小惑星探査機『はやぶさ』発の電力制御をルームエアコンに適用する技術検証を開始

ダイキン工業株式会社 2015年01月26日 14時00分
From 共同通信PRワイヤー

2015年1月26日

ダイキン工業株式会社

小惑星探査機『はやぶさ』発の電力制御を
ルームエアコンに適用する技術検証を開始

 ダイキン工業株式会社は、このたび、独立行政法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が公開している「小惑星探査機『はやぶさ』発の技術を応用した電力ピークカット制御の技術」を、ルームエアコンへ適用する技術検証を開始します。
 現在、JAXAでは航空宇宙分野における研究開発成果の民間転用を進めています。その一環として、本件に関連する技術的仕様を公開し、多くの企業や団体に採用を促しています。当社は、この技術公開の取り組みに協力し、当社製品に適用するための検証を進めます。
 この技術は、『はやぶさ』が宇宙空間で限られた電力を有効利用するために開発された技術を基に、それぞれの機器が独立して並列にピーク電力を下げる制御法を、家電機器の消費電力ピークカット制御に応用するものです。家庭内の照明、冷蔵庫やエアコンなどの機器に優先順位をつけ、同時に消費電力を制御することができます。
 新興国の経済成長に伴い、世界の電力消費は増大しています。エアコンなどの家電製品も急速に普及しており、電力供給が逼迫する状況が発生しています。この技術は、すでにリモコンなどで使われている赤外線通信の技術を利用し、電力消費を抑えるための制御信号を一斉送信するシンプルなシステムで、高速なデマンドレスポンスの実現が可能です。また、大掛かりな追加投資をせずに短期間で効果を出すことができるため、通信インフラに課題がある新興国においても、使用電力量の低減や電力の安定供給が期待できます。
 なお、この技術を搭載したルームエアコンのテストモデルを、2015年1月28日~30日に東京ビッグサイトで開催される「新電力EXPO」で展示し、デモンストレーションを行います。
 当社は、今後もエネルギー分野における新しい価値を創造し、持続可能な社会に貢献する環境技術の開発を目指していきます。

※『はやぶさ』電力制御応用技術の家電機器への応用に係る通信情報の公開について
JAXA 新事業促進センターホームページ :リンク

■「新電力EXPO」での展示について
1.名称:第1回 新電力EXPO2015
     電力市場の活性化を図ることを目的とした、様々な電力ビジネスの展示会。
     企業、行政、自治体など約200団体が出展予定。
2.日時・会場:2015年1月28日(水)~1月30日(金)(10:00~17:00) 
        東京ビッグサイト 東1ホール
 *1月28日(水)10:30~11:30 展示会場内セミナールームA にて
  「『はやぶさ』発信の電力制御技術と、その応用について」
  独立行政法人 宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 
  宇宙飛翔工学研究系 教授/シニアフェロー 川口 淳一郎氏
  による講演を行います。
3.展示内容:「小惑星探査機『はやぶさ』の技術を応用した電力ピークカット制御技術」を
       適用したルームエアコンのテストモデルを展示し、デモンストレーションを実施。

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