テクトロニクス、USB 3.1の統合コンプライアンス・ソリューションを発表

テクトロニクス 2015年01月21日 11時09分
From Digital PR Platform


報道発表資料
2015年1月21日

テクトロニクス(代表取締役 米山 不器)は、本日、最新のUSB規格に対する設計検証をすばやく実行し、最小のコストで製品をいち早く市場に投入するための、USB 3.1の統合テスト・ソリューションを発表しました。今回の発表は、すでに発表しているUSB 3.1、USB 2.0のテスト機能を強化するものであり、新たに10Gbpsのデータ・レートをサポートするUSB 3.1レシーバ・テスト・ソリューション、USB PD(Power Delivery)テスト・ソリューション、USB Type-Cケーブル・テスト・ソリューションを含んでいます。

データ・レートはますます高速になっており、USBのテストは従来にも増して複雑になっています。USB 3.1のシリコン/製品の設計成功のためにはテストは非常に重要であり、性能要求を満たし、従来のUSB仕様との互換性や他のローコストUSB製品とのスムーズなやりとりを維持する必要があります。さらに、USB 3.1の設計では、128B/132Bの符号化、低ジッタ・バジェット、リピータが必要とされるような大きなロス、より複雑なイコライゼーションなどの新しい要求にも対応する必要があります。テクトロニクスの新しいソリューションは、USB 3.1の複雑なコンプライアンス・テストを軽減し、デバッグ/マージン解析もサポートします。

テクトロニクス、パフォーマンス・オシロスコープ、ジェネラル・マネージャのブライアン・ライク(Brian Reich)は、次のように述べています。「最新のバージョンであるUSB 3.1は、速度とユーザ・エクスペリエンスに優れており、高速なデータ・レートと開発時間の短縮が重要になっています。USB 3.1においてもテクトロニクスはUSBテスト・ソリューションのマーケット・リーダとして、お客様による設計の迅速な検証、特性評価、トラブルシュートを可能にし、市場における競争力を高めるように努めてまいります」

<USB 3.1の自動レシーバ・テスト>
USB 3.1の認証では、レシーバ・テストが必要になりました。データ・レートが高速になったことにより、入力されるビット・ストリームをレシーバが正しく読み取ることが重要になります。テクトロニクスのBERTScope(R)ビットエラー・レート・アナライザの新しいソリューションであるBSAUSB31は、このレシーバ・テストを大幅に簡素化します。エンド・ユーザはUSBを熟知している必要はありません。テスト・パラメータを設定、デバイスを適切なテスト・モードにし、エラーを測定、さらに周波数ごとに結果を表示、テスト結果の印刷/保存するなどの手順はすべて完全に自動実行されるため、時間を短縮し、測定確度を上げることができます。このソリューションは、SJ、RJ、SSC、コンプライアンス・チャンネルの信号減衰など、USB 3.1のストレス信号を出力することができます。

USB 3.1のアーリー・アダプタの一社がASMedia社であり、テスト/計測サポート用にテクトロニクス製品を採用しています。ASMedia社、プロダクト・マーケティング事業部、シニア・バイス・プレジデントのWeber Chuang氏は、次のように述べています。「テクトロニクスの優れた計測器とソフトウェアにより、ASMediaのコントローラ、スイッチ、その他のUSB 3.1 I/O製品は、最小のジッタとクリアなアイ特性による優れた電気特性を確認することができました。また、ホスト・コントローラとの安定したリンクを確認することができ、規格を上回る3mのUSB 3.1ケーブルのカスケード接続でも優れたスループットを確認することができました。当社の設計がいち早く目標を達成できたのも、テクトロニクスの計測器が非常に重要な役割を果たしたからだと考えています」

<USB PD(Power Delivery)のテスト・ソリューション>
ケーブルで伝送するUSB電源のニーズは、USBバッテリ充電能力を超えて大きくなっています。この制限はUSB Power Delivery仕様で規定されており、20Vで最大100W(双方向)となっています。テクトロニクスのパートナー企業であるGranite River Labs社と共に開発した新製品のGRL-USB-PDソフトウェアは、電源供給の仕様の第5章のPHYレイヤ・テストをサポートします。テスト項目には、立上り/立下り時間、トランスミッタ/レシーバのアイ・マスクなどが含まれています。さらに、詳細なデバッグ/解析のためのBMC(Binary Mark Coded)信号のパターン・デコード機能も備えています。
*USB PDではホストからデバイスへの給電に加え、デバイスからホストという逆向きの給電も可能

Granite River Labs社、チーフ技術エンジニアのMike Engbretson氏は、次のように述べています。「最新のUSB電源仕様はUSBエコシステムにおける優れた追加仕様であり、今まで実現できなかったような、興味深い、数多くのUSBアプリケーションがあります。USB Power Deliveryは従来にも増して複雑なため、新しいUSB電源IC、システム設計を効率的にデバッグ、検証するためには、GRL-USB-PDなどのテスト・ソリューションが欠かせません」

<USB Type-Cケーブルのテスト・ソリューション>
USB-IF(USB Implementer’s Forum)は2014年8月、既存のUSBケーブル/コネクタを補完する、対称性があり、リバーシブル接続が可能なUSB Type-Cコネクタを発表しました。USB Type-Cケーブルの新しいMOI(Method Of Implementation)は、当社ウェブ・サイト(リンク)からダウンロードできます。推奨されているテスト機器には、DSA8300型サンプリング・オシロスコープ、80E10B型TDRモジュール2台、80SSPAR IConnect Sパラメータ解析ソフトウェア、Luxshare-ICT USB Type-C SIフィクスチャ・キット、USB-IFシグナル・インテグリティ・コンプライアンス・ツールが含まれています。

USB-IF、プレジテント/COOのJeff Ravencraft氏は、次のように述べています。「新しいUSB Type-Cケーブル設計と最新のUSB Power Deliveryの仕様では、USB 3.1のデータ・レートは最高で10Gbpsにもなっています。USBは長期にわたって成長しており、広範囲の市場で支持されています。しかし、これは好調なエコシステムと、さまざまな条件下における製品のコンプライアンスと信頼性の確保なくして実現できるものではありません。テクトロニクスは、広く業界で採用されている統合テスト・ソリューションにより、USB規格の成功に大きく貢献しています」


<テクトロニクスについて>
テクトロニクスは、計測およびモニタリング機器メーカとして、世界の通信、コンピュータ、半導体、デジタル家電、放送、自動車業界向けに計測ソリューションを提供しています。65年以上にわたる信頼と実績に基づき、お客様が、世界規模の次世代通信技術や先端技術の開発、設計、構築、ならびに管理をより良く行えるよう支援しています。米国オレゴン州ビーバートンに本社を置くテクトロニクスは、現在世界22カ国で事業を展開し、優れたサービスとサポートを提供しています。詳しくはウェブ・サイト(jp.tektronix.com)をご覧ください。


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