの活動
生田目 一寿 (アステラス製薬株式会社)
◎グローバルヘルス技術振興基金による産官学パートナーシップ
日下 英司 (厚生労働省 大臣官房国際課)
◎総括
北 潔 (東京大学大学院 医学系研究科)

【DNDi (Drugs for Neglected Diseases initiative:顧みられない病気の新薬開発イニシャティブ)について】
1990年代後半、発展途上国の現場で医療活動に従事していた国境なき医師団のチームは、顧みられない病気に苦しむ患者を治療できないことに苛立ちを募らせていました。患者の治療に使用する医薬品の効果がなかったり、強い副作用があったり、あるいは製造中止になって使用ができないなどの問題があったためです。そこで、国境なき医師団は、1999年に受賞したノーベル平和賞の賞金の一部を、患者のニーズを重視して、顧みられない病気に対する治療薬の研究開発(R&D)に取り組むための革新的な組織の設立に充てることに決定し、スイス・ジュネーブに本部を置く非営利財団として2003年7月に正式に発足しました。DNDiはヨーロッパを中心とした多くの政府機関および私設財団から資金援助を受けて活動しています。2013年度からは日本政府も参画する公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)による資金援助も受けています。また、WHOの熱帯病医学特別研究訓練プログラム(WHO-TDR)が常任オブザーバーとして参加しています。www.dndi.org/
【DNDi Japanについて】
DNDi Japanは、2003年に日本の活動を開始し、2009年に特定非営利活動法人として東京都の認証を受けました。顧みられない熱帯病(NTDs)に苦しむ途上国の人々を援助するために日本の窓口として、DNDi本部のプロジェクトを支援し日本国内外の協力先と協働して、NTDsの治療薬開発、それに関連する能力開発、ならびに啓発活動など、発展途上国の人々の保健医療、福利厚生に貢献することを目的とした活動を行っています。www.dndijapan.org/

お問合せ:広報担当 松本眞理(mmatsumoto@dndi.org/ TEL03-4550-1195)

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