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海外リサーチ:日清戦争120周年に関する中国国内の報道及び口コミの反応調査

株式会社ホットリンク 2014年08月26日 17時31分
From 共同通信PRワイヤー

2014年8月25日(月)

株式会社ホットリンク
普千(上海)商務諮訊有限公司

【海外リサーチ】日清戦争120周年に関する中国国内の報道及び口コミの反応調査

株式会社ホットリンクと普千(上海)商務諮訊有限公司では、中国本土で話題になっている事件・社会現象等を「新浪微博(シナウェイボー)」データより分析し、中国に進出している日系企業に向けてお届けします。

日本と当時の清国との間での戦争、所謂日清戦争が勃発したのは1894年、今年2014年は日清戦争120周年となります。中国メディアでも日清戦争120周年を大きく取り上げ、様々な報道を行っています。また、これまで聖域と言われていた公安や石油閥のドンである周永康を拘束、取り調べを行う等「反腐敗」の動きを加速させている習近平政権は、人民解放軍の腐敗に対しても大きな危機感を抱いていると言われており、「軍」も反腐敗調査の例外ではないと言われています。実際、今年の6月、賄賂を受け取ったとして、軍制服組最高幹部だった徐才厚・元共産党中央軍事委員会副主席の党籍を剥奪し、軍法会議にかけると発表しています。更に、軍の一部の想像を超える腐敗という状況については身内である軍内部からも懸念の声が上がっています。

(解放軍少将日清戦争を語る:腐敗を取り除かなければ戦う前に敗れる)
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そこで今回は、メディアの報道論調やウェイボーの書き込み内容を中心にネットユーザーの日清戦争120周年記念に対する声を紹介、分析してみたいと思います(※1)。


(※1) 今回の事件のモニター対象メディア
 報道:雑誌:110 新聞:480 WEB記事:3,000サイト 
口コミ:ブログ・掲示板: 600サイト、新浪微博(シナウェイボー)



1. メディアの報道内容

中国の多くのメディアでは、日清戦争から120年が経ったこと、その後の中国の苦難と復興の歴史について紹介するという報道を行っています。また、当時清国最強と言われた北洋艦隊が日本に敗れた原因は、清国に蔓延っていた「腐敗」が原因であるとして、習近平政権が進める「反腐敗」活動への支持に結びつける内容も多くみられました。それ以外で面白かったのは、自動車メディアが今回の日清戦争120周年記念が日系自動車の販売にどのような影響を及ぼすかという予測を行った記事があり、日中間の歴史に関する問題が発生するたびに日系自動車の販売に影響が出ることが常態化していることを伝えています。総じて、メディアでは反日的な論調は少なく、「日清戦争の敗北の要因は“腐敗”にあり、だからこそ、今「反腐敗活動」に全力をあげなければならないのである」という習近平政権の反腐敗活動を支持するための教訓として日清戦争の歴史が活用されているようです。


(日清戦争120周年:戦争は2つの国家の運命を変えた)
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(日清戦争120周年:必ず強大な実力を持たなければならない)
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(日清戦争120周年 人民日報:“腐敗”という文字の痛みを心に刻まなければならない)
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(日清戦争120周年、日系自動車への影響の大きさは?)
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2.口コミの書き込み内容(新浪微博(シナウェイボー)から)

日清戦争120周年に関して言えば、ネットユーザーはメディア以上に冷静です。今回の一連の報道が「反腐敗活動」の一環であり、解放軍へ向けられたメッセージであることも理解しています。その上で様々な意見や皮肉が発信されており、相当に多様な内容がみられることがわかります。

・甲午戦争(日清戦争の中国での呼称)で負けたのは腐敗というより、軍の質の問題でしょう。当時の日本はその後の暴走とは違って、政府も軍も一体で、国民皆兵制度もうまく機能して、国内で西南戦争という一種のリハーサルもできて、かなり強かった。それに対して、清側は兵器は優れていても、兵は寄せ集めだし、将軍はともかく下士官の能力がひどかったらしいから、まあ負けて当然ですね。
・ 反腐敗には大賛成、でも例外を作るのには反対。
・ 今なら日本に勝てるという人がいるけど、そもそも戦争ほど割にあわないものも無いから個人的には反対。
・ 要は戦いに敗れるのは外部要因ではなくて内部要因であることが多いってことだろう。
・ ハードにソフトが追いつかないというのは中国の伝統だね。
・ 悪いのは日本国民じゃない、一部の度を越したナショナリストどもだ!
・ 歴史から教訓を得るのは正しい、ただ歴史をダシに使うのは過去への冒涜。
・ うちの解放軍は、商売に余念がないから、また負けるでしょう。
・ 演習では最強の軍隊だけど、実戦ではどうなんだろう、うちの軍。
・ 国防も大切だけど、医療保険とか福祉とかもうちょっと何とかして。



3.まとめ

結論から言えば日清戦争120周年記念に関する一連の報道や口コミメディア上の書き込みをみる限りはそれが反日的な動きにつながっている兆候はみられませんでした。むしろ、今回の大々的な報道は、対日ではなく習近平政権がすすめる反腐敗活動への支持のためという国内向けのキャンペーンという側面が強くみられました。とはいえ日中の歴史に関連するイベントはこれからもしばらく続きますから、常にチェックと警戒を怠らないことが大切だと思います。


以上


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■普千(上海)商務諮訊有限公司について
2001年設立。日系広告会社、PR会社、ナショナルクライアントを中心に、中国市場で展開企業、ブランド、商品の広告、記事、口コミ情報の統合的モニタリングを行い、収集したデータをもとに、データ分析、レポート作成、マーケティング戦略、PR戦略、WEB戦略、コミュニケーション戦略コンサルティングサービス等を提供。運用する広告、記事、口コミデータベースは業界最大規模。


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