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マーサー、英国における過去最大の年金バイアウトをトラスティアドバイザーとして主導

TRWがL&Gに年金制度の債務25 億ポンド相当を移換
 ・年金加入者への受給方法を選択権付与および年金バイアウトの実施という複合的プロジェクト
 ・1年以内に35億ポンドから10億ポンドへの債務削減効果

世界最大級の人事コンサルティング会社マーサーは、リーガル・アンド・ゼネラル・アシュアランス・ソサエティ(以下L&G)に、25億ポンドでTRWオートモーティブ(以下TRW)年金制度の一部をバイアウト[1] したディールも含め、英国における過去最大かつ最も複雑な確定給付企業年金(DB)制度のリスク移転プロジェクトの中で、トラスティアドバイザリー業務の中心的役割を担った。マーサーは、英国、米国、カナダにおけるTRWの一連の年金制度について、広範囲にリスク軽減を主導する、戦略的アドバイザーを務めている。TRWは米国に本社を置き世界中に支社を持つ、自動車安全装置の分野においては174億ドルの売り上げ(2013年)を誇る世界有数の自動車部品メーカーである。L&Gへのバイアウトにより、英国内22,000人の年金受給者の支払いに影響を与える。

英国での本ディールは、大規模な年金バイアウトのアドバイザリー業務における、英国でのマーケットリーダーとしてのマーサーの地位を揺るぎないものにした。マーサーは現在までに、英国で行われた10億ポンド以上のプレミアムを扱ったバイアウト4件全てにおいてメインアドバイザーを務めている。また、殆どのケースにおいて、アクチュアリー、及び投資アドバイザーも担当している。その4件のディールは、以下の企業の年金制度についてのバイアウトである:

  2008年 ソーン:11億ポンド
  2011年 ターナー・アンド・ニュー ウォール(T&N):11億ポンド
  2013年 EMIグループ:15億ポンド
  2014年 TRWオートモーティブ:25億ポンド

この英国のリスク移転プロジェクトは、TRWの英国の年金制度に内包する財務リスクを軽減するのが狙いである。このプロジェクトでは、年金制度加入者が自身の年金受給権の代わりに一時金払い(または、割増の移転価値)の形をとる長寿リスクの軽減スキーム(PIE: Pension Increase Exchange)、待期者脱退促進スキーム (ETV[2]: Enhanced Transfer Value exercise)、一括精算、最低保障年金(GMP: Guaranteed Minimum Pensions)の均等化、年金バイアウトなどの様々な年金リスク管理手法を同時に用いている。

L&Gとのディールのアドバイザリーリーダーを務めたマーサーのデヴィッド・エリスは、「マーサーの市場を牽引する年金ブローカー及び投資アドバイザリーサービスにより、この複雑なディールを成功に導くことができた。ここで用いられた革新的な手法は、どんな規模の年金制度にも応用が可能、かつ、企業やトラスティが複数のリスク削減の手法を用いることによって、何を達成できるのかを示すことができた」と述べた。

TRWの年金制度は、2008年からの不況以降、段階的なリスク軽減投資戦略を採用することにより、積立状況は徐々に改善した。そのおかげで、TRWはこの多段階のリスク移転プロジェクトに着手することができた。

このディールの重要なポイントは、価格の固定化及び、年金制度からL&Gへの資産の移転である。このディールは最先端の形態をとっていたため、トラスティは当該プロジェクトの初期段階で価格条件を固定化することができ、このプロジェクトが実現可能であることを、全ての関係者に対して提示することができた。資産移転はその後、PIEの進捗および、市況の好転とともに進展がみられた。「このディールの革新的な特徴は、マーサーが交渉を進め、進捗状況をモニタリングしたことで、トラスティとアドバイザー全員が資産移転を効率的に進めることができたという点である。また価格リスクを管理するための複雑な価格トラッキング方法や、年金制度の資産の効率的な利用なども挙げられる」と、当ディールの投資アドバイザリーリーダーを務めたスザン・ラジャゴパランは述べている。

