ウインドリバーが、Linuxの拡張ソリューションで、インテリジェントでセキュアなコネクテッドデバイスのIoT開発を牽引

ニュースハイライト
・ウインドリバーのオープンソースソリューションは、開発者が迅速にIoTの課題に対応し、多様なマーケットにおいて重要となるニーズを満たせるよう支援します。
・Wind River Linuxプロファイルは、Yocto Project 1.7の最新リリースに対応し、カーネルとツールチェーンが更新され、従来以上の柔軟性とスケーラビリティを実現します。
・最新のWind River Linuxソリューションは、Embedded Linux Conference(3月23~25日開催)に出展されます。

2015年3月23日、EMBEDDED LINUX CONFERENCE(カリフォルニア州サンノゼ)- ネットワーク対応インテリジェント システム向けソフトウェアを提供する世界的なリーダー、ウインドリバーは、「Wind River Open Virtualization」(*1)、「Security Profile for Wind River Linux」(*2)、Carrier Grade Profile for Wind River Linux」(*3)を強化しました。これらのプロファイルは、モノのインターネット(IoT)の力を利用する、安全かつセキュアで、信頼性に優れたインテリジェントシステムを開発するための主要機能を開発者に提供します。

Open Virtualization、Security ProfileとCarrier Grade Profileは、Yocto Project 1.7の最新リリースに対応し、Linuxカーネル、ツールチェーン、ユーザ空間が更新されました。これらのソフトウェアプロファイルは、Wind River Linux(*4)に高い価値を付加するアドオンで、検証ツール、ドキュメント作成、ハードウェアサポートとシームレスに統合されています。

IoTでは、接続環境が整い、持続的な接続が実現していなければ、インテリジェンスやアクションにつながるインサイトを安定して得ることはできません。しかし、常に接続していることで、セキュリティ脅威を受けやすくなります。また、デバイスが適切に保護されていないと、常時接続自体ができなくなる危険性があります。

ウインドリバーバイスプレジデント兼オペレーティングシステム担当ジェネラルマネージャー、ディニア・ダスツールは次のように述べています。「セキュリティやコネクティビティをめぐる課題は、IoTの成長とともに複雑化しています。開発者は、厳しい開発日程や予算の中で、よりレベルの高いセキュリティやパフォーマンスが求められるプロジェクトに直面しています。ウインドリバーのLinuxプロファイルは、セキュアなネットワーク対応インテリジェントデバイスに対するこういった要求に対処するうえで、お客様の開発作業を加速し、幅広い市場の多様なIoTニーズに応えることができます。大規模IoTシステムの導入で生じる課題に加えて、企業はまたLinuxカーネルとそのパッケージを繰り返しアップデートした後、長期間にわたりデプロイした多数のデバイスを維持することの難しさに直面しています。ウインドリバーは、アップデートや新たな脆弱性に対するセキュリティパッチを含む、長期のライフサイクルにわたるサポートを提供します。」

OS用Protection Profileと評価保証レベル(EAL)のコモンクライテリア(Common Criteria:CC)認定に対応したSecurity Profile は、開発者向けに、IoTの成長がもたらす将来の脅威を防ぐことをサポートするセキュリティ機能を提供します。ネットワーク、インダストリアル、オートモーティブといった業界で、高いレベルのセキュリティとコネクティビティ要件を満たした製品の評価、認定のために類似のCC要件への適合が求められるケースが増えており、開発者は新たな課題に直面しています。このようなニーズを満たすには、コストも時間もかかり、プロジェクトのコストやリスクの増大を招くおそれがあります。お客様はウインドリバーが提供する、メンテナンス体制とセキュリティ監視が整った、商用組込みLinuxディストリビューションを利用することで、リスクを軽減できます。セキュリティ強化されたカーネル、セキュアなユーザ空間、セキュアなブートプロセスなどの機能が標準搭載されています。

仮想化は、IT、ネットワーク、通信業界を変える革新的なテクノロジです。同時に、航空宇宙・防衛からメディカル、オートモーティブなど他の多くの業界でも、システムの統合、設備投資/運用コストの削減、IoTのビジネスチャンスに対応する新しいクラウドサービスの提供を可能にします。Open Virtualizationは、オープンソースKVM(Kernel-based Virtual Machine)テクノロジと実績のある商用Wind River Linuxディストリビューションを組み合わせることで、ネイティブに近いハードウェアパフォーマンスを実現します。専用のOSやハードウェア上で稼働する多数のアプリケーションや機能を、1つのインテリジェントシステムに統合することが可能で、拡張性の高いシステムをより低コストで実現できます。

