義足メーカーのRoadrunnerfootが同業大手のオットーボックの特許侵害訴訟で勝訴
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【ミラノ2014年10月27日PRN=共同通信JBN】イタリアの義足メーカーRoadrunnerfootはこのほど、ドイツの大手義足メーカーのオットーボック(Ottobock)の特許侵害訴訟で勝訴し、自社製作人工義足を製造、展示、販売する権利を獲得した。
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4年の法廷闘争の後に最終判断が下されて、複合材料(合成材)による革新的で使いやすいハイテク人工装具を設計製造しているイタリアの小企業Roadrunnerfootは、ドイツの世界大手競争企業であるオットーボック(Ottobock)に勝訴した。Roadrunnerfootはこれによって、義足分野の大切な製品「Roadwalking」の販売を再開することができる。Roadwalkingは人が寝返りをする方法と同様に、地上の3地点を維持するという革新的コンセプトを利用して、足を失った人に新しい、安定した義足を生み出した。
今回の話は2010年、理にかなった判断もなく突然持ち上がった。なぜならオットーボックが特許侵害の申し立てた義足の並行ラミネート加工法は、(Roadrunnerfootが)80年前に製造していた革新的技術だったからである。
Roadrunnerfoot Engineering s.r.l.はダニエレ・ボナチーニ氏(2004年アテネ・パラリンピック選手でメカニカルエンジニア)によって創設され、2007年以来イタリアのミラノにある。同社は身体障害者向けに革新的な義肢、歯科矯正機器、車いすを設計、製造、販売しており、複合材料製の補助機器を専業としている。同社のエンジニアリング部門は、新しい設計法のあり方を分析する歩行分析研究室で最新の設計技術を利用し、販売前、販売中、販売後のサポートを行う。
▽エンジニアリング・アプローチ:イタリアで設計、製造
同社のミッションは「すべてのユーザーに最先端技術」である。それは倫理的な価格で高性能製品を提供することである。同社製品は社外のミラノ工科大学のテストを受けてCEマークを取得している。同社はCE 93/42(医療機器指令)およびISOの義肢国際規格に準拠しており、米食品医薬品局(FDA)に登録されている。スタッフはバイオメカニクスと複合材料について大きなノウハウを持っているバイオメディカル・エンジニア(生体医用工学エンジニア)で構成されている。
同社の主要なイノベーションは独自設計方法論と関係する。すなわちユーザーのニーズに注力する「Roadrunnerfoot方法論」である。同社は障害のない人と障害者に対する歩行分析に始まって、両者間の身体機能上のギャップを埋め、補助機器部品を定義することを目的として、義足の性能、動作、調子を評価する。同社は将来を予測し、新しいソリューションと補助手段を見いだし、身体障害者の生活の質を改善するために(2010年1月13日のハイチ地震後の2月20日、初の整形外科研究所をハイチの子供たちのために開始し、6カ月後にはほかの企業も応援したように)ユーザーの強力なネットワークを構築した。
▽問い合わせ先
Daniele Bonacini
info@roadunnerfoot.com
ソース:Roadrunnerfoot.com
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