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「ヤコブの骨棺」は本物か、最新の地球化学的比較分析で可能性高まる

Associated Producers 2015年04月15日 17時00分
From 共同通信PRワイヤー

「ヤコブの骨棺」は本物か、最新の地球化学的比較分析で可能性高まる

AsiaNet 60165(0498)

【エルサレム(イスラエル)2015年4月15日PRN=共同通信JBN】
*Associated Producersによると、「ヤコブの骨棺(James ossuary)」は新約聖書に出てくる人物の名前の断片が含まれており、イスラエルの墓地から運び出された可能性が高いことが地球化学的比較分析によって分かった

*物議をかもした2007年制作のドキュメンタリー番組「キリストの棺(原題:The Lost Tomb of Jesus)」の製作者はドキュメンタリーの内容が本物であったことが証明された、と主張

イスラエルの地学者は最近まとめた研究で、エルサレム近郊にある古代の墓地がナザレのイエスとその家族の埋葬地であった可能性を大きく高める結論を出した。研究をまとめたのはアリエ・シムロン博士。「ヤコブ、ヨセフの子、イエスの弟」と記された骨棺の化学的な「指紋」が、エルサレム郊外のタルピオトにある何の変哲も無いアパート群とバラ園の間にある古代墓地遺跡のそれと一致した。埋葬場所は1980年代の建設作業中に数多くの骨棺が出土し、一部に新約聖書に出てくるイエスの一族の名前が刻まれていた。

タルピオト墓地に残された名前(「イエス、ヨセフの子」「マリア」「マリアメーネ」「ヨセ」など)は西暦1世紀のエルサレムではよくある名前だったが、イエスと関係した名前が集まった形で一カ所で見つかったことは統計学的に説得力があり、イエスの生涯を示す考古学的な証拠となれる。他の名前が新約聖書に出てくる家族と関係する名前が今後タルピオトで見つかれば、それは一種の統計的な雪だるま現象となり、ナザレのイエスの墓所が見つかったことがほぼ確実となる。

シムロン博士はニューヨーク・タイムズ紙に「自分は本当に力強い、事実上反論できない証拠を見つけた、と思う。ヤコブの骨棺はずっとタルピオト墓地にあった」と語る。

イスラエル地質調査所に25年間所属しているベテランの地学者である博士は、紀元363年に起きた地震がタルピオト墓地をレンジナの土壌と泥の懸濁液によって満たし、その空間が「長い間化学的に凍結」されたままになっていたと考えている。博士は、この物質が1652年後になって比較分析に利用可能となった固有の地球化学的「指紋」を埋め込んだと語った。シムロン博士は、イスラエル考古学庁が提供し、タルピオトを含むエルサレム周辺の墓地15カ所から集められた骨棺の削りくずと泥のサンプル約100件を比較分析した。(1世紀ごろのエルサレムでは豊かな家族の一部はこの世を去った家族の骨を保存し、エルサレム周辺で取れる柔らかい石灰岩で墓を作った)。

先月、シムロン博士はヤコブの骨棺の所有者オーデッド・ゴラン氏の許しを得て実物にアクセスし、自身の7年に及ぶ研究を最終的に締めくくった。博士の発見は特筆されるものである。サンプル100件のうち、タルピオト墓地から採取したサンプル9件とヤコブの骨棺は地球化学的の分析結果が一致し、それにはマグネシウム、シリコン、鉄が含まれていた。タルピオトからわずか60メートルしか離れていない場所で採取したサンプルは明白に異なった分析結果となった。

博士の発見は2006年にジャーナリストのシムチャ・ジャコボビッチ氏と著名な映画製作者ジェームズ・キャメロン氏が行ったヤコブの骨棺の緑青についての地球化学的調査の結果を確認する結果になった。この調査はキャメロン氏が2007年に制作したドキュメンタリー「キリストの棺」に盛り込まれた。番組は骨棺に残された名前と学者やゴスペルなどを証拠として製作され、イスラエル当局者の監視下でタルピオト墓地がイエスとその家族が埋葬されている場所だと結論付けた。

美術品収集家のゴラン氏は2002年、骨棺の由来と真贋をめぐる論議に火をつけ、骨棺は世間から注目を浴びた。2004年には名前の後半部分にある「イエスの弟」を偽造した容疑で逮捕、起訴された。数年におよぶ裁判は2012年にエルサレムの地裁判事がゴラン氏に無罪を言い渡し、骨棺もゴラン氏の手に戻った。古代緑青研究の大家、ウォルフガング?クルムバイン教授は骨棺の書き込みを含めて全体が本物であると証言した。しかしゴラン氏がどこから入手したかについては明らかにされていない。シムロン博士の研究が正しいとすれば、骨棺はタルピオト墓地から、最近の歴史か古代のある時に運び出され、究極的にゴラン氏の個人コレクションになったことになる。

専門家は、タルピオト墓地に新約聖書の名前がまとまって見つかるのは偶然にしては起こり得ない、と話している。2007年、古代エルサレムで名前が一致する場合の確率を幅広く研究したカナダ・トロント大学のアンドレ・フォイヤーバージャー教授は、個人の名前がよくある場合であっても、名前がまとまった形で見つかる確立はナザレのイエスの家族を表していければ、ほとんどありえないと指摘した。ドキュメンタリー番組は、ナザレのイエスの墓でない確立は1対600になると結論付けた。言い換えれば、これは99%以上の確率で、新約聖書のイエスの墓であることを示している。ヤコブの骨棺と新約聖書のイエスの墓とを結び付ける今回の新たな科学的な発見によって、ナザレのイエスの墓である確率は天文学的な高さになる。

ジャコボビッチ氏はヤコブの骨棺がタルピオト墓地から運び出されたことが確認された、として「証拠は無視することはもうできない。考古学、碑文研究、統計学、そして今度は確固たる化学的な証拠。それぞれが同じストーリーを語っている。ほぼ間違いなく、これは考古学の発掘として時代を超えた最も重要な発見である」と述べている。

▽問い合わせ先
Nicole Austin
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ソース:Associated Producers

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