マーサーの年金リスクに特化した財務戦略グループのシニアパートナーであり、TRWの戦略的アドバイザーを務めたエイドリアン・ハートションは、「アドバイザリーチームは、リスク軽減のために他の様々な方策をとっており、この制度の財政面で相乗効果を発揮している。これは本当に画期的なことである。このバイアウトを行う前に、マーサーは、年金プランへの掛金払込みを停止しているがまだ年金を受給していない、いわゆる受給待期者によって生じるリスク対策をTRWと練った。まず我々は、9,000人の待期者に対しETVを実施した。更に、受給額の少ない待期者に対しては、今後の受給権を放棄する代わりに一括での支払いを行った。また、PIEスキームの一環として、一部のGMPは加入者間で均等化された後、適正に他のスキーム(non-GMP)へ移転された。概してこれは困難なプロジェクトであり、このプロジェクトの遂行には1年の大半を費やしたが、この年金制度の債務をコスト効率良く削減できたことで、その本プロジェクトの価値を実証することができた」と付け加えた。

マーサーは、TRWの企業側の戦略的アドバイザーとして年金ブローカー業務を主導し、当該制度のトラスティ側に対してはこの資産移転の投資アドバイザーを務めた。

TRWの年金制度のトラスティに対し年金バイアウトに関するアドバイザーを デヴィッド・エリス、ハリー・ハーパー、デヴィッド・バーカーが務めた。スザン・ラジャゴパラン とマット・スティーブンソンは価格トラッキング及び資産の移転を主導した。また、TRWの企業側の戦略的アドバイザーは、エイドリアン・ハートション、クリス・ホーズ、ジョン・マーティン、サイモン・ブラムウェル、そしてマシュー・デムウェルが務めた。

用語解説

1. 【年金バイアウト】 
負担の重くなった企業年金制度の給付義務を、生命保険会社等の金融機関に、保険料と引き換えに売却することを「年金バイアウト」と呼ぶ。これにより、企業年金の母体企業は、退職給付債務を削減するとともに、給付に関する一切の義務から解放されることになる。このような仕組みは英国を中心に発展し、近年、米国をはじめ、カナダ・アイルランドでも大きな広がりを見せている。日本では法制上の観点から実施は難しいが、在英の日系企業でも導入が増えている。

2. 【ETV】 
英国のDB制度では勤続2年で終身年金の受給権が付与されるため、勤続年数が短く退職した元社員の分に対しても、長期に亘って給付義務を維持しなければならないことも珍しくない。このため、受給待期者に対する債務も相対的に増大する。ただし、受給待期者は自主的に待期中の受給権を別の年金制度に移換することができ、制度から移換金(Transfer value)を受け取ることが出来る。いわばDB制度のポータビリティを享受できる。ただし、基金側からそのような移換を強制することは出来ないため、Enhanced Transfer Valueという仕組みを通じて、移換金を上増しすることで、受給待期者の自主的な移換を促し、債務削減につなげることが出来る。

マーサーについて

マーサー(英語社名:Mercer、本社: ニューヨーク、社長兼CEO:Julio A. Portalatin) は、組織・人事、福利厚生、年金、資産運用分野でサービスを提供するグローバル・コンサルティング・ファームです。

全世界約20,000名のスタッフが40カ国以上約180都市の拠点をベースに、130カ国以上で、25,000超のクライアント企業のパートナーとして多様な課題に取り組み、最適なソリューションを総合的に提供しています。

日本においては、35年余の豊富な実績とグローバル・ネットワークを活かし、あらゆる業種の企業・公共団体に対するサービス提供を行っています。組織変 革、人事制度構築、福利厚生・退職給付制度構築、M&Aアドバイザリー・サービス、グローバル人材マネジメント基盤構築、給与データサービス、年金数理、資産運用に関するサポートなど、「人・組織」を基盤とした幅広いコンサルティング・サービスを提供しています。

マーサーは、ニューヨーク、シカゴ、ロンドン証券取引所に上場している、マーシュ・アンド・マクレナン・カンパニーズ(証券コード: MMC)グループの一員です。 マーサーについての詳細は、以下をご参照ください:
マーサー ジャパン リンク
Mercer(Global) リンク

マーシュ・アンド・マクレナン・カンパニーズについて

マーシュ・アンド・マクレナン・カンパニーズ (ニューヨーク証券取引所コード: MMC) は、グローバルプロフェッショナルサービスを提供する企業グループとして、顧客企業にリスク、戦略、人材分野の助言とソリューションを提供しています。

マーシュ・アンド・マクレナン・カンパニーズはマーシュ(保険仲介とリスクマネジメント)、ガイカーペンター(再保険仲介・コンサルティング)、マーサー (組織・人事マネジメント・コンサルティング)、そしてオリバーワイマン(戦略コンサルティング)から構成されており、年間総収入110億米ドル超、全世界に53,000名の従業員を擁し、100ヶ国以上で顧客に分析、アドバイスを行い、各種取引を支援しています。

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