IoT時代でネットにつながるデバイスが増加するにつれ、デバイスにはパフォーマンスを高め、ダウンタイムをゼロにすることが求められるようになります。エネルギーやメディカル用途の重要インフラなど、アプリケーションによっては、ネットワークのダウンが許されないだけでなく、キャリアグレードの信頼性が必須です。このような仕様を実現するための厳しい要件を、Linux FoundationはキャリアグレードLinux(CGL)仕様で定めています。Carrier Grade Profileは、Linux FoundationのCGL 5.0仕様の登録要件を満たす製品です。このターンキーソリューションにより、強力かつ柔軟で、応答性に優れ、安定したセキュアなプラットフォームの構築に不可欠なすべてのテクノロジを提供できます。

Wind River Linuxは、オープンソーステクノロジーならではの柔軟性とイノベーションに、デバイスのライフサイクルを通したメンテナンスに必要な長期の商用サポートを組み合わせて提供します。生産コストとメンテナンスコストを大幅に削減できるほか、自社開発した場合の社内作業と比較して、ビルドサイクルを30%以上短縮できます。自社開発の組込みLinuxプロジェクトを構築する費用を見積もって、Wind River Linux使用時のコスト削減効果と比較するには、こちらの「総所有コスト(TCO)」計算機をご覧ください。
リンク (英語)

セキュリティとコネクティビティに加え、フレキシビリティと拡張性は、 IoTのインフラストラクチャに不可欠です。 Yocto Projectはチームがあらゆる規模、業界、アーキテクチャのIoTのさまざまなデバイス間で一つの共通ランタイムを拡張できるようにする技術的なフレキシビリティを提供し、より高い効率とコスト削減のために同じ技術インフラを活用できるようにします。オープンソースの開発基盤であるYocto Projectで開発されたWind River Linuxは、アップストリームコンポネントとして最新のLinuxカーネルを使用しており、お客様がオープンソースコミュニティの最新技術を利用できるように商用サポートを提供しています。Yocto Projectおよび他のオープンソースプロジェクトで、多数のメンテナーやテクニカルリードの主要ポストを占めるウインドリバーは、オープンソースコミュニティを積極的に先導しています。ウインドリバーの貢献については、こちらをご覧ください。
リンク (英語)

Wind River Linuxおよび各ソフトウェアプロファイルは、IoTの進展を可能にするWind River Helix(TM)ポートフォリオ製品(*5)の1つです。ウインドリバーのオープンソースソリューションは、サンノゼで開催されるEmbedded Linux Conference 2015のウインドリバーブース9で展示されます。ウインドリバーの詳細な出展内容については、こちらをご覧ください。
リンク (英語)

今回の発表とは別に、ウインドリバーはかねて、Wind River Linuxにアプリケーションとクラウド用データサービスを追加したと発表しました(*6)。クラウドベースのIoTプラットフォームであるWind River Edget Management System (*7)です。

*1: リンク
*2: リンク
*3: リンク
*4: リンク
*5: リンク
(上記リンクは英語となります。)

*6: リンク
*7: リンク
(上記リンクは日本語となります。)

■ウインドリバーについて
ウインドリバーはインテルコーポレーション(NASDAQ:INTC)の完全子会社であり、ネットワーク対応インテリジェント システム向けソフトウェアを提供する世界的なリーディングカンパニーです。ウインドリバーは、1981年からエンベデッドデバイス向けソフトウェアを提供するパイオニアであり、そのテクノロジは20億を超える製品に使用されています。ウインドリバーは、業界でも屈指の包括的な組込みソフトウェアポートフォリオを有しており、ワールドクラスのプロフェッショナルサービスおよびサポートを提供し、さらにこれらは広範なパートナーエコシステムに支えられています。テクノロジと専門性を提供することで、安全、セキュア、そして信頼性に優れたインテリジェント システムの革新とデプロイを支援します。
リンク

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*Wind Riverは、Wind River Systems, Inc. および同社の関連会社の商標または登録商標です。記載されているその他の商標は、各所有者に帰属します。

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