英国の情報コミッショナーがGoogleのプライバシー侵害の訴訟に関与

Google Governance Campaign 2014年12月08日 14時30分
From 共同通信PRワイヤー

英国の情報コミッショナーがGoogleのプライバシー侵害の訴訟に関与

AsiaNet 58881 (1369)

【ロンドン2014年12月5日PRN=共同通信JBN】英国のプライバシー問題の監督機関、情報コミッショナーは、Googleが再度、英国での消費者訴訟を阻止しようとしている英控訴審裁判所の審問に土壇場になって劇的な介入を行う予定である。Googleは提訴の中で、消費者がプライバシー侵害で金銭的な損失をこうむっていなければ、訴訟することはできないと主張している。

インターネット企業、個人データの利用を監視する情報コミッショナーは、控訴裁判所がこの訴訟に介入することを要請した。今回の情報コミッショナーの措置は、英消費者がGoogleに責任を問うことを支援する第1歩となる。

情報コミッショナーの法律家が控訴裁判所に提出した文書の中で、「コミッショナーは、セクション13 DPAに規定する損害の解釈が非金銭的損害を含むか否か(すなわちGoogleの主張が法的に正しいかどうか)について、審理されるべき重大な問題があると提案したい」と指摘した。

Googleは、英国高等裁判所のトゥーゲントハット判事が1月、Googleに対する消費者の訴えを英国で認めたことは誤りであると主張した。その根拠として、Googleは「申し立てられた(Googleの)クッキー利用による私生活の侵害は、(英国1988年人権法)第8条によるプライバシー権利に関わる深刻さのレベルに達してはいない」ことを考慮すれば、「裁かれるべき深刻な問題はない」としている。同社は、消費者が何ら金銭的被害も受けておらず、消費者の主張は法的根拠がないとしている。

この訴訟を起こした原告3人のうちの1人であるマーク・ブラッドショー氏は、情報コミッショナーの介入を歓迎し「コミッショナーが起こした今回の行動をうれしく思う。われわれは数回にわたりコミッショナー事務所に書簡を送り、今回の問題に関与して英国の消費者がプライバシーの権利を守ることを支援すべきであると要請した。Goolgeは大量の情報資源を有する巨大な企業であるかもしれないが、消費者のプライバシーの権利を侵害すべきではなく、その要望に従うことによって、消費者に敬意を持って接するべきである。情報コミッショナーは、Googleが同社の行動について駆使するありとあらゆる技術的かつ法的な釈明、さらには同社が英国の裁判所の審理を回避する必死の試みを法廷で目の当たりにすることになる。ここで、コミッショナーはこの独占的巨大企業による法律違反を阻止するために、行動を起こさなければならないことに気付くだろう。この国のすべての市民にはプライバシーの権利があり、Googleは市民が金銭的な損害を受けていようがいまいが、この基本的権利を侵害している。Googleが要は金であると主張するのは象徴的である」と語った。

原告を代表する法律事務所Olswangパートナーであるダン・テンク氏は「情報コミッショナーがこの問題に関与したことを大いに歓迎する。これはGoogleが英国の法廷で提訴されるべきかどうか、また消費者が金銭を失わない限りプライバシーの侵害がないのかどうかに関して判断を下す重要な試金石である。すでに高等裁判所の判事は、Googleがこの訴訟に実質的に応えるべきときがきたと判断した」と語った。

8日、GoogleはGoogle Governance Campaignの3人がテストケースとして起こした訴訟棄却を求めて、控訴裁判所に出廷する。170人の原告が訴訟に加わる手続きをしており、世界中の数百万人のAppleユーザーも訴訟を起こす可能性がある。

ソース:Google Governance Campaign

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