生え変わり期の子どものお口の中は、高さも大きさも違う乳歯と永久歯が混在し、磨きにくい状態です。そんな時期の上手な歯の磨き方を、歯科医の高柳篤史先生に教えていただきました。
■口の横から歯ブラシを入れる
乳歯の奥に生えてくる六歳臼歯は、生え始めてからしばらくは、手前の乳歯よりも背が低いため、上から「タテに」ハブラシを当てても毛先が届きません。そんなときはハブラシを口の「横」から入れ、かみ合わせ部分に毛先をあてて前後に動かしましょう。このとき口は大きく開けず、「い」の口の形にするのがコツです。
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■まずは奥歯から磨く
当たり前のことですが、最初に磨く歯にたくさんハミガキがつきます。磨いているうちに唾液などで薄くなっていきますので、ハミガキ成分が濃いはじめのうちに、むし歯になりやすい奥歯から磨きましょう。
【歯を磨く順番】
磨く順番を決めて、全体の磨き残しがないように磨くとよいでしょう。
ポイント
ハブラシの毛先を歯にしっかりと当てて、小さく動かしましょう。ハミガキを、むし歯になりやすい歯の溝や歯と歯の間に届けるように磨くのがコツです。
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■鏡でチェックする
鏡を見ながら、1本ずつ丁寧に磨くことが大切です。毎回時間をかけるのが大変であれば、夜など時間があるときに「丁寧に」磨く習慣をつけるとよいでしょう。歯磨き後は、磨き残しがないかどうか親が一緒に鏡を見て確認してあげましょう。
■ハミガキを選ぶ
歯のすき間などは、ハブラシが届きにくく、歯垢を完全に落とすことはできません。やがてその歯垢は、むし歯や歯肉炎のもとになってしまいます。ハブラシが届きにくい、小さなすき間の汚れを取りやすくする顆粒入りのハミガキもあります。とくにまだハブラシを握る力が弱く、すみずみまで上手に磨けない子どもは、ハブラシをていねいに小刻みに動かすなど、ハブラシの毛先が歯の溝にしっかりと届くように磨きましょう。
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監修:高柳篤史先生